2017年07月11日 公開

5歳からできる!【スクラッチJr】でプログラミングを学ぼう

2020年には、小学校でのプログラミング教育が必修化。子どもへのプログラミング教育の重要性を耳にする機会が増えてきました。就学前からプログラミング技術に触れることができる知育アプリ「スクラッチJr(ジュニア)」を紹介します。

2020年には、小学校でのプログラミング教育が必修化。子どもへのプログラミング教育の重要性を耳にする機会が増えてきました。就学前からプログラミング技術に触れることができる知育アプリ「スクラッチJr(ジュニア)」を紹介します。

2020年からプログラミング教育が必修化!

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AlesiaKan / Shutterstock.com
文部科学省は、2020年から小学校でのプログラミング教育を必修化すると発表しました。小学校からプログラミング教育がはじまることにともない、中学校・高校のプログラミング学習の比重も大きくなります。

具体的にどのような授業が行われるかということはまだ明確にはなっていませんが、これから子どもの教育を考えるにあたっては、プログラミング教育は避けて通れないものになりそうです。

どうしてプログラミング教育が必要?

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なぜ国は、プログラミング教育を進めようとしているのでしょうか?

ひとつには、ありとあらゆるものにインターネットテクノロジーが組み込まれていく現在、高度な情報技術処理能力を持つ人材の育成が不可欠だと考えられていることが挙げられます。

AI(人工知能)やIoT(アイオーティー)への理解が求められ、プログラミング技術に長けた人材が必要とされる場も増え続けています。

ちなみに「IoT」とは、"Internet of Things"の略称。「モノのインターネット」、さまざまなモノ(物)がインターネットに接続し、情報交換を行うことで、相互に制御するしくみのことです。

さらに、プログラミング教育を通じて、子どものさまざまな「生きていく力」を伸ばしたいという思惑もあります。

プログラミングは、
・課題(目標)の設定

・課題攻略の方法を考える

・考えた方法を正確に実行する

・トライ&エラーを繰り返して解決方法を見つける

というプロセスを経るため、「論理的思考力」「想像力」「問題解決能力」「向上心」「好奇心」「忍耐力」など、幅広いスキルを学べます。

これらの観点から、プログラミング教育の熱は、今後もますます高まっていくと考えられます。

幼児でもプログラミングは学べる?

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プログラミング学習への意欲の高まりを受けて、幼児からでもプログラミングを体験できる教室や玩具が増えてきました。

プログラミングは文字を使いますが、幼児向けのプログラミング学習教材は、文字の読み書きができなくてもプログラミングできるよう、シンプルな記号を使って命令を出せるようにしています。

記号の意味さえ理解できれば、幼児でも記号を組み合わせて命令を作ることができるため、文字の読み書きを習得する前の子どもでも、プログラミングの基本的な概念を学ぶことができます。

スクラッチ・ジュニアとは?

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スクラッチ・ジュニアは、5~7歳の子ども向けに作られたプログラミング学習アプリです。右に動く・左に動く・歌う・ジャンプするなどの記号を組み合わせて、かわいいネコのキャラクターの動きを自由にプログラムすることができます。

「スクラッチ」というのは、視覚的にプログラミング言語を学ぶことができる「ビジュアルプログラミング言語」のひとつです。

もともと、プログラミング初心者がゲーム感覚で学習を進められるよう開発されたものですが、その「スクラッチ」を幼児でも理解できるように、操作方法などをわかりやすくシンプルにしたものが、スクラッチ・ジュニアです。

スクラッチ・ジュニアは、タブレットなどにダウンロードして使います。ダウンロードや利用にお金がかからない無料アプリなので、気軽にはじめることができます。

本当に5歳でもできる?

Amazon.co.jp: ScratchJr: Android アプリストア (52393)

筆者の長女は5歳のときに、このアプリを利用しはじめました。使い方の説明などは一切せず、長女が遊ぶときに使っていたタブレットに、黙ってスクラッチ・ジュニアのアプリを入れておきました。

「新しいゲームが入ってる!」と喜び、さっそくあちこち触りはじめました。スクラッチ・ジュニアには遊び方のデモビデオが入っています。何度かビデオを観たあと、すぐに自分でもプログラミングを組みはじめました。

最初は、命令の記号をランダムに並べてネコを動かすだけで満足していましたが、1週間もすると、「自分が作りたいストーリーに沿って命令の記号を並べる」ことができるようになっていました。

長女が5歳のときに実際に組んだプログラミングのひとつに、ネコが下方向へ動く×7回→左方向へ傾く×3回(ベッドに横たわる)→録音した音声をしゃべる→右方向へ傾く×3回(立ち上がる)→右方向へ進む×3回→上方向へ進む×1回(扉にたどり着く)→次のシーンへ移動する、というものもありました。

5歳の長女がプログラミングに触れたのは、このアプリがはじめてです。親が遊び方を説明することも、長女から使い方を聞かれることもありませんでした。

それでも長女がストーリー性のある命令を1人で作ることができたのは、このアプリが直観的な操作性に優れ、ゲームをしているような楽しさに引き込まれたからではないでしょうか。

幼児期からプログラミングを楽しもう!

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幼児期の子どもの多くは、絵を描いたりブロックで何かを組み立てたりといった「創造する」ことが大好きです。

「創造する」ことに対する好奇心を活かして、早くからからスクラッチ・ジュニアのようなプログラミングに親しんでおくと、小学校でプログラミング教育がはじまったときも、戸惑うことなく積極的に取り組んでいけるのではないかと思います。

また、幼児期からプログラミングを楽しむことによって、「どういう命令を組めば自分の想像しているストーリーを実現できるのか」ということを考える論理的思考力や、「理想の動きに近づけるためにトライ&エラーを繰り返す」ねばり強さなども、自然と身に着きます。

幼児期の「遊び」と、創造力次第で無限の可能性が広がっている「プログラミング」は、とても相性が良いものです。2020年の必修化に向けて、まずはスクラッチ・ジュニアを使い、子どもにプログラミングの楽しさを伝えてみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター