1~2歳ごろになると、子どもは「お着替え」に興味を持ちはじめます。子どものやる気や自立はうれしいものですが、うまく着替えられずに怒りだしてしまうことも少なくありません。子どもが前向きにお着替えに取り組むための、3つの工夫を紹介します。
幼児が1人でお着替えできるのはいつから?
「何でも自分でやりたい」という意欲が芽生える2歳ごろになると、自分で洋服の脱ぎ着に挑戦するようになります。
でも、袖に手を通したり、ズボンの前後ろを判別したりと、お着替えは2歳児にとってなかなか難しいもの。思い通りにできないと、かんしゃくを起こしたり、すねてしまったりすることもあります。
3~4歳になるころには、手足を器用に使えるようになり、慣れた服なら1人でもスムーズに着替えられるようになっていきますよ。
「1人で着替えたい」というやる気を削がないために
「自分でやりたい」という気持ちは、子どもの自立のためにとても大切なもの。できるだけ子どものやる気に水をさすことなく、お着替えにかかる時間を短縮したいですね。
子どもが着替えをしやすいように、洋服や保管場所に次のような工夫をしてみましょう。少しの工夫で、子どもはスムーズにお着替えを進めやすくなります。
子どもが取り出しやすいように収納する
無理やり欲しいものを取ろうとして、ハンガーにかけているものを強く引っ張ったり、たんすの中身を全部引っ張り出してしまったりすることもあるので、子どもの洋服は、できるだけ子どもの目線より下の、取り出しやすい場所に収納しましょう。
また、洋服をぎゅうぎゅうにつめこんでいると取り出しにくくなり、子どものイライラの原因にもなります。収納量は8割を目安に、少し余裕がある程度にしておくのがおすすめです。
筆者は3歳の次女の洋服を、次女の目線の高さにある、軽い引き出しの中に収納しています。その中に入れているのは季節に合った普段着だけなので、次女がどれを選んでも(柄合わせのセンスはともかくとして)、基本的には問題ないものです。
子どもが自由に選んで良いものだけを入れておくと、親もストレスが減って良いですよ。
引き出しにはラベルをつける
「しゃつ」と書いてその隣にシャツの絵を描いたり、「くつした」と書いてその横にくつしたの絵を描いたりしておけば、文字が読めない時期でも判別がつきますし、ひらがなの学習にもなります。
絵が苦手という方は、100円ショップなどで洋服柄のシールが購入できますので、活用してみてくださいね。
洋服は前後がわかるマークをつける
そこでおすすめなのが、服の前面にワッペンやボタンなどでマークをつけること。「このマークが必ず前に来るよ」と教えておけば、子どもは迷わずに着替えられます。
もともと胸元やズボンのポケットなどに、ワッペンがついている洋服もたくさん売られていますし、自分で購入して縫いつけてあげることもできます。
筆者はコットンリボンに子どもの名前をローマ字でスタンプして、Tシャツ前面の下部分につけたり、ズボンの前ポケットに縫いつけたりしていました。ブランドタグのように見えるので違和感も少なく、ネームタグ代わりにもなるので便利でしたよ。
子どもにお着替えを楽しんでもらおう!
子ども目線で使いやすくわかりやすい収納に変えることで、お着替えはぐっとスムーズになり、かかる時間も短縮されるでしょう。
その日の気候に合う洋服を選んだり、コーディネートを考えたりと、お着替えは生活に必要なものであり、また楽しいものでもあります。
子どもが着替えを楽しいと感じ、自発的に続けられるよう、ご紹介した3つのコツを意識して、お着替えしやすい環境作りを心がけてみてくださいね!