人工知能やAIなどの開発が進み、ロボットは私たちにとって身近な存在となりました。今の子どもたちが大人になるころには、きっと欠かせない存在となっているでしょう。そこで今回は、お子さまをロボット好きにしてくれそうな楽しい絵本をご紹介します。
読み聞かせを卒業するきっかけに
著者 :たむら しげる(作)
出版社 : 福音館書店
そこでゼンマイロボットは、助けを求めフープ博士のもとを訪れます。フープ博士は発電所の修理に取りかかりますが、どうしても足りない部品が……。
「そろそろひとりで絵本を読めるようになってほしい」と考えている方にはぴったり。この絵本の最大の特徴は、文章が漫画のようにコマ送りになっていることです。文字の量自体も少ないので、ひとりで読むことに慣れないお子さまでも、抵抗なく読むことができるのではないでしょうか。
ハラハラドキドキのストーリーに、引き込まれること間違いなし。子どもだけではなく大人も一緒に楽しむことができます。大人にとっては、いろいろと考えさせられることの多いストーリーかもしれません。読み終えたあとに、親子で感想を話し合ってみるのもおすすめです。
友達との関係に悩んだときに
著者 :古田 足日(作) 堀内 誠一(絵)
出版社 :福音館書店
カミイのわがままに腹を立てつつ、お子さまも「気持ちはわかるなあ」と感じてしまうかも。カミイはわがままで泣き虫ですが、一方で力持ちという長所があり、その長所で周囲を助けることもあります。
人にはみな長所・短所があり、それを補い合うことが大切なのだと教えてくれる作品です。幼稚園で友人関係に悩むことがあるかもしれません。けんかをしてしまうこともあるでしょう。そんなときにこの絵本を読んであげると、解決の糸口が見つかりそうです。
物語は長めですが、幼稚園が舞台なので親近感を抱きやすく、思わず感情移入してしまうお子さまは多いでしょう。物語に入り込み、最後まで飽きずに楽しめます。
世界に興味を持つきっかけに
著者 :松岡 達英(作)
出版社 : 福音館書店
ロボットに乗って、世界中のさまざまな場所を旅するという夢いっぱいのワクワクするストーリー。字が読めないお子さまも、繊細でカラフルなイラストをながめているだけで十分楽しめます。自分自身がロボットに乗って旅をしている気分になれるでしょう。世界の国々について、もっと知りたくなります。
創作意欲がわく絵本
著者 :ゆきの ゆみこ・上野 与志(作)、末崎 茂樹(絵)
出版社 :ひさかたチャイルド
自分が作ったロボットが動き出し、ロボットの国に連れ出してくれるなんて、子どもなら誰でも憧れてしまうお話です。「自分だったらどうするだろう」と、思わず想像の世界に浸りたくなるでしょう。
絵本を読み終えたら、すぐにでもロボットを作りたくなりそうです。簡単な材料で、親子一緒にロボット作りを楽しんでみるのもいいかもしれません。
ほっこりした気持ちになる絵本
著者 :たむら しげる(作)
出版社 : 偕成社
ランスロットくんとパブロくんのやりとりが、のんびりほっこりとしていて気持ちが癒されます。お子さまはもちろん、大人にもおすすめです。毎日忙しくてとげとげしていた気持ちが、少し丸くなるでしょう。