ふた付きのミニ収納箱を折り紙で作ってみませんか。きちんと感のあるシンプルな正方形の箱は、小物入れ・ラッピングにも使えます。美しい仕上がりのコツは「折り目をしっかりつける」こと。簡単な折り紙工作には見えない完成度の高さが魅力です。折り手順をやさしく解説します。
使える!簡単でシンプルな「箱」
ご紹介するのは、折り紙で作るふた付きの箱です。「ふた付き」と言うと手間も時間もかかる、難易度の高い折り紙工作をイメージするかもしれません。じつは意外と簡単に作れてしまいます。きれいに折るコツは「折り目をしっかりつける」こと、それだけです。
小さなお子さまもパパママと一緒なら上手に作れるでしょう。何度か繰り返せば手順を覚えられるので、すぐにひとりで作れるようになれます。
正方形のしっかりした箱はアクセサリー・小物・お菓子などの入れ物や、プレゼントのラッピング用としても使える見栄えの良い仕上がり。折り紙以外の新聞紙・画用紙などの大きなサイズの紙で「ふたなし」を作ればゴミ箱として使えます。ゴミが溜まったら箱ごとそのまま捨てられて便利です。
カラフルな折り紙・両面色柄ありのクラフト折り紙・英字新聞柄の折り紙など、折り紙の種類によって完成品のイメージはさまざま。いろいろな折り紙で作って並べれば、キュートなオブジェにもなりそうです。
箱の作り方
・折り紙 2枚(今回は15cm角のものを使用)
・ハサミ
・定規
・鉛筆またはペン
折り方の手順
【箱の部分】
1.ふたよりも小さく作るために、折り紙を5mmくらいカットします。15cm角から14.5cm~14cm角にサイズダウンさせましょう。
2.カットをしたら外表に置きます。
3.横半分に折り、長方形にしてください。
4.縦半分に折り、正方形にします。
5.一度広げて、点線の折り目に沿って四つ角を折りましょう。
6.三角が4つ集まった形になります。中心部・各三角形の間にすき間がないように合わせることがポイント。
7.点線で示された中心線に合わせて上下を折ります。
8.右に半回転させましょう。
9.広げて折り目がしっかりついていることを確認。
10.点線で示した中心線に合わせて上下を折ります。
11.右に半回転させます。
12.写真の向きで置いてください。
13.広げたら上下の部分を矢印の向きで開きます。
14.写真のような状態です。
15.内側の折り目に沿って左部分を折ります。
16.右側も同様に。
17.右に半回転します。
18.右側の外から3本目の折り目に沿って折り、左に半回転します。17~18の回転は折りやすくするためなので、しなくても構いません。
19.そのまましっかり折り目をつけます。
20.ひとつ上の折り目に沿って、しっかり折りましょう。
21.点線の折り目に沿って折り曲げます。
22.上からギュッと押さえて折り目をつけてください。
23.いったん広げると写真のようにたくさんの折り目がついているはず。中心線に向かって左右を折ります。(折り方は14~17参照)
24.写真のような形になります。
25.外側から2本目の折り目に沿って手前に折りましょう。
26.三角部分を内側に折り曲げます。
27.写真のように両サイドを残して広げてください。
28.ついている折り目を利用して、箱の側面を立ち上げます。
29.三角部分が底になるように谷折りします。
30.3面が立ち上がりました。
31.左へ半回転して、残りの一面も折り目に沿って立ち上げます。
32.4つの三角の部分が隙間なく並ぶように整えましょう。
33.角・辺を整えたら箱部分の完成です。
【ふた部分】
34.もう1枚の折り紙を使って、ふたを作ります。2~33の工程で同じ箱を作りますが、このとき折り紙はカットしません。
35.これで箱とふた両方できました。
36.小さい箱に大きい箱をかぶせて「ふた付き箱」の完成です。
折り紙の箱 フタ付き 簡単な作り方 Origami box with lid
箱作りは記憶力・空間認識力のトレーニングにも
ご紹介したふた付き箱に、難しい折り方はありません。ただし「箇所をずらして繰り返し折る」「折り目を利用して平面から立体にする」という記憶力・空間認識力を鍛える作業が含まれています。手順どおり折っていくと「どこまで折ったのか」「さっき折った箇所はどこだったのか」を、自然と自分で考えるようになるでしょう。
繰り返し作っていくうちに、どの折り目を山折りすれば側面が立ち上がるかも触覚・視覚を通して理解できるようになるはずです。