3歳と言えば、オムツがはずれたり、語彙の量が増えたりしてくる頃です。心の面でも、今までは自分がものごとの中心だったものが、他人を気遣う気持ちが芽生えてきます。そんな心の成長が著しいこの時期におすすめの、しつけに役立つ絵本を4冊ご紹介します。
社会性が身につく絵本『なかよくじゅんばん』
著者 :なかやみわ(作・絵)
出版社 :三起商行(ミキハウス)
公園で「こぐまのくうぴい」がお友だちと遊んでいると、お友だちみんなで遊具の取り合いがはじまってしまったから、さあ大変!
可愛らしいい「こぐまのくぴい」が主人公の大人気の「こぐまのくうぴい えほんシリーズ」の今作は、公園で遊ぶ子どもたちが「順番を守ること」の大切さを学ぶストーリーになっています。
公園などで、お友だちとのかかわりが増えてくる3歳という年齢にピッタリの一冊。
公園遊びに行く前に、そして遊びに行った後に、ぜひ読み聞かせてあげてほしい作品です。
『ともだちいいな 』と教えてくれる絵本
著者 :いもとようこ(作・絵)
出版社 :岩崎書店
主人公の「にゃんた」くんは、新しいボールを買ってもらって大喜び。お友だちのきつねくんに「貸して」と言われても貸すことができずに取り合いになってしまうのですが……。
この絵本は、ひとりじめするよりも、お友だちみんなで遊んだほうがもっと楽しいのだということを教えてくれる内容になっています。
人気絵本作家、いもとようこさんの可愛いイラストと分かりやすい文章もおすすめのポイント。
お子さまがおもちゃをひとりじめしてしまったそんなときに、ぜひ読み聞かせてほしい一冊です。
お片付けが楽しくなる絵本『かたづけやさーい』
著者 :わたなべ あや(絵)
出版社 :ひかりのくに
キャベツ、トウモロコシ、カボチャなど、登場するユーモラスで可愛いお野菜キャラクターたちが、軽快なテンポでお片付けをしていく物語。
楽しい遊びの時間が終わってからのお片付けは、あまり楽しくないもの。そう思いがちですが、お片付けも発想の転換で楽しい遊びに大変身してしまうのです。
苦手なお片付けを楽しくする秘訣が詰まった、お役立ちの絵本。
子どもだけでなく大人も楽しめる一冊です。
お風呂が好きになる絵本『おふろだ、おふろだ!』
著者 :渡辺茂男(文)/大友康夫(絵)
出版社 :福音館書店
優しい色彩の色鉛筆調のイラストがステキな、人気のくまくんの絵本シリーズの最終巻の今作は、主人公のくまくんがパパといっしょにお風呂に入るストーリー。
くまくんがパパといっしょにお風呂に入り、パパと背中の洗いっこをしたり、湯船の中で数を数えたり、お風呂から出た後にパジャマに着替えたりと、ごく平凡な当たり前の日常の風景が描かれています。しかし、この当たり前なことが、子どもにとっては基本的な生活習慣を身に着ける上ではとても大切なこと。
お風呂が苦手なお子さまに、ぜひ読み聞かせてほしい一冊です。