論理的思考力や、問題解決能力が身につくとされるプログラミング。2020年から小学校でも必修科目となるからか、早いうちからプログラミングに親しませる動きが活発になってきました。手軽に家でも、プログラミングの基礎が学べるおもちゃを4つご紹介します。
プログラミングとは
最近では、スマホやタブレットが一般化し、なくてはならないものになっていますが、そのアプリ開発などにおいてもプログラミングが必要です。つまり、コンピューターにしてもらいたい仕事の設計図のようなもの、またその作業を指してプログラミングといいます。
小学校入学前にプログラミングに触れておく
もちろん、入学後にはじめたとしても十分に間に合うでしょうが、そこはやはり「少しでもまわりに差をつけたい」もしくは、「ついていけないのではないかと不安」といったパパママもいらっしゃるかもしれませんね。
だとすればぜひ、小学校入学前にプログラミングに触れていくのも有効かもしれません。
最近では、幼稚園児から小学生くらいを対象とした、プログラミング教室も全国的に増えていますし、習い事として先取り学習しておくのもよいでしょう。
また、「教室に通うほどでは……」とお思いであれば、まずは家で、親子で取り組んでみる、というのもおすすめです。
プログラミングを学べるおもちゃやアプリなども今はたくさんあります。遊びの延長として、プログラミングを生活にうまく取り入れられたらよいですね。
フィッシャープライス コード・A・ピラー
販売元:マテル
対象年齢:3~6歳
「日本おもちゃ大賞2017,エデュケーショナル・トイ部門」で優秀賞を受賞したおもちゃです。簡単に取り付け可能な8つのパーツに、様々な仕掛け(動き、音、光)がコーディングされていて、それぞれのパーツをつなぎ合わせると、イモムシがその通りに動きます。スタートとゴールを好きなように設定し、お子さまの年齢に応じた遊び方ができます。
カラフルで見た目も愛らしく、子どもの興味を引くことは間違いありません。「どんな動きをさせようか?」と、考えながらそれを実行する力が身に付きます。
キュベット
販売元:プリモトイズ
対象年齢:3歳以上
手触りのいい木製のブロックを使って自然とコーディングを覚えることができるおもちゃです。デザイン性にも優れているのでプレゼントとしても最適。
ブルートゥース接続で、パソコンやインターネットなどは不要ですし、デジタル画面の操作なども要りません。
ですので、読み書きがまだできない幼児でも、簡単に遊べるようになります。キュベットを使って、「アルゴリズム」「キュー」「デバッグ」「再帰」など、重要なプログラミング概念を自然と知ることができます。
また、モンテッソーリ的視点で見ても、高評価を得ているのだとか。
親子で楽しめるキュベットをぜひ生活に取り入れてみましょう。
直感的にプログラミングを理解できる知育玩具「キュベット」とは? – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
KOOV(クーブ) ロボット・プログラミング学習キット
販売元:ソニー
対象年齢:8歳以上
ソニーから発売されたロボット・プログラミング学習キットであるKOOV。こちらはちょっと対象年齢が高めで、操作も少し難度高めです。
まず、専用のアプリをお手持ちのパソコンかタブレットにダウンロード。その後、付属のブロックを組み立て、最終的にアプリを使って動かすことができますが、組み立て自体結構細かくて難しそう。
しかし、小学校中学年以上の、特に男子であれば、楽しみながらあっという間に作れてしまいそうですし、プログラミングの基礎的なものは十分身に付きそうな内容です。
こちらを教材として採用しているプログラミングスクールも多いようですので、その信頼性の高さがうかがえます。
作れるロボットはワニや船、笛など20種類と非常に豊富。慣れてきたら、オリジナルのロボットとプログラミングを自由に組み合わせる高度な学習もできるので、いつまでも飽きることなく遊べるでしょう。センサー内蔵で、音や光を出すことができるのも楽しそうですね。
とはいえ、ちょっと高価な商品ですし、一度試してみたいといった場合、こちらを教材にしている教室の体験授業を受けてみるというのも一つの方法。購入するにしろ、教室で学ぶにしろ、無駄にはならなさそうですよね。
ロボット・タートルズ
販売元:シンクファン
対象年齢:4歳以上
「グーグルの社員が4歳のわが子のために作った」というのが、この【ロボット・タートルズ】ですが、ほかの商品とは一味違います。大きな違いは、カードゲームをしながらプログラミング的思考に慣れていくという点。一見矛盾するようですが、やってみればわかるはず。
障害物を避けながら、カメを宝石のある場所まで動かしまします。カメの行動は、コマンドのカードを使って指定。間違った命令をするとカメが動けなくなってしまう(=バグ)ので、命令を組み合わせて上手にカメを導かなければなりません。
カメを動かす大人が一緒に遊ぶゲームなのもミソ。親子のコミュニケーションにも役立ちます。
「いくら必修化されるとはいえ、小さい子どもにデジタル機器はまだ与えたくないわ」というご家庭には最適なツールといえるかもしれません。パズルやすごろくのように親子で遊びながら、プログラミングの考え方を学んでみましょう。
何度もゲームをするうちに、論理的思考も徐々に養われていくのではないでしょうか。
プログラミングが学べるアプリ「スクラッチJr」
MITメディアラボ(http://web.mit.edu)というアメリカのデジタルメディアに関する研究機関によって作られた、低年齢(5~7歳)向けプログラミング・アプリです。
恐らく、幼児から小学校低学年の子どもがプログラミング教室に通ったとして、「教材として使うのはほぼスクラッチJr」といっても過言はないのではないでしょうか。
キャラクターの動作について、視覚的に記号を組み立てながらキャラクターを自在に動かす訓練ができます。
パソコンやタブレットの操作は必要ですが、基本的には絵を動かして指示を与えていくだけですので、文字が読めなくても大丈夫!慣れれば小さな子どもでも一人で取り組めるでしょう。
無料でダウンロードできるので、一度ぜひ試してみては?
5歳からできる!【スクラッチJr】でプログラミングを学ぼう – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
親子で楽しく学ぼう!
「2020年から日本でも必修化」といわれても、しばらくは慣れないでしょうし、どのように進んでいくのか先行き不透明ですよね。
であれば、少しでもわが子が困らないため、先取り学習の一環として、プログラミングの勉強をはじめてみてもよさそうです。
どのおもちゃ、どの教材にも特徴があり、魅力的なものがたくさん販売されていますが、目的や好みによっても選ぶものが変わってくるのは当然です。
また、特に大切なのは、親子で楽しみながら行うということ。
簡単なものから少々複雑なものまで、わが子の年齢や適性なども考慮して、一番よさそうなものを選んでみてくださいね。