ながい首とやさしい目が特徴のきりん。そんな子どもが大好きなきりんが登場する絵本をご紹介します。きりんだけではなく、いろんな動物が好きな子どもにもおすすめです。きりんの絵本を楽しんだら、動物園へお出かけして実際に観察してみるのもいいですね。
動物園の動物はどうやって来るの?「キリンがくる日」
著者:志茂田景樹(文)木島誠悟(絵)
出版社 :ポプラ社
北海道釧路市の釧路市動物園にはキリンがいません。子どもがキリンを見たいという声から、キリン募金をつのり実際にキリンをプレゼントすることができました。キリンが好きで動物園にいたらいいなと思う子どもの気持ちや、キリンがやってくる日の喜びを感じることができます。
また、キリンを楽しみに待つ子どもに園長先生が語るお話が深く、印象的です。
動物園にいる動物たちの多くは遠い外国からやってきますが、彼らがどのようにして運ばれてくるのか、どんな想いでやってくるのか、考えたことはあるでしょうか。
次に動物園に行くときは、今までとは違った見方で動物たちを見るようになるかもしれません。
海にきりんが登場する「うみキリン」
著者 :あきやま ただし(作・絵)
出版社 :金の星社
海にきりんが出てくる不思議な絵本です。
海に住んでいるきりん「うみキリン」。くじらよりも大きく、富士山の3倍もの大きさがあります。そんなうみキリンのことを、渡り鳥が紹介している絵本です。
本当は海にきりんなんていないことは知っていても、絵が面白くついついひきこまれてしまうでしょう。文字も少なめで小さな子どもから読み聞かせすることが可能です。この絵本を読んだ後に海に出かけたら、おもわずうみキリンがいるのではないかと、探したくなります。
何かに憧れる子どもに「キリンですけど」
著者 :高倉 浩司(文) 丸山 誠司(絵)
出版社 :絵本館
ちがう何かに憧れるきりんのお話です。そんなきりんが最後に気がつくこととは?自分にない容姿や能力にあこがれることは誰にでもありますが、自分が持っている特徴を失ってはじめて気がつくこともあるのでしょう。
子どもも何かに憧れるときもあるかもしれません。そんなときにこの絵本を読んであげましょう。イラストがユニークで、意味がわからない小さなこどもでも、見てたのしむことができます。躍動感のある動物が登場し、憧れるきりんの気持ちが伝わってくるようです。
一緒に冒険を体験できる「ももいろのきりん」
著者 :中川 李枝子(作) 中川 宗弥(絵)
出版社 :福音館書店
るるこはお母さんにもらった桃色の紙で、世界一きれいなきりんを作りました。しかし、きりんが窓から首を出して寝ているうちに、雨が降り桃色がはげてしまいます。そこで、るることももいろのきりんは、クレヨン山を目指して旅立ちます。
色があせてしまったときの切ないようすや優しさが伝わってくる作品です。主人公と一緒に泣いたり笑ったりできる場面が多く、物語にひきこまれていきます。
文章が多いので、幼稚園年中さんぐらいからがおすすめです。一度に読み聞かせるには長いお話なので、何度か分けて読み聞かせてもいいかもしれません。