女の子の健やかな成長を祈るひな祭り。ひな人形やひなあられを目にする機会が増え、実際に準備されるご家庭も多いと思います。しかし、そもそもひな祭りとはいつごろ、どのようにして始まったのでしょうか。意外と知らないひな祭りの由来やしきたりについて紹介します。
意外と知らないひな祭りの由来とは?
1つは平安時代に貴族の子女が行っていたという「ひいな遊び」。
紙で作った人形や御殿、調度品などで遊んだといわれています。
もう1つは、同じ平安時代の宮中などで行われた「上巳の祓(じょうしのはらえ)」。
人形(ひとがた)に罪や穢れを託して川などに流す、という行事で、流しびなとも呼ばれます。
起源は古代中国の上巳節で、上巳の節句(3月最初の巳の日)に身を清めて穢れを祓い、宴を催す習慣がありました。
雅な装束をまとったひな人形を飾り、女の子の成長を祈る行事は現代まで受け継がれています。
なぜ桃の節句というの?
中国の上巳節では、桃の花をめでて桃の花のお酒を飲み、桃の葉のお風呂に入ったといわれています。
桃には邪気を祓う力があると考えられていたためです。
ひな祭りを別名「桃の節句」と呼ぶのには、このような理由があるのです。
ひな人形はいつ飾る?
ひな人形には、飾るのに良い時期というものがあり、それは立春から2月中旬までの間。
立春は節分の翌日なので、2月4日ごろから2月の半ばまでに飾りましょう。
ちなみに、ひな人形を早く片づけないと婚期が遅れるとよくいいますよね。
実はこれ、由来はあまりはっきりしていません。
きちんと片づけができないとお嫁に行けなくなるという、しつけから生まれた迷信のようです。
ですから、すぐ片づけることにこだわる必要はあまりありません。
ただし、人形は湿気に弱いので、よく晴れた湿度が低い日を選んで片づけましょう。
華やかな、ひな祭りのお料理
ひな祭りの定番といえば、ちらし寿司やハマグリのお吸い物。
「寿司」は、縁起の良い字を当てたお料理。
「長寿を願う」海老や「見通しがきく」レンコンなどの具材を入れたちらし寿司なら、華やかさもありますよね。
ハマグリのお吸い物は、その一対の貝殻がぴったりと合うことから、仲の良い夫婦を表すものとされています。
菱餅やひなあられの色にも意味があります。
諸説ありますが、赤は魔よけ、白は清浄、緑は厄除けや健康を意味しており、また春らしい色合いも好まれて定着したようです。
どの料理にどんな願いが込められているのか、お子さまと話しながら食べるのも良いですね。
桃の節句はパパが大活躍!簡単ひな祭りレシピ – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
それぞれのひな祭りを楽しもう
ひな人形がなくても折り紙やちぎり絵で作れますし、お料理のひとつとして、ゆで卵やおにぎりでおひなさまを表現することもできます。
ひな祭りのときには、その由来や込められた願いを、ぜひお子さまに教えてあげてくださいね。