2021年12月09日 公開

モンテッソーリの格子編みでクリスマスカードを作ろう!

脳育・指先トレーニングにもなる格子編みはモンテッソーリ教育にも取り入れられています。今回はその格子編みやフロッタージュ技法(こすり出し)を使った、個性的でかわいいクリスマスカードの作り方を解説します。

指先トレーニング&集中力UP♪モンテッソーリのお仕事

今年のクリスマスは、家族やお友達と手作りクリスマスカードを交換してみませんか?
筆者が住むイギリスでは、クリスマスプレゼントと同じくらい大切なものとして、クリスマスカードを大切な人へ渡す文化があります。大好きなお友達や学校の先生など、年賀状と似たような感覚で、あげたりもらったりします。

この記事では、開くと大きなツリーが現れる、手作りクリスマスカードの作り方をご紹介します。

早期教育で有名なモンテッソーリ教育のキーワードの中に「お仕事」と呼ばれるものがあります。モンテッソーリ教育を取り入れている機関では、そのお仕事の例の一つとして「格子編み」が取り入れられています。切り込みの中に、細長く切った紙を交互に編み込んでいって、柄を作るというものです。大人にとっては比較的簡単な指の動きですが、子どもたちにとっては、注意深く確認しながら上下と編み込んでいくので、集中力が必要となる動きです。

今回は、その格子編みを使って、クリスマスツリー部分を作っていきます。脳育にもつながりますよ!

モンテッソーリ教育に関しての詳しい情報は、こちらのリンク記事でまとめてあります。

作り方と材料はとってもシンプル

材料

材料①

・A4サイズの画用紙
・ハサミ(もしお家にあればカッターも便利)
・糊(セロテープでも可)
・クレヨン(グリーン系・イエロー系・ブルー系など)

材料②
・スパンコールやシールなど(クリスマスツリーのデコレーションとして)
・赤、オレンジ、茶色などのクレヨンやペン
・その他:カード全体のデコレーションに使いたいペンやシールなど

作り方

2枚のA4サイズ画用紙をどちらも二つ折りにします。

2枚とも二つ折りにできたら、1枚はカードとして後ほど使いますので、横に置いておいてください。
では、残りのもう1枚の方で、ツリーを作っていきます。

半分に折ったところをハサミ(またはカッター)で切ります。
A5サイズが2枚になります。

切った紙の1枚を上の写真のように折って、

折ったラインを切ります。

切れたら、大きい方を下の写真のように置きます。
左の小さい方も後ほど使用しますので、残しておいてください。-【三角形A】

さらに、下の写真のように三角形に切ります。(点対象のラインで切ります)

フロッタージュ技法の着彩にトライ

それでは、大きい三角の画用紙と、残り半分の画用紙(A5サイズになったもの)に、クレヨンで色を塗っていきます。

このまま普通に色を塗っていっても良いのですが、今回は「フロッタージュ技法」にトライしてみましょう。
フロッタージュ技法とは、何か表面がザラザラ・デコボコしている表面の上に紙を置き、その上で色鉛筆やクレヨンなどをこすることで、下に置いたものの柄が浮き出るという「こすり出し」のことです。

実際にやってみましょう。デコボコした表面の上でクレヨンを動かすと、面白い形が浮き出てきます。

色を何色か重ねると、さらに面白い表現ができます。
きれいに塗る必要はなく、ちょっとムラになっている感じの方がクリスマスツリーに表情がでてくるので、ここはお子さまの個性の見せどころです!

両方の紙を「フロッタージュ技法」を使って塗ります。それぞれ少しずつ違う色合いの方が、編み込んだときに面白い模様になるのでお奨めです。

次に三角形の方の紙に縦長のラインで切込みを入れていきます。
ハサミの場合は、下の写真のように半分に折って少し切込みを入れてから、上と下へ向かって長く切っていきます。
(端まで切ってしまわないように、ギリギリで止めてください。三角形の一番上の方は、三角の形を少し残せるラインまででOKです)

今回は、約1.5センチ幅で切込みを入れてみました。小さいお子さまの場合は間隔を広め(2センチ程度)にしても良いでしょう。

次に、もう一枚のA5に切った画用紙を、横のラインで細長く切っていきます。(今回はこちらも1.5センチ幅)

切り終わると、下の写真のようになります。

交互に編み込み、上手にできるかな?

ここまで来たら、さっそく格子編みに挑戦していきましょう。
ツリーの上からでも下からでもよいので、横のラインの紙が上下交互になるように編み込んでいきます。

例えば下の写真では、右に飛び出した列と左に飛び出した列が交互になっているのが見えるでしょうか?

お子さまのペースで楽しく編んでみてくださいね。

全部編み込めたら、下の写真のように端を糊で固定していきます。

次に、飛び出した横ラインの紙を切り落とします。

右側面を切り落としたところ。

続いて、左側面も切って、ツリーの上の部分になりました。

木の幹と植木鉢を作ります。
上の説明文で、赤文字の【三角形A】として残しておいたところを使って、適当な大きさで長方形と台形を下書きします。

下の写真のように、クレヨン等で着彩し、ハサミで切り取ります。

木の幹と植木鉢の部分を糊で貼ったら、

クリスマスツリーのできあがりです!

一番最初に残しておいた、二つ折りのA4サイズの画用紙に、ツリーを糊づけします。

スパンコールやシール、ペンなどでデコレーションしたりメッセージを描いたら、クリスマスカードの完成です☆

クリスマスカードを交換してみよう

二つ折りのカードを開くと大きなクリスマスツリーが現れるので、カードをもらった方はきっと喜ぶと思います。ポスターのように飾っても良さそうですね。

サンタさんへのお手紙として作るのも夢が膨らむかもしれません。
どうぞ今年もステキなクリスマスをお過ごしください♪

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

いしこがわ理恵
いしこがわ理恵

在英12年目ハンドメイド好きの2児の母。武蔵野美術大学卒業。現在は教育に携わる仕事の他に、日本にルーツのある子どもたちを対象とした日本語子ども会活動・児童文庫活動も行っています。興味の範囲が幅広いので、常にいろいろな方向にアンテナをはりつつ情報収集が日課です。ハッピー子育てに役立つ情報をみなさまにお届けできれば嬉しいです。Instagram @rie.ishikogawa