2017年05月02日 公開

家でフィンガーペインティング!準備と片付けのコツも

指先に絵の具をつけて、自由な感性で絵を描くフィンガーペインティング。保育園や幼稚園でも人気のアクティビティのひとつですが、準備をしっかりするだけで、実はご家庭でも取り組むことができます。汚れを気にせず、全身で楽しんでほしい!顔料の作り方から片付け方法のコツまで、筆者の体験を元にご紹介します。

指先に絵の具をつけて、自由な感性で絵を描くフィンガーペインティング。保育園や幼稚園でも人気のアクティビティのひとつですが、準備をしっかりするだけで、実はご家庭でも取り組むことができます。汚れを気にせず、全身で楽しんでほしい!顔料の作り方から片付け方法のコツまで、筆者の体験を元にご紹介します。

フィンガーペインディングに必要な材料は……

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今回フィンガーペインティングをするために用意したのは、次の6つです。

・絵の具
・液体洗濯のり
・画用紙(厚手のもの、耐水ペーパーなどがおすすめ)
・アルミ皿(紙皿でもOK)
・ブルーシート
・ガムテープ

すべて100円ショップで購入可能です。ただ、直接手につけて描くものなので、気になる方は画材は肌に優しいものをそろえてあげてくださいね。フィンガーペインティング専用の絵の具も売られていますよ。

また、親子共に汚れてもいい服を着用します。

ブルーシートで描く場所をカバーする

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体中汚しながら描くのが、フィンガーペインティングの楽しいところ。汚しても気にせずにすむよう、お絵かきをする場所をブルーシートでカバーしていきます。

ベビーゲートなどで自宅の一部を仕切って場所を作ったり、気候が良ければお庭にブルーシートをひいてあげたりするのもいいですね。筆者は自宅にベビーサークルがあったので、こちらを利用することにしました。

まずは、ベビーサークルの中をブルーシートでおおっていきます。今回は幅134×奥行114×高さ66.5cmのサークルをカバーするために、縦横180cmのブルーシートを2枚使いました。
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子どもと一緒にサークルの中をブルーシートでおおい、ガムテープで固定しました。「いつもとは違うお絵かきをしよう!」とだけ伝えて、細かいことを何も教えていなかったので、子どもたちは「何がはじまるんだろう?」と興味津々でした。

フィンガーペインティング用の顔料を作ります

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アルミ皿(紙皿)に、絵の具と液体洗濯のりを混ぜて、指で描いてもすべりが良い顔料を作ります。絵の具1に対して洗濯のり10程度を目安に、描きやすいやわらかさになるよう混ぜていきます。

顔料の感触に夢中!

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指先についたぬるぬるとした顔料の感触に、6歳の長女は大興奮!「ぬるぬるしておもしろい!」と大笑いしながら、しばらく顔料の入ったアルミ皿の中で指先をぐるぐる回していました。
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一方、1歳9カ月の次女は、おそるおそるアルミ皿に手を伸ばし、指先についた顔料を見てしばらく呆然。「手についちゃった……」と悲しそうな顔をしながら、拭いて欲しそうに手を伸ばします。

「今日は汚しても大丈夫だよ!もっと触ってみたら?」と促すと、指先についた顔料をこすりあわせてみたり、色のついた自分の手をしげしげと眺めてみたりして、少しずつ慣れていきました。

画用紙に指で自由に描いてみよう!

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長女はさっそく手形を画用紙にペッタン!幼稚園の修了制作で、手形を取ったことを思い出したようです。
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次女もマネをして、指先でスタンプをしてみたり、指先で線を描いてみたりして、画用紙の上に色をのせていきます。
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新しい色を重ねると、絵の雰囲気もどんどん変わっていきます。「お母さん、白ちょうだい!」「次は緑!」と、長女が追加の色を欲しがりました。

色を混ぜるとどうなるかな?

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「緑の絵の具もあるけれど、今ある色を混ぜて作れないかな?」と聞くと、長女はすぐに「そっか!混ぜればいいんだ!」と、アルミ皿に入った顔料を混ぜ合わせはじめました。

最初は赤、青、黄の基本の3色だけを出していたのですが、自由に色を混ぜ合わせて「オレンジになった!」「緑ができた!」と嬉しそうにしていました。

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長女が色を混ぜる様子を見ていた次女は、同じようにアルミ皿の顔料を混ぜて遊ぶようになりました。混ぜ合わせると色が変わっていくのを見て、「おおー!」と声を上げて驚いていました。

子どもが自ら遊び方を考える

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遊んでいるうちに、長女はアルミ皿の後ろを使って、スタンプのようにして絵を描くことを思いついたようです。アルミ皿を重ねて底に顔料をつけ、紙に押し付けると、不思議な模様が残ります。
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次女もまた、画材がついてしまった足の指を紙に押し付けて、絵が描けるかどうかを試してみるような様子がありました。「手の指で描くもの」というルールに縛られず、自由に楽しむ姿に、子どもの知的好奇心が刺激されているように感じました。

ダイナミックな作品ができました!

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こちらは長女が描いたもの。筆で描くのとはまた違った、気の向くままに自由に描いた大胆な作品に仕上がりました。
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こちらは次女の作品です。フィンガーペイントの良さは、次女のようにまだペンや筆でうまく絵を描くことのできない小さな子どもも、全身でアートを楽しめるところだと思います。

通常の絵よりも水分量が多いので、平らな場所で1日以上しっかりと乾かしてから、飾ったり保存したりするのがいいようです。

片付けの方法

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フィンガーペインティング後は、子どもたちの体が全身顔料だらけなので、なるべく部屋を汚さずにすみやかにお風呂場へ連れていく必要があります。

小さなお子さまの場合は抱っこで連れていく方法が一番簡単です。6歳の長女は、捨てる直前のスリッパをはいて自分でお風呂場へ行きました。

フィンガーペインティングを1時間ほど楽しんだあと、シャワーで体についた顔料を落としましたが、そのほとんどは石けんをつけなくてもキレイに落とすことができました。

また、今回はブルーシートをひいていたので、後片付けもブルーシートをたたんで捨てるだけ。とても簡単でしたよ!

フィンガーペインティングをする時、気を付けること

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実際に家でフィンガーペインティングをしてみましたが、次のような点に気を付けておくと、スムーズに楽しめると感じました。

・画用紙は厚手のもの、もしくは耐水性のものを用意した方が良いようです。水分量が多いので、薄い紙の場合は紙がふやけて破れやすくなります。

・複数の色を一度に混ぜてしまうと濁った色になってしまうので、最初は数種類の色を、ごく少量作って始める方が良いかもしれません。

・短時間で1枚描き上げてしまうので、画用紙は多めに用意しておいた方が良いと思います。

・小さなお子さまの場合は、手をなめてしまったり、顔料のついた手で目をこすってしまったりする可能性があるので、注意して見てあげましょう。

「汚してOK!」フィンガーペイントを気軽に楽しもう

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自宅でお絵かきをする時は、ついつい「紙以外に描かないで!」「部屋を汚さないで!」と子どもを制止しがちです。

けれど本来アートは、ルールにとらわれず、自由に自分の内なる気持ちを表現するもの。少しだけ準備の必要はありますが、時には「どんなに汚してもOK」な状況を作って、思い切り五感を刺激する体験をさせてあげたいですね。

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この記事のライター