2025年09月22日 公開
空

幼児から中学受験まで!空と科学、天気のふしぎを楽しく学べる本9選

空には子どもの「なぜ?」を引き出すきっかけがたくさんあります。親子で空や天気のふしぎを楽しむ絵本から、地球の環境問題など中学受験にもつながる科学的な視点や思考力を養う読み物まで、厳選した9冊を紹介します。

絵本を読む親子

雲のかたちを眺めたり、月の満ち欠けに気づいたり、空には子どもの「なぜ?」を引き出すきっかけがたくさんあります。親子で空や天気のふしぎを楽しむ絵本から、地球の環境問題など中学受験にもつながる科学的な視点や思考力を養う読み物まで、厳選した9冊を紹介します。

空を見上げて広がる興味と科学の世界

空を見上げる家族

「明日は晴れるかな?」「今日は傘がいるかな?」。お子さんと空を見上げて、そんな会話をしたことはありませんか?空を見て、雲の動きや風の向きを観察すると、天気を予想できるようになります。
でも、天気や気象の知識は、それだけではありません。雲はなぜできるのか?どうして雨が降るのか?そんな「なぜ?」を掘り下げていくと、科学のおもしろさに触れることができます。さらに、地球温暖化や異常気象といった世界的な問題も、天気や気象の知識があればより深く理解できるようになります。ニュースに関心を持ち、自分で考え、意見を持つきっかけになるかもしれません。
紹介する9冊の本を通して、お子さんと一緒に空を見上げる時間を大切にしながら、知的好奇心の芽を育ててみてください。

今日の雲はなんだろう? 親子で空を見上げてみよう

くもとそらのえほん

「空の探検家」の武田康男先生が監修した、小さな子どもから楽しめる1冊。美しいイラストとやわらかな言葉で、雲の変化や種類が一目で見てわかるようになっています。ふわふわのわたぐも、もこもこした雲が集まったひつじぐも、魚のうろこのようなうろこぐもなど、形を変える雲を見つける楽しさをページをめくるたびに感じられます。外に出て、今日の空にあるのはどんな雲かなと思わず空を見上げたくなるはず。親子の会話もはずむ絵本です。

どしゃぶりが待ち遠しくなる! 雨音が聞こえてくる絵本

どしゃぶり

暑い夏の日の突然の大雨をテーマにした、迫力満点の一冊。雨粒の音や空模様の変化が、リズミカルな文章とダイナミックな絵で描かれています。「ぽつっ!ぽつっ!ぽつっ!」と降り出した雨はやがて「ずだだだだだだだ ぼぼぼぼぼぼぼ」「じゃばばば 」と激しく降ってきます。雨の音が聞こえてくるような臨場感たっぷりの文章は、読み聞かせにもぴったり。雨の日のワクワク感と自然の力強さを同時に感じられる作品です。読んだ後はどじゃぶりが待ち遠しくなりますよ。

満ち欠けから色の変化まで、月のひみつ絵本

月のふしぎ

月はどうして輝いているのか、どのように満ち欠けしているのか、といった知っているようで知らない月の疑問にわかりやすく答えてくれる絵本です。新月から満月までの流れ、毎晩少しずつ形を変える月の秘密を、やさしい説明と美しい絵で解き明かします。季節や時間によって見える位置や色が変わる不思議も丁寧に解説。理科の基礎につながる知識を自然と身につけられます。5歳~小学生向けですが、大人でも知らないことを知れる、夜空を見上げるのが楽しくなる一冊です。

かみなりのなぞを解き明かす、大迫力の写真絵本

かみなり

迫力ある雷の瞬間を捉えた写真とともに、その仕組みや発生のメカニズムをわかりやすく解説した写真絵本です。写真は「雷写真コンテスト」の入賞作品から厳選されたもの。 学術的にも価値の高い、決定的瞬間をとらえた写真がたくさん載っていて、雷の怖さだけでなく自然の美しさも感じさせてくれます。巻末の解説ページでは、雷を科学的に説明するだけでなく、雷への対処法や文化的な側面についても紹介されています。子どもから大人まで楽しみながら知識を身につけられる一冊です。

明日の天気の予想の仕方がわかる絵本

あしたのてんきは はれ? くもり? あめ?

雲の様子や風の向きなど自然の様子を見て天気を予想する「観天望気」。その方法を幼い子どもでもわかるように紹介している絵本です。天気図や専門的な用語を使わず、夕焼けや星の輝きなど、身近な観察から天気を予想する方法をやさしく説明。雲の形や変化、風のにおいや音など、子どもでも気づける自然のサインを通して、科学的な視点を自然と身につけられます。外に出て、明日の天気を自分で予想してみたくなるはずです。

天気予報でよく聞く言葉を楽しく学べる絵辞典

たのしくわかる 空と天気のことばずかん

「あきさめぜんせん」「エルニーニョげんしょう」といった天気予報やニュースでよく耳にする、空と天気に関する言葉を五十音順に掲載。それぞれの意味や起こるしくみなどを、写真とイラスト、わかりやすい言葉で説明しています。気になった言葉を調べるのはもちろん、親子でパラパラ眺めるだけでも新しい発見がいっぱいです。小学校中学年くらいなら一人でも読んで楽しめます。知識と一緒に空を観察する楽しみ方も身に付く、学習にも遊びにも活かせる一冊です。

災害が起こるしくみを知って「もしも」に備える

すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑

シリーズ累計60万部を突破した「すごすぎる天気の図鑑」のスピンオフシリーズ第2弾。自然災害と防災をテーマにした1冊です。近年、異常気象やそれによって起こる災害が頻発し、南海トラフ地震や首都直下地震、富士山の噴火など今後予想される大きな災害もあります。これらの現象が起こるしくみを科学的かつわかりやすく教えてくれます。「なぜこうなるの?」という疑問に応えながら、もしものときの備えまでしっかり学べるので、防災教育の導入にもぴったり。

異常気象の原因や対策をわかりやすく

気候変動がヤバイ! 異常気象の教科書

夏の異常な暑さや突然の豪雨など、ニュースでよく耳にする異常気象の仕組みや対策を、わかりやすい文章と図で解説してくれます。身の回りで起こっている天気の異変から、その原因や地球温暖化との関係、これからの暮らしへの影響も学べます。さらに日常の行動と気候の関係もわかるので、環境問題やエコ活動への意識も自然と高まるはず。子どもから大人まで、親子で一緒に「地球の未来」を考えるきっかけになる本です。

美しいビジュアルで深く知る天気と気象

別冊 天気と気象 改訂版 (Newton別冊)

科学雑誌Newtonならではの美しいビジュアルと詳しい解説で、天気と気象の世界を深く探究できる一冊。2023年1月刊行の別冊「天気と気象」の改訂版で、台風観測の最新研究成果などの情報がアップデートされています。
毎日の天気を例に雲や雨、風など気象の基本を解説。日本の天気や世界の気象、異常気象と地球温暖化の関係まで、じっくり知識を深められます。専門的な内容も豊富ですが、写真や図も多く、眺めているだけでも楽しめます。学びたい部分をじっくり読み込めば、天気や気象の理解が格段に広がるはずです。

空を見上げる時間が、楽しい学びの時間に

空

ちょっと立ち止まって空を見上げるだけで、天気の変化や自然のしくみに気づくことができます。そして、その「なぜ?」を調べることで、科学の世界がぐっと身近になります。今回紹介した9冊の本は、そんな知的好奇心の扉を開いてくれる頼もしい味方です。やさしいイラストで学べるものから、迫力のある写真、防災や地球温暖化など幅広く網羅したものまで、内容はさまざま。親子で一緒にページをめくれば、日常の何気ない空も、特別な学びの場に変わるはずです。ぜひ本を開き、空を見上げる時間を持ってみてください。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

かすみ
かすみ

東京都在住、2016年生まれ女児の母。大学卒業後は料理教室、食品マーケティング会社に勤務。出産を機に専業主婦となったものの、子どもと2人きりの日々から抜け出したく、地域のママ向けフリーペーパーの製作に携わるように。そこからライター・デザイナーとして活動中。