2018年03月12日 公開

図書館を利用してお子さまの「好き」を見つけよう

わが子には自分の「好き」を見つけてほしいー、そう願うパパママは多いのではないでしょうか。さまざまなジャンルの本と気軽に出合える「図書館」は、本当におすすめの場所です。筆者の体験を元に、ちょっとした工夫で広がる本への興味をお伝えします。

わが子には自分の「好き」を見つけてほしいー、そう願うパパママは多いのではないでしょうか。さまざまなジャンルの本と気軽に出合える「図書館」は、本当におすすめの場所です。筆者の体験を元に、ちょっとした工夫で広がる本への興味をお伝えします。

図書館の魅力とは?

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wavebreakmedia / Shutterstock.com
習い事は、いろいろと試してみて最後に好きなものを残すのが良いという話を聞きます。まず少しだけ体験してみて、子どもの適正や興味の有無を知るという手法は、とても有効なよう。

この「お試し」を、幅広いジャンルから無料で、自由にできるのが図書館の魅力ではないでしょうか。

「なんか気になる」という子どもの直感や、イラストが気に入った、好きな絵本の隣にあった…など、きっかけはなんでもOK。つまらなければ、無理して読むことはありません。返して、また探せばいいのです!

そんなことを繰り返すうちに、自分の好きな絵本やジャンルができたり、何かに詳しくなったり、夢中になったり……。

わが家でも、親は図書館という場所を案内しただけですが、子どもたちは、自分の「好き」を見つけたり、新たなジャンルへと足を踏み入れたりと、喜々として探索を続けています。子どもの興味を広げる、図書館活用法をお届けします。

たまには座る場所を変えてみよう!

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Tatiana Bobkova / Shutterstock.com
よく図書館に行くという方、毎回決まってここに座る、定位置のようなものがありませんか?小さな子どもたちの視界はまだ狭いもの。うろちょろしているようでも、近くの棚で絵本探しが終わってしまうことも多いようです。

乳幼児スペースで「つまんな~い」を連発していた当時2歳の次男も、少し離れた図鑑コーナーで、はたらく車の本棚を見つけてからは図書館好きに。それをきっかけに、その場所を定位置にしたところ、近くにあった動物や花などの絵本も持ってくるようになりました。

そこで試しに、小中学生の席(平日の午前中は比較的空いているので利用可)に陣取ってみると、今度はいつも物語ばかりの5歳の兄が、歴史漫画や落語絵本に興味を持つようになったのです。単純なようで意外と侮れないのが、座る席です。

シーズン棚や返却済みの棚も見逃せない!

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Ned Snowman / Shutterstock.com
どんな絵本がいいか分からないという場合は、表紙を見せて展示してあるシーズンものや企画ものを集めた棚を、お子さまとのぞいてみてはいかがでしょうか。絵を見てピンと来たらぜひ手にとってみてください!旬のテーマは話題にもしやすく、とっつきやすいですよ。

また、意外と面白いのが返却済の棚。返却された本が、元の棚に戻るまでの一時的な書架があるのですが、わが家の息子たちはいつもここをチェックしています。返却済は、イコール誰かが読んだばかりの本ということ。「面白そう!」と、なぞなぞや児童書デビューをしたのも、この棚がきっかけでした。

読み聞かせなどの図書館のイベントに参加しよう!

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wavebreakmedia / Shutterstock.com
図書館によっては、子ども向けの読書会が行われています。筆者の住む地域でも、毎週1回30分程度の読み聞かせの会が開催され、5冊ほどの絵本をスタッフの方が読んでくれます。やはりプロが選んだ本は、子どもたちの食いつきもよく、そのまま借りて帰ることもしばしば。読み手がパパママ以外というのも、子どもにはよい体験のようです。

図書館に直接足を運べなくても、過去の読み聞かせの本やおすすめの絵本をインターネットで公開しているところもあるようです。ぜひチェックしてみてくださいね。

複数の図書館に行ってみるのもおすすめ!

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Andrew Lundquist / Shutterstock.com
お近くに複数の図書館があれば、ぜひ両方に足を運んでみてください。わが家は幸せなことに、自宅から自転車圏内には4つも図書館があるのですが、レイアウトから品ぞろえ、本の見せ方が全然違います。

A図書館では大型絵本が楽しめ、B図書館では紙芝居も表紙見せ収納。C図書館では漫画やキャラクターなどのシリーズものが充実していて、D図書館ではキッズスペースが広い…など、それぞれの特徴があるのです。

同じ絵本でも扱われ方によって印象が変わりますし、大人と子どものスペースが離れている図書館では、多少騒いでも大丈夫ということも。お子さまがのびのび本に親しめる環境に、巡り合えるとよいですね。

【お試し】を続けて「好き」を見つけよう!

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Evgeny Atamanenko / Shutterstock.com
子どもがこのようにして手にとった本は、「自分で選んだ!」という気持ちを生み、それが「読みたい!」にも直結するようです。

おもしろければ、同じシリーズの別のお話を借りたり、虫好きなら切り口を変えて昆虫の絵本や図鑑を見てみたり。館内検索機を使って、好きなキーワードの絵本を探し、他館から取り寄せて借りることも可能です。「また借りたい!」と子どものリクエストが続けば、購入して読み込むのもよいですね。

また、絵本でおいしそうと思ったお菓子を作って食べてみたり、トラに興味を持ち、実際に動物園に出かけるなど、絵本の世界から本物の世界に移行するのも、「好き」を追求するチャンスかと思います。

ぜひ図書館で【お試し】を続けながら、お子さまの「好き」を見つけてみてください。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

福岡すみれ
福岡すみれ

東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。