おうちで簡単に科学実験ができるサイエンスレシピ、第二弾の今回は材料は一つだけ!手作りバターです。バターは何からどのように作られるのか、簡単なアレンジレシピのアイディアと一緒にご紹介します。
おうちで科学実験 サイエンスレシピ・牛乳から手作りチーズを作ろう!
バターは何でできているの?
バタートーストや、キャラメル、ケーキなどに使われるバター。クリーミーでコクがあってお料理に使うとぐっとおいしさが増すバターですが、その原材料は生乳です。前回の記事でご紹介したチーズ同様、生乳を原料としていますがバターはその生乳から乳脂肪以外の成分を除去し脂肪分18%以上にした生クリームを使って作られます。牛乳に比べてトロっとしていて白色の、ケーキ作りの際に泡立てて使う生クリームがバターの原料です。
一般に生クリームと呼ばれるものは脂肪分が18%から48%あり、動物性脂肪のみを原料にしたものを指します。よく生クリームとともに店頭に並んでるホイップクリームやフレッシュクリームと呼ばれるものは生クリームとは異なり、植物性脂肪を原料としています。見た目は同じに見えますが、生クリームよりも脂肪分が低くあっさりした味わいです。
バターは動物性脂肪のみから作られたもので、マーガリンなどは植物性脂肪で作られた製品で見た目が似ているので違いが分からなかった人も多いのではないでしょうか?こども達も知らない子のほうが多いと思うのでこれを機に二つの違いについて話すのもいいですね。
バターが出来る仕組み
では、生乳から生クリームそしてバターになる仕組みをご説明します。まず生乳から乳脂肪分以外の成分を除去し生クリームにすると、目には見えませんがその中にはたんぱく質の薄い膜で覆われた脂肪分と水分が残ります。そして生クリームを攪拌することでその衝撃で脂肪分を覆っていた膜が壊れ、中の脂肪同士がくっつき、脂肪の塊(バター)と水分(バターミルク)に分かれるのがバターが出来る仕組みです。
バターを手作りしてみよう!
普段はお店で買うのが当たり前だと思っていたバター、実は簡単に手作りできるのを知っていましたか?生クリームがバターに変化する様子を実際に見ることができるのでぜひお子さんと作ってみてください。
材料・準備するもの
生クリーム 適量
密閉できる容器(ペットボトルや完全に密閉できるタッパーなど)
作り方
1.まずは生クリームを容器に入れてふたをします。
2.あとはひたすら振ります。短時間で力強く振るのがコツです。
3.最初は振ると音がしていた生クリームがだんだんと音がしなくなり、容器にくっついてきます。
4.そのまま振り続けると、バターの塊と水分が分離して振るとバシャバシャと音がします。そうなれば完成です。
5.容器からバターを取り出し、バターミルクと分けましょう。バターミルクは牛乳よりも濃い味わいでほんのり甘い香りがしてそのまま飲んでも美味しいですよ。
今回は150mlの生クリームから74gのバターが出来上がりました。成分表記には脂肪47%と書いてあったので、本当に約半分の量のバターが出来て感動しました!
手作りバターでアレンジレシピ
想像以上にとっても簡単でシンプルなバター作り。そのままトーストに塗って食べても美味しいのですが筆者おすすめのアレンジレシピをご紹介します。
ガーリックブレッド
出来立てのバターに塩少々、すりおろしにんにく少々、お好みでパセリを混ぜたらバゲットや食パンに塗って淵がこんがりするまでトーストすれば出来上がり。おやつや軽食にもぴったりでやみつきになる美味しさです。
バターホイル焼き
アルミホイルにお好きなお魚やキノコ、野菜を置きその上に手作りバターをのせてお好みでしょうゆや塩をかけて包み火が通るまでオーブンやフライパンで焼いたら出来上がり。こども達も簡単にお手伝いできますし、自分で作ったバターが食材をよりおいしくしてくれるのでおすすめです!
シナモンバター
出来上がったバターにシナモン、お砂糖を少々混ぜてシナモンバターを作ります。このシナモンバター、トーストに塗って焼けばシナモントースト、スライスしたバナナをフライパンでソテーしてアイスクリームを添えるだけで簡単に絶品デザートが出来上がります。このシナモンバナナ、我が家の人気者です。
手軽にオリジナルバターをつくってみよう
いかがでしたか?普段はお店で買うのが当たり前のバターですが仕組みを理解し手作りしてみるととっても簡単ですよね。前回のチーズ同様短時間でみるみる様子が変わる実験なのでこども達も飽きずに参加できるのではないかと思います。今回合わせてご紹介したレシピのほかにも、レーズンを入れてレーズンバターにしたり、ハーブを混ぜてハーブバターにしたり、手作りだからこそ様々な方法でバターを楽しむことができます。ぜひお子さんと一緒にオリジナルバターを作ってみてみてくださいね!
日本の夏は湿度も高くてとても暑いですね。そんなときに食べたいのがアイス。大好きなお子さんも多いのではないでか?そこで次回は手作りアイスをご紹介を作ります。それも暑い夏でも【溶けない】アイスです。次回の記事もお楽しみに!