お子さまの絵本選びに頭を悩ませるパパママは多いでしょう。本屋の店先には多くの本が並び、何を基準に選べばいいのか迷ってしまいます。そんなとき、何かの賞を受賞した作品を選んでみるのはいかがでしょうか?そこで今回は、世界三大絵本賞について詳しくご紹介します。
世界の優れた絵本に贈られる「世界三大絵本賞」
・国際アンデルセン賞
・コールデコット賞
・ケイト・グリーナウェイ賞
これらの賞は、一体どのような賞なのでしょうか?主な受賞者や作品とともにご紹介します。
小さなノーベル賞「国際アンデルセン賞」
選考水準の高さゆえに、「小さなノーベル賞」といわれるほど、児童文学への影響力が大きい賞です。「児童文学への永続的な寄与」に対して贈るとされています。
賞の名前は見てもわかる通り、絵本作家の「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」からきたもの。2年に一度選考が行われ、各国のIBBYが選んだ世界中の絵本作家・画家のなかから、作家賞・画家賞がそれぞれ一名ずつに贈られます。なお日本人の受賞者は、2018年現在で以下の5名です。
【画家賞】
・赤羽末吉さん
・安野光雅さん
【作家賞】
・まど・みちおさん
・上橋菜穂子さん
・角野栄子さん
なお海外の有名な受賞者には、ムーミンで有名な「トーベ・ヤンソン」、『かいじゅうたちのいるところ』の「モーリス・センダック」などがいます。
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アメリカ合衆国の児童文学賞「コールデコット賞」
この賞の名前は、イギリスのイラストレーター「ランドルフ・J・コールデコット」に由来したもの。アメリカの児童文学賞には、優れた児童文学作品に贈られる「ニューベリー賞」というものもあります。コールデコット賞は、このニューベリー賞とともにアメリカでもっとも権威のある児童文学の賞として名をはせる存在です。
コールデコット賞は子ども向けの絵本に対する賞でありながら、選出された絵本はどれも芸術性に優れたものばかり。こういった絵本を読み聞かせることで、お子さまの美的センスが磨かれるかもしれません。コールデコット賞に選ばれた有名な作品には、以下のようなものがあります。
・バージニア・リー・バートン
『ちいさいおうち』
・ルドウィッヒ・ベーメルマンス
『マドレーヌといぬ』
・ マーシャ・ブラウン
『シンデレラ』
・モーリス・センダック
『いるいるおばけがすんでいる』
『かいじゅうたちのいるところ』
・クリス・ヴァン・オールズバーグ
『ジュマンジ』
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イギリスの児童文学賞「ケイト・グリーナウェイ賞」
この賞の名前は、イギリスの絵本作家である「ケイト・グリーナウェイ」に由来。彼女は『マザーグース』や『ハメルンの笛ふき』の挿絵などを手掛けています。ケイト・グリーナウェイ賞を受賞した有名な作品を見てみましょう。
・ジョン・バーニンガム
『ガンピーさんのふなあそび』
・レイモンド・ブリッグズ
『スノーマン』
『さむがりやのサンタ』
先ほどご紹介したコールデコット賞とは、またひと味違った作品が選ばれています。読み比べてみるのも楽しいかもしれません。
優れた絵本を楽しんで
また優れた絵本は、お子さまの言葉に対する感覚や美的センスを磨いてくれます。親子で楽しみながら、絵本の世界をさらに広げてみてください。