子ども、とりわけ男の子は昆虫好きな子が多いですよね。なかでもカブトムシ・クワガタは高い人気を誇る「昆虫界のスター」。今回ご紹介するのは、立派な角とツヤのある体が特徴のカブトムシの折り紙工作です。立体的でリアルなカブトムシが、2枚の折り紙で簡単に作れます。
海外でも人気「折り紙カブトムシ」
黒光りした固い鎧のようなボディ、戦闘力の高そうな角。そのクールでタフな見た目から、カブトムシは幼児・小学生の子どもに絶大な人気を誇ります。今も昔も「夏休みのカブトムシ採り」は子どもにとって大きな楽しみの一つです。山林でカブトムシ採りに夢中になったパパやママも多いのではないでしょうか。
そんな子どものロマン「カブトムシ」を折り紙で作ってみましょう。折り紙工作のカブトムシは、簡単な折り方の作品よりも複雑な折り方の作品の方が多く見受けられます。海外ではOrigami Beetleと呼ばれ、本物のような昆虫感のある「リアルでクールな作品」は高い人気。
特にブラジル在住の日系人折り紙アーティストであるジョー・ナカシマ氏の作品「Origami Hercules Beetle 」は、世界的に高く評価されています。世界最大級で人気NO.1のヘラクレスオオカブトを美しく折りあげる技法は圧巻です。
今回ご紹介するのは、「簡単に折れる」立体的で格好良いカブトムシ。複雑な折り方はないので、未就学のお子さまも楽しみながら折ることができるでしょう。
Origami Hercules Beetle (Jo Nakashima)
立体的なカブトムシの作り方
格好良く立体的なカブトムシを、2枚の折り紙を使って作ります。一見難しそうに見えますが、幼児でも完成させることが可能です。コツは一工程ずつ正しく折り目をつけていくこと。強めに折って、折り筋をしっかりつけましょう。立体的なカブトムシは少し時間がかかりますが、集中力・巧緻性・空間認識力等の良いトレーニングになります。
短時間で簡単に折れるカブトムシもありますが、多くは平面の作品になります。「リアルな格好良さ」は望めませんが、2歳くらいから折れるので折り紙デビューにおすすめです。
Origami Beetle 夏の折り紙 簡単なカブトムシの折り方
準備するもの
・のり
・ハサミ
頭・胴体の折り方
2.写真のような形になります。
3.黄色い丸印の頂点同士を合わせるように半分に折り上げます。
4.真ん中の二等辺三角形の斜辺に合わせて、左右を内側に折ります。
5.隙間・ゆるみがないようにきっちり折ります。
6.写真のような形になります。
8.青い線の折り目にそって左右の角を折ります。
9.真ん中の折り目に合わせて左右を折ります。
10.白い四角形部分を隠すように、三角に折り上げます。
11.写真のような形になります(白い部分が見えているのは、紙の厚みで浮いているため。指で押さえて白い面が見えていなければOK)。
12.裏返します。
14.上下の角を合わせて谷折りします。
15.上部の2つの角を青い線の折り目にそって手前に折ります。
16.青い線にそって下側をめくり上げます。
17.途中はこのような感じになります。
18.しっかり折り目をつけます。
20.まずは左斜め下に折り、戻します。
21.次に右斜め下に折り、戻します。
22.×の折り目がついていることを確認します。
23.青い線の折り目を生かして、左右から押して谷折りします。
24.横から見るとこのような形です。
26.角の先端を斜め上に折ります。
27.折り目にそって中割り折り(鶴のくちばし部分の折り方)をします。角の根元部分を青三角部分に入れ込みます。
28.裏返します。
29.中割り折りした部分を開き、白い部分が見えるようにします。
30.白い部分を隠すように先端を折ります。
足の折り方
2.2等分した1枚を半分に折り青い線の折り目をつけます。折り目に合わせて左右を内側に折ります。
3.写真のような三角形になります。左右の頂点を上の頂点に合わせて折ります。
4.真ん中に合わせて左右を折ります。
5.写真のような形になります。
6.3の状態まで戻します。青い線の折り目にそって左右を折ります。
8.写真のように上側を持ち上げて、折り目にそって折ります。
9.このような形になります。下側も同様に折り上げます。
10.真ん中で山折りします。
11.これで足の完成です。
もう1枚の折り紙も同様に折ります。
体と足のつけ方
2.足の根元部分にのりづけして、体のポケットのようになっている部分に差し込みます。
3.足を1本ずつ根元から山折り(手前に倒す感じで)します。
4.足の先端も虫らしくなるようにランダムに曲げていきます。
6.足の広がり・曲がり方のバランスを整えます。
折り紙で立体的な「カブトムシ」の折り方【音声解説あり】
お子さまにも分かりやすいのではないでしょうか。
自分で完成させる喜びを味わおう
比較的簡単に折れる作品ではありますが、角の立ち上げ方、角先端の形作りは小さなお子さまには難しいかもしれません。パパママが先に折って、折り方を見せてあげると良いですね。
お子さまの要望があるまで手助けはせず、見守るのがおすすめ。自分で考えながらコツコツ折っていくことが、完成した時の達成感・充実感につながります。