2018年07月28日 公開

保育園入園の申し込み方法は?認可・無認可の違い

復職予定や就労希望があるパパママにとって、保育園は育児のサポートを行う重要な存在です。最近では保育だけでなく、英会話スクールなどならいごとを充実させる保育園も増えています。保育園への入園を希望する際は、申し込み方法や認可・無認可の違いをおさえておきましょう。

復職予定や就労希望があるパパママにとって、保育園は育児のサポートを行う重要な存在です。最近では保育だけでなく、英会話スクールなどならいごとを充実させる保育園も増えています。保育園への入園を希望する際は、申し込み方法や認可・無認可の違いをおさえておきましょう。

保育園の種類

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保育園のなかには「保育所」と呼ばれる施設もあります。広い施設が保育園、小さな施設が保育所と認識している人も多いでしょう。しかし児童福祉法では「保育園」は通称で、「保育所」が正式な名称となっています。

そして保育園には認可と無認可の2種類があります。待機児童が多い地域では、無認可保育園についても熟知しておく必要があるでしょう。

認可

国では保育園について施設の広さや保育士の人数、園児の定員、保育時間など安全な保育を行うための規定を定めています。この制度をクリアして都道府県の認定を受けたものが、認可保育園です。

保護者が、就労や妊娠・出産、介護、自分の疾病、病人の看護、学校または職業訓練校に在学しているなど保育に困難があり、特定の事由に該当する場合に預けることができます。

認可保育園の費用の相場

認可保育園の保育料は、国の基準を元に保護者の収入や所得税などを基準として、自治体が定めます。子どもの年齢が低いほど、保育料は高くなることもポイントです。

自治体や収入、兄弟姉妹の人数でも変わる保育料ですが、子ども1人で2~3万円未満が相場と考えられています。3~5歳の保育料無償化という新制度の導入がはじまれば、さらに負担は軽くなるでしょう。

無認可

国が定めた基準に1つでも達しなければ、無認可保育園となります。仕事や祖父母などの親族との同居など、保護者の子育て状況に関係なく受け付けてくれて、入園できる窓口の広い保育園です。

病院や会社で従業員のために併設された保育園や、深夜まで保育を行う小規模保育園事業の多くは無認可保育園です。無認可という名称から保育内容に不安を感じるかもしれませんが、安全な保育のために自治体による立ち入り検査が義務づけられています。

無認可保育園の費用の相場

無認可保育園では、認可保育園に比べて保育料は高くなるケースが多く見られます。子ども1人あたりの月々の保育料が、10万円を超えることも。認可保育園と比べると、かなり高額になるでしょう。

2019年10月からはじまる幼児教育・保育の無償化制度では、一定の上限額を設けて無認可保育園も対象にすることを政府は決定しました。しかし、補助の上限額は平均保育料の3万7,000円程度。待機児童問題が多い東京などの都市部を中心に、保護者の一定の負担は残るといった問題もあるようです。

保育園の入園条件とは?

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新規入園希望者が定員を上回った場合は、自治体によるさまざまな基準を点数化して選考を行う方法が用いられます。希望の保育園へ入園するためにも、入園条件をおさえましょう。

また平成27年度の4月から「子ども・子育て支援新制度」がスタートしました。この制度に移行した保育園・認定こども園等を利用する場合、保育の必要性の有無や保育の必要量について認定を受ける必要があります。

保育の必要性が認定された場合、その保育の必要量に応じて「保育標準時間(最大利用可能時間1日11時間)」、または「保育短時間(最大利用可能時間1日8時間)」に区分されます。

認定の手順ですが、市町村に「保育の必要性」の認定を申請。認定証が発行されたら、保育所に利用申し込みをします。詳しくは自治体に確認しましょう。

保護者の職業・年収

保護者の職業は、保育園入園の大きな条件といえるでしょう。正社員などフルタイムで外で働く場合に比べ、出社の必要がない自営業やフリーランスは審査が厳しくなる自治体もあります。自治体の基準や就労時間との関係について、調べておきましょう。

職業や就労時間だけを参考にすると、世帯収入が高い家庭から保育園への入園が決まってしまいます。しかし、年収が低い家庭ほど就労のために保育園を必要としているという考えも見過ごせません。そこで、点数が同じになったときは、年収が低い方を採用するという自治体もあります。基準点数の計算については、各自治体に問い合わせておくと確実です。

主婦・パートの場合

就労時間が短いパートで保育園に申し込む際は、日数や時間の条件を満たすことが求められます。就労証明書に記入する必要があるため、保育園入園に必要な条件については地域の役場に確認しましょう。

また、一般的に親が専業主婦(主夫)であっても申請はできますが、倍率が高い園や激戦区の園は、認定が受けにくい現状です。育児休暇中で、既に保育園に通う子どもがおり、仕事復帰の予定がある場合は、優先して認定されやすいという特徴があります。

子どもの年齢

保育園は、0歳~小学校就学前の子どもが利用できます。最も入園しやすい年齢は、空き枠が多い0歳クラスで、時期は4月といわれています。しかし0歳は病気も多く、パパママもまだ赤ちゃんと一緒に過ごしたい気持ちもあるでしょう。パパママの育児休業や家族の方針と合わせて、検討することが大切です。

保育園の選び方とは?

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最近では、ならいごとなど特色をもった保育園が多く見られます。ただ預けるだけでなく、家族の教育方針に合った保育園への入園を希望するパパママも多いでしょう。しかし、保育園の選び方は、現在お住まいの住所が重要になります。

原則は保育園のある市区町村在住の世帯を優先

原則として入園に際しては、保育園のある市区町村在住者を優先させます。園の特色に加え、自宅近くや駅付近など送迎に便利な場所にある保育園を希望する家庭が多いでしょう。

現在の住所を優先させるため、転入・転出の際の配慮は注意が必要です。転入手続き前に保育園の申請を行うときは、自治体の配慮があるか事前に確認しておきましょう。

市区町村外の保育園にも申し込める?

保護者の事情によっては、市外の保育園への入園も認められます。通勤に便利な勤務先近くの保育園に入園申し込みをする保護者も少なくはありません。ただし、入園の条件となる指数に居住区がどのように影響するのか自治体への確認も必要です。

保育園の申し込み方法

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保育園が必要になった時に、どのように申し込めばいいのか流れを紹介します。育休明けで子どもを預けたい時期や書類の提出などを逆算し、余裕をもって申し込みを行いましょう。

申し込み~入園の流れ

認可保育園への入園の申し込みは、私立か公立かに関わらず区役所や市役所などの役所が受付の窓口です。審査が行われ、無事に入所が決まれば内定通知が送付されます。その後、内定の連絡を受けた保育園での親子面接が行われ、保育園入園承諾書や具体的な保育料などの詳細が通知されます。

必要な書類

入園の申し込みには、就労証明書や両親の所得を証明する確認書類が必要です。さらに一人親家庭など家庭によっては、算定の際に考慮する調整指数の書類の添付も必要になります。

申請書の書き方の説明や様式・ファイルは、役所の公式ホームページでダウンロードができます。申し込みには各証明書の他に、住民票やマイナンバーの写し、母子健康手帳など、たくさんの届出が必要です。早めに準備し、漏れがないよう注意しましょう。

申し込みを行う時期

4月入園の場合、ほとんどの自治体が12月頃から受付を開始します。そのため、秋からは近くにある保育園の情報収集、書類の準備をはじめなければなりません。年度途中の入園の申し込みは、希望の前月です。毎月の申し込み締切日がありますので、事前に問い合わせておきましょう。

また入園の申し込み後、就労状況や希望する保育園を変えたいなど変更がある場合は、すぐに申し出しましょう。

保育園の入園面接とは?

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保育園への入所が内定すると、園で親子の入園面接が行われます。面接と聞くと緊張するパパママも多いでしょう。ポイントをおさえて、服装や心の準備をしておくと安心です。

面接で見られているポイント

面接は、大切な子どもを預ける保育園への最初のご挨拶です。丁寧な受け答えを心掛けましょう。面接では、子どもの個性や親子関係の様子を見られています。無理に飾らず、親子の普段の様子を園に理解してもらいましょう。

当日の服装・マナー

基本的には清潔感がある服装であれば、普段着でも構いません。ただし小学校受験も検討できるなど教育方針に特色があるような私立の保育園では、園の雰囲気に合う服装を心掛けましょう。

面接は保育園で行われるため、園庭を通過することも。マナーとして、歩くたびに園庭に穴を開けてしまうようなピンヒールは避けましょう。保育園の面接は清潔感がある服装で露出を避け、好印象になるよう心がけます。

面接で聞かれること

面接では子どもの個性やアレルギー、発達障害など集団生活での支援の必要性などを確認されます。教育方針に特色ある私立の保育園では、園と保護者の教育理念にズレがないかの確認も行われます。保育園の教育方針に賛同した理由や家庭の教育方針があれば、面接時に伝えましょう。

無認可の保育園への申し込み方法

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無認可保育園は、直接電話で相談ができます。申し込み時期や方法も決まりがない上、先着順の園もあるため、説明会の案内などの情報は早めに得るようにしましょう。待機児童が多い地域では認可保育園の申し込み中に、念のため無認可保育園を予約することもあります。

無認可保育園は保育料が高額になるケースが多いですが、主婦や短時間のパートなど受け皿が広いというメリットがあります。認可保育園を希望している場合でも、保育の可能性を広げるために無認可保育園についても調べてみましょう。

入園が決まるのはいつごろ?

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申し込みから内定が決まるまでの期間はママも落ち着かないでしょう。4月入園の場合、入園の可否は1月~3月はじめに電話や郵送による通知が来ます。年度途中の申し込みでは、希望入所月の前月の手続きになるため、月末には結果がはっきりするでしょう。

入園の準備

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入園が決定したら、保育園に通うための準備をはじめましょう。年度途中の場合、翌月からの入園なので、準備期間があまりありません。スケジュールや必要なものをあらかじめ把握しておく必要があります。

入園までのスケジュール

入園が内定したら園での面接が行われます。保育園によっては入園前に健康診断を行う、または健康診断書を提出する必要があるため、保育園からの配布物をよく確認しましょう。

4月には入園式が行われ、はじめは短時間の慣らし保育からスタートするケースがほとんどです。慣らし保育がある場合は、保護者も早いお迎えになるため就業時間の調整が必要になることを覚えておきましょう。

必要なグッズ

入園が決定したら、保育園で使用するグッズを用意します。通園バッグ、着替え、食事用のエプロンやフォーク、タオル、おむつ、コップ、お昼寝布団などが必要です。

ちょっと大変ですが、サイズや手作りの指定がある園も。持ち物にはすべて記名が必要なため、お名前スタンプなどのアイテムを購入すると便利でしょう。

流れをおさえてスムーズな入園を

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保育園の申し込みの流れをおさえて、スムーズな入園を目指しましょう。待機児童が多い地域では、認可保育園と無認可保育園の両方の情報を得ることで保育の可能性が広がります。保育園以外の選択肢では、認定こども園や幼稚園の延長保育の利用で仕事をしているパパママも増えています。

待機児童問題が頭にあると「預けられればどこでも」となりがちです。しかし、幼児期の環境は心身の成長に大きな影響を与えます。家庭の方針と合った選択ができるように見学や書類の準備等、早めに保活をスタートさせましょう。

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この記事のライター