2017年02月18日 公開

桃の節句の由来とは?季節の伝統行事「ひな祭り」を楽しもう!

女の子の健やかな成長を祈るひな祭り。ひな人形やひなあられを目にする機会が増え、実際に準備されるご家庭も多いと思います。しかし、そもそもひな祭りとはいつごろ、どのようにして始まったのでしょうか。意外と知らないひな祭りの由来やしきたりについて紹介します。

女の子の健やかな成長を祈るひな祭り。ひな人形やひなあられを目にする機会が増え、実際に準備されるご家庭も多いと思います。しかし、そもそもひな祭りとはいつごろ、どのようにして始まったのでしょうか。意外と知らないひな祭りの由来やしきたりについて紹介します。

意外と知らないひな祭りの由来とは?

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ひな祭りの由来には2つの行事が関わっています。
1つは平安時代に貴族の子女が行っていたという「ひいな遊び」。
紙で作った人形や御殿、調度品などで遊んだといわれています。

もう1つは、同じ平安時代の宮中などで行われた「上巳の祓(じょうしのはらえ)」。
人形(ひとがた)に罪や穢れを託して川などに流す、という行事で、流しびなとも呼ばれます。
起源は古代中国の上巳節で、上巳の節句(3月最初の巳の日)に身を清めて穢れを祓い、宴を催す習慣がありました。

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この2つの行事が結びつき、江戸時代にひな祭りとして定着しました。
雅な装束をまとったひな人形を飾り、女の子の成長を祈る行事は現代まで受け継がれています。

なぜ桃の節句というの?

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ひな祭りには桃の花を飾りますが、これも中国を起源とするものです。
中国の上巳節では、桃の花をめでて桃の花のお酒を飲み、桃の葉のお風呂に入ったといわれています。
桃には邪気を祓う力があると考えられていたためです。
ひな祭りを別名「桃の節句」と呼ぶのには、このような理由があるのです。

ひな人形はいつ飾る?

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ひな祭りといえばひな人形ですよね。
ひな人形には、飾るのに良い時期というものがあり、それは立春から2月中旬までの間。
立春は節分の翌日なので、2月4日ごろから2月の半ばまでに飾りましょう。

ちなみに、ひな人形を早く片づけないと婚期が遅れるとよくいいますよね。
実はこれ、由来はあまりはっきりしていません。
きちんと片づけができないとお嫁に行けなくなるという、しつけから生まれた迷信のようです。

ですから、すぐ片づけることにこだわる必要はあまりありません。
ただし、人形は湿気に弱いので、よく晴れた湿度が低い日を選んで片づけましょう。

華やかな、ひな祭りのお料理

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ひな祭りは華やかなお料理も楽しみのひとつです。
ひな祭りの定番といえば、ちらし寿司やハマグリのお吸い物。
「寿司」は、縁起の良い字を当てたお料理。
「長寿を願う」海老や「見通しがきく」レンコンなどの具材を入れたちらし寿司なら、華やかさもありますよね。

ハマグリのお吸い物は、その一対の貝殻がぴったりと合うことから、仲の良い夫婦を表すものとされています。
菱餅やひなあられの色にも意味があります。
諸説ありますが、赤は魔よけ、白は清浄、緑は厄除けや健康を意味しており、また春らしい色合いも好まれて定着したようです。
どの料理にどんな願いが込められているのか、お子さまと話しながら食べるのも良いですね。

それぞれのひな祭りを楽しもう

ひな祭りの由来やしきたりを紹介しましたが、あまり形にこだわらず自由に楽しむのも良いでしょう。
ひな人形がなくても折り紙やちぎり絵で作れますし、お料理のひとつとして、ゆで卵やおにぎりでおひなさまを表現することもできます。

ひな祭りのときには、その由来や込められた願いを、ぜひお子さまに教えてあげてくださいね。

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この記事のライター