「日本より海外の方が休みを取りやすい」「海外の休暇は長い」といった話を耳にしたことはないでしょうか?果たして実際は?現在ハワイ在住5年の筆者が、日本とアメリカにおける、”家族のことが理由”となる、会社での休みの取りやすさについてお伝えします。
日本とアメリカならどちらが休みを取りやすい?
特にアメリカは「家族に関する理由」のある休暇には、上司も同僚も理解を示してくれます。
日本では、子どもが熱を出したために早退するようなときでも、働くパパやママはものすごく肩身がせまい思いをしながら、職場をあとにすることが多いのではないでしょうか?
日本では……
もちろん、会社や職種などによって休みやすいところもあるかもしれません。が、周囲の友人知人の話を加味しても、急なお休みを取るのは嫌がられる場合が多いようです。
一週間の夏休み、といった一年に一度や二度の定められたお休みであれば、あらかじめ予定をして取るので比較的取りやすいのかもしれませんが、突発的な休み、たとえば、【子どもの病気】や、【お父さんが子どもの学校の行事に参加したいからお休みする】などの理由では、同僚や上司の理解を得るのも簡単にはいかないのではないでしょうか。
ただし、産休、育休の制度は、日本の方がきちんとしているのでしっかり長く休めるようです。
アメリカでは……
夫やアメリカの友人から聞いた話によると、やはり休みを取りやすいところが多いようです。
まとめて取る夏休みはもちろんのこと、たとえば授業参観や、面談、イベントは、そのスケジュールが出た時点で、職場の上司や同僚に了解をもらえれば大抵は大丈夫!
お互い様、という気持ちが強いのだと思いますが、お休み、早退、遅刻などにも寛容です。子どもの用事でなくとも、妻の具合が悪いので病院に連れて行くので早退、といった場合も理解をされるようです。パートナーに持病があるなら、あらかじめ診断書を会社に提出していれば、その看病のためにお休みができるようです。
休みが取りやすい背景には……
どうして、アメリカと日本でこうも違うのでしょうか。
筆者が感じる大きな違いは、アメリカの方がより家族の繋がりを大事にしている感じがします。夫婦共働きが多いこともあり、妻側ばかりが休むのはフェアじゃない、というのもありますが、離婚も多いからでしょうか。
夫が妻のケアをすることが当たり前の社会なのでしょう。子どもの学校行事に積極的に参加することも、必ず母親がしなくてはならないわけではありません。父親の参加もすごく多いです。
仕事は夫婦で話し合って、【休める方が休む】ということにしているようです。それに対して、日本では子どもの学校行事は、【母親の担当】ととなりがちかもしれないですね。
最後に
専業主婦のご家庭が多かった時代は、お父さんが仕事に行き、家族のことはお母さんがすべてする、ということで成り立っていました。しかし、時代は変わっているのに、昔のままの慣習としてすべてを母親が担当する、というのでは困ってしまいますよね。
社会全体としての意識が変わり、柔軟に休みも取りやすく、子育てしやすい環境にシフトしていけるとよいですね。