2016年12月25日 公開

お正月に親子で楽しみたい伝承あそび 5選

テレビゲームにブロックなど近年はさまざまな遊びがありますが、古くから伝わる「伝承あそび」はどんな世代でも楽しめてオススメです。また親から子へ、そして孫へと世代をこえて伝えていく喜びは格別。そんな、お正月にぜひ親子で楽しみたい「伝承あそび」をご紹介します。

テレビゲームにブロックなど近年はさまざまな遊びがありますが、古くから伝わる「伝承あそび」はどんな世代でも楽しめてオススメです。また親から子へ、そして孫へと世代をこえて伝えていく喜びは格別。そんな、お正月にぜひ親子で楽しみたい「伝承あそび」をご紹介します。

子どもの健やかな成長を願う「羽根つき」

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室町時代に中国から伝わったとされる「羽根つき」。最初は羽根に硬貨をつけて足で蹴る遊びでしたが、いつからか羽子板を使って遊ぶスタイルに。やがて厄祓いもできると考えられるようになり、江戸時代には羽子板を贈るようになりました。また羽根に使われている実のことを「無患子」(むくろじ)と書くため、魔除けのおまじないとして女の子の初正月に贈る風習も生まれました。そして現在でも子どもの成長を願い、厄除けとしても親しまれています。
羽根つきの遊び方はとても簡単で、まず「追い羽根」ではバドミントンのように二人が交互に打ち合います。また「突き羽根」では一人でどれだけ突けたを競います。ちなみに羽子板には「観賞用」があるのでご注意を……。遊ぶだけなら飾りのない実技用で十分ですよ。

男の子が元気に育つ願いを込めて遊びたい「凧あげ」

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中国から伝わった「凧あげ」は、平安時代には貴族の遊びとして流行。そして戦国時代には距離を測ったりするなど戦の道具としても活用されました。やがて江戸時代に入ると男の子の誕生を祝って凧あげの風習がはじまり、凧が天高く上がるほど元気に育つと考えられました。また庶民たちの遊びとしても広がり、「立春」には凧あげをするような文化も。
現代でもそんな凧あげは元気な男の子に一度は遊んでほしい伝承あそび。しかし都市部などでは広い敷地がないため難しいですが、自然が残る田舎などを訪れた際にはぜひ凧あげを体験してほしいですね。

家族そろって笑顔になれる「福笑い」

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家族がそろって楽しめる「福笑い」は、明治時代からお正月の遊びとして庶民に親しまれています。福笑いは顔の輪郭を描いた紙の上に、目や鼻、口といったパーツを置いていく遊び。プレイヤーは目隠しをするため、できあがった顔が面白い場合が多くみんな笑顔になれます。またお多福やおかめなどの絵が多く「笑う門には福来る」といった言葉もあり、縁起がよいことから正月にピッタリ。家族の似顔絵や画像などをプリントアウトして、オリジナルの福笑いを作るとさらに笑えて楽しめます。

お正月に家族みんなで運だめし「すごろく」

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商品名:膝栗毛滑稽双六(愛蔵版)
販売:奥野かるた店
すごろくには「盤双六」と「絵双六」という2つのタイプがあります。「盤双六」は将棋のような対戦型で、6つのマス目とサイコロを使って駒を動かす遊び。日本書紀に記載されているほど古い遊びで、正倉院にも残されています。江戸時代は嫁入り道具としても使われていましたが、現在は姿をほぼ消しました。
一方、ルーツが極楽浄土の道筋をあらわした「浄土双六」という「絵双六」。江戸時代には「出世双六」や「道中双六」などが人気となり、みんなで遊べるためお正月に親しまれるように。現代では「人生ゲーム」などのボードゲームに発展しています。そんなすごろくはサイコロやルーレットを使うため「運」が大切なポイント。お正月に家族そろって運だめしをしてみてはいかがでしょうか。

古い歴史をもつシンプルなのに奥が深い「コマまわし」

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世界最古のコマはエジプトから発見されています。紀元前2,000年~1,400年頃のものと推測されていて、なんと4,000年も昔から遊ばれているなんて驚きですね。そして日本へは大陸から伝わったとされていて、平安時代には貴族が遊んでいる記録が残っています。江戸時代には庶民に広がりさまざまな形に発展。また物事が円滑に回るといった理由から、子どもがうまく回せるとひとり立ちが早く、とても縁起がよいと言われています。ベイブレードといった進化したおもちゃのコマもありますが、シンプルな昔からあるコマもオススメです。

親子で伝承あそびを楽しみましょう!

お正月に親子で楽しみたい「伝承あそび」をご紹介しました。さまざまな遊びがあふれている現代ですが、シンプルな「伝承あそび」は小さなお子さまでも楽しく遊べてオススメ。また、文化として後世に伝えるためにも、お子さまにはぜひ一度は体験させてあげましょう。

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この記事のライター