小学校受験に塾に通わず挑んで合格した保育園児とワーキングマザーのママミーヤが、「お受験」に挑戦するまでに考えたことや実践したことを振り返ります!vol.10では、苦手な人が多い『地図上の移動問題』をお勉強するコツをお知らせします。
苦手な子どもが多い「地図上の移動」
地図の問題では、問題文のとおりに道を進んで行った結果、どこに到着するか、または目的地に到着するまでの道に何があったかなどが問われます。
どんなところでつまづくか
上の例題にもあるように、問題文は短くはありません。また、自分の目線と、地図上を動く人(または動物)の目線は異なります。問題上の登場人物(動物)の立場に立って、左右を判断する必要があるのが、難しいところなのです!
大人でも地図を見ながら道を歩くのが苦手な人がいますが(実はママミーヤも苦手)、幼児にとっては難易度が非常に高いのです。
わが家の場合
地図のスタート地点が自分と同じ目線の場合はまだいいのですが、スタート地点が目線と違うところにある場合は困難を極めました……というか、全然できませんでした。
この問題を解くための前提条件
頭で理解しているつもりでも、問題文の中で「右」「左」と何度もいわれるとパニックになり、どちらかわからなくなることがあります。
はじめは「お箸を持っている方が右(または左)」など、体感でわかるものからスタートするといいと思います。わが家のミヤピーも右左がとっさにわからなくなることが多いので(実は今もです・汗)、古典的ですが「旗揚げゲーム」をで瞬時に判断する練習をしました。
旗作りも一緒にしましたよ。紙を切ったりちぎったりして、割り箸にテープで貼り付けるだけ。紙にはその時の気分で絵も描きました。ちょっとしたことでも自然と勉強に結び付けられるように考えてしまうのが、時間のないワーキングマザーの性でしょうか……(笑)。
わが家のいろいろな取組み(失敗編)
フィギュアを使ってみる
スタート地点において、ママミーヤが問題文を読みながらフィギュアを進めていきます。
フィギュアが自分と同じ目線のときは左右がすぐわかるのですが、横や、自分と反対方向を向いているときは、ミヤピーは左右がわからなくなってしまいました。自分と反対を向いているときは左右が逆になることを教えても、感覚的に理解できない様子なのです。
碁盤の目を使ってみる
法則がわかるかな?と思ったのですが、ミヤピーにはなかなか伝わらず、実際に問題をやってみるとやっぱりできません。
というわけでいずれも失敗しました(泣)。
塾ではどう教えるか
その塾では教室にテープを貼って道を作り、自分自身でその道を進んでみるところからスタートするそうです。左右の感覚を徹底させるために体感させることを重視しているようでしたが、これらのことはミヤピーにもさんざん取り組んできたつもりだったので、ペーパー上の人物を頭の中で動かすにはもっと別の勉強方法が必要だと思いました。
あっという間に理解できた方法があった!
それは「時計の針」です。
時計は必ず右回り
これをミヤピーに教えたところ、どの位置がスタートになっても左右がすぐにわかるようになったのです!
絶対に間違えないようにするポイント
そして、練習を重ねるごとに、ミヤピーは段々と書き込まなくてもできるようになっていきました。
それにしても大人でも間違えそうな問題がたくさん出る小学校受験。受験に取り組んだ約1年は、問題を幼児に理解させることの困難さを実感した毎日でした。
ただ、教え方を工夫すれば大人よりも吸収が早いのが子どもです。どんどん力を伸ばしていく様子を見るのは何よりも嬉しいことでした。
ママミーヤの取り組みはごくごく一例。子どもによって理解のポイントも異なるので、親の工夫と情熱の見せどころだと思って、いろいろと挑戦しながらお互いに楽しめればいいですね。