イタリアをはじめとするヨーロッパ諸国でクリスマスの定番ともいえるプレゼピオ(馬小屋でのキリスト誕生の様子をテラコッタで作ったもの)は、自宅やショッピングモールでよく見かけるクリスマスデコレーション。そんなプレゼピオについてご紹介します。
キリスト誕生を祝う、プレゼピオとは?
キリスト教の最大教派であるカトリックでは、聖母マリアが馬小屋でイエスキリストを産み落とし、キリスト降誕の様子を表すジオラマがクリスマスのデコレーションで定番の飾りになっています。このテラコッタなどで作られた飾りを「プレゼピオ」と呼んでいます。特に南イタリアではクリスマスの飾りに欠かせない存在とも言えます。
おうちで飾るプレゼピオは小さくてかわいらしいものも
自宅に飾る、小さな手のひらサイズのプレゼピオも、とってもかわいらしいですよね。日本では、木彫りの美しいプレゼピオを雑貨屋さんなどでときどき見かけたりもします。おうちでのクリスマスデコレーションの一つとして、今年はこのクリスマス本来のイエスキリストの誕生を祝うプレゼピオを、取り入れてみてはいかがでしょうか。
プレゼピオが飾られるのは12月上旬から
飾られる期間は、12月上旬から年明け1月上旬までの約1カ月間です。ヨーロッパをはじめとするキリスト教の影響の大きい地域では、12月に入ると大きなプレゼピオがショッピングモールや広場などに登場します。テラコッタ製以外にも、デザインや素材にこだわったさまざまなものがあり、オーストラリアやニュージーランドなどの南半球では、夏のクリスマスならではの、サンド(砂)アートのプレゼピオも登場します。
手作りのプレゼピオも自宅で簡単に
ヨーロッパでのクリスマスの楽しみ方の一つとも言えるクリスマスマーケットでは、プレゼピオに飾る人形も売られていたりするので、お気に入りの一体をひとつひとつ選ぶことができます。粘土などを使って、子どもたちと一緒にマリア様や、赤ちゃんのイエスキリスト、馬や羊など、作ってみるのも楽しいですよね。藁の素材などに使える梱包材などは、100円ショップでも購入できます。
ツリーのオーナメントに
子どもたちと一緒に、プレゼピオのオーナメント作りをしてみてはいかがでしょうか?温かみのあるコルクにはアクリル絵の具でもきれいな発色で絵を描くことができます。また、カラーボールに絵を書いてリボンで結んでも。できあがったオーナメントはリースやツリーのデコレーションに使いましょう。リーズナブルなお値段でたくさん楽しめる画用紙や厚紙、ダンボールなどを切り抜いて作るのもおすすめです。
巨大なアートから手作りオーナメントまで
いかがでしたでしょうか?クリスマスの本来の意味であるイエスキリストが誕生した様子を表したプレゼピオ。今年のクリスマスには、本来のクリスマスのお祝いの意味を確かめる意味でも、ぜひ子どもたちと一緒にデコレーションのひとつとして楽しんでみてはいかがでしょうか。