家族の健康を守るため、毎日栄養バランスの良い献立を考えるのって大変ですよね。妊娠中や授乳中の食事から、子どもの食事まで、身体に優しい「和食」を意識して作るために、これを覚えておくだけで栄養バランスがバッチリになる合言葉「まごわやさしい」をご紹介します。
「まごわやさしい」って何?
健康的な食生活を送るために役立つ、和の食材の最初の文字を覚えやすくしたもので、「ま」「ご」「わ」…それぞれの頭文字に当てはまる食材を意識することで、栄養満点の献立を作ることができるのです。では具体的にどんなものなのか見ていきましょう。
【ま】豆類…豆腐・大豆・納豆など
その他の【ま】に分類される食物は……
・豆腐からできる高野豆腐や油揚げなど
・小豆・黒豆・いんげん豆など
主菜・副菜問わず使え、メニューのバリエーションが豊富になる食材です。
【ご】ごま…ごま・くるみ・栗・ナッツなど
【わ】わかめなどの海藻類…わかめ・めかぶ・ひじきなど
【や】野菜…にんじん・かぼちゃ・ほうれん草など
煮たり焼いたりなど調理法によって食感や味が変化するのも楽しい食材です。
【さ】魚…マグロ・鮭・カレイ・サバなど
【し】しいたけなどのキノコ類…椎茸・舞茸・えのき・エリンギなど
【い】いも類…じゃがいも・里芋・さつまいも・長芋など
じゃがいも・里芋は煮物の定番選手。さつまいもは甘みが強いのでおやつにも使いやすいです。長芋は和え物として生で食べると粘りがあり、火を通すとホックリ感が味わえる一つで二度おいしい食材です。
「まごわやさしい」を意識して作る和食が良い理由とは……
【利点1】栄養バランスの優れた食事がとれる
<豚汁>
・玉ねぎ・人参【や】…野菜
・しめじ【し】…きのこ類
・さつまいも【い】…いも類
・味噌【ま】…豆類(大豆製品)
<しらすご飯>
・しらす【さ】…魚介類
・ごま【ご】…ごま類
<わかめの酢の物>
・わ【わ】…海藻類
たった3品でも、全項目をクリアできました!まず豚汁の具をバランスよく整えたら、足りない【さ】と【ご】はご飯にしらすとゴマをかけてみよう、最後に【わ】が足りないから、酢の物で、などと考えていけば、そう難しくなく、献立も栄養バランスも整います。
【利点2】彩り豊かな食卓になる
さらに、食卓に以下の5色が並ぶようにすると、目にも鮮やかな食事になるといわれます。色鮮やかな食卓は、それだけで食欲が増進してくれますね。
青(緑)・赤・白・黒・黄
これは実は中国の食文化の考え方。この5色を組み合わせた食事をとるように心がけると健康を保てるといわれているそうですよ。さらに意識してみると良いかもしれないですね。
【利点3】季節感が味わえる
「まごわやさしい」の特に「や」「さ」で旬の食材を意識して、献立を考えてみましょう。
例えば春の旬、たけのこ。天ぷらにしたり、わかめと煮物にしたり、たけのこご飯にしたり…とさまざまな楽しみ方があります。
また、夏の暑い時期には、酢の物など、食欲がなくても食べやすい料理方法がたくさんあります。
「まごわやさしい」和食はママの味方!
子どもと一緒に「まごわやさしい」がそろっているか、確認していけば、家庭での食育にもつながります。栄養満点、そのうえ子どもの食への関心を育めるのは素敵なことではないでしょうか。
最後に、基本の和食の作り方がわかりやすくまとめられている便利なレシピサイトも紹介します。足りないものを補う時、実際に何を作ろうか迷った時などに、ぜひチェックしてみてくださいね。