首都圏で、中学受験をされる方の間では有名な「御三家」。女子御三家は、桜陰・女子学院・雙葉(ふたば)のことを指しています。これら3校には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、女子御三家の特徴を比較してご紹介。受験を考えている方は、参考にしてみてください。
基本情報を徹底比較
創立した年は、女子学院中学が最も古く、桜陰中学が一番新しいです。学校の規模は、雙葉中学が最も小さく、女子学院中学と桜陰中学は同規模となっています。
3校とも高校からの外部受験はしていないため、この3校でお子さまを学ばせたい場合、中学受験が必要です。
女子学院中学
創立:1870年
創立者:ジュリア・カロゾルス
生徒数:1学年の定員240人
クラス数:15クラス
高校からの外部募集:なし
雙葉中学
創立:1909年
創立者:メール・セン・テレーズ(フランスの修道女)
生徒数:1学年の定員180人
クラス数:12クラス
高校からの外部募集:なし
桜陰中学
創立:1930年
創立者:桜陰会(東京女子高等師範学校の同窓会)
生徒数:1学年の定員235人
クラス数:15クラス
高校からの外部募集:なし
校風を徹底比較
またこの3校の特徴を言い表す、おもしろい例えがあります。
もし道に空き缶が落ちていたら、
女子学院の生徒は「缶蹴りをはじめる」
雙葉の生徒は「そっと拾ってごみ箱に入れる」
桜蔭の生徒は「夢中で本を読み、落ちている缶に気がつかない」
これだけ見ても、校風に大きな違いがあることがわかるのではないでしょうか。
女子学院中学
制服がなく校則も少ないため、自由で明るい雰囲気となっています。
雙葉中学
常に求められるのは、「雙葉生らしさ」。雙葉生らしさとは、品性がありきちんとして見えることです。ボランティア活動などが盛んで品行方正、また「お嬢様学校」というイメージも強くあります。比較的規模は小さく、アットホームな雰囲気です。
桜陰中学
偏差値を徹底比較
女子学院:69
雙葉:67
桜蔭:71
いずれの学校も、高い学力が求められることが分かるでしょう。
中学受験の四谷大塚 入試情報センター|中学入試の情報
教育の特色を徹底比較
女子学院では、大学入試に必要なことに限らず、幅広い知識を身につけることを重視。体験学習や、互いに議論する機会を授業に多く設けていることが特長です。
雙葉は外国語教育に力を入れており、中学3年生からフランス語を学習します。
桜蔭は、自ら考えることを重視しており、自主的な研究や学習を行う機会が多いでしょう。
進学実績を徹底比較
女子学院中学
一橋大学:10人
京都大学:5人
東京工業大学:6人
慶応大学:68人
早稲田大学:112人
上智大学:46人
雙葉中学
一橋大学:1人
京都大学:3人
東京工業大学:1人
慶応大学:49人
早稲田大学:70人
上智大学:32人
桜蔭中学
一橋大学:8人
京都大学:2人
東京工業大学:6人
慶応大学:95人
早稲田大学:148人
上智大学:30人
それぞれの特徴を知って、お子さまに合う学校選びを
中高一貫校は、その学校で6年間過ごすのが基本です。せっかく難関を突破して入学できても、学校と合わなければ、せっかくの苦労が台無しになってしまうことも。
それぞれの学校の特徴を見極め、お子さまの性格に一番合うところを提案してあげてください。