2018年10月04日 公開

家庭学習のメリット・デメリットは?学習習慣の定着で伸びる子に

幼児期のうちに家庭学習を習慣化させたいパパママは多いはず。家庭学習にはメリットもありますが、方法によってはデメリットが大きくなることもあります。特に両親が多忙だと、なかなか見てあげられないのも不安でしょう。ここでは利点を活かした家庭学習のコツをまとめました。

幼児期のうちに家庭学習を習慣化させたいパパママは多いはず。家庭学習にはメリットもありますが、方法によってはデメリットが大きくなることもあります。特に両親が多忙だと、なかなか見てあげられないのも不安でしょう。ここでは利点を活かした家庭学習のコツをまとめました。

家庭学習の6つのメリット

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1.親子のコミュニケーション時間が増える
幼児の脳の発達・情緒の安定には、パパママとのコミュニケーション・スキンシップが欠かせません。家庭学習を行うことで、子どもと向き合う時間は自然と増えます。子どもの疑問にその都度答えることは、信頼関係をより深めることにつながるでしょう。

2.家庭学習の習慣がつく
最初は5分からでも構いません。お絵かき・塗り絵・カード学習など、好きなもので構わないので机に向かって、集中して何かを行う習慣をつけます。幼児期に「机に向かって短時間で集中するクセ」がついていれば、家庭学習も習慣づくはずです。

3.経済的
塾や学習教室に通う場合、費用は月に10,000円以上かかることがほとんど。一方、家庭学習にかかる費用は月0円~5,000円の程度です。学習ツールは無料サイト・市販のドリル・通信教育などさまざまにあり、子どものレベル・性格に合った学習ができます。

4.子どもの状態に合わせて時間・内容を決定
幼児期は体調・やる気によって「机に向かうのが厳しい状態」が頻繁に起こり得ます。そのため曜日・時間が決まっている塾や学習教室の場合、いつもベストな状態で学習できるとは限りません。
家庭学習であれば、開始時間・終了時間・学習内容を子どもの状態に合わせて変更可能です。

5.理解できるまで時間をとれる
塾・学習教室でのクラス授業の場合、わからない生徒がいても時間制限やカリキュラム進行のために、内容はどんどん進んでいきます。個人指導であっても、先生相手に遠慮なく質問するのは難しいかもしれません。

家庭学習の先生はパパママ。心許した家族だからこそ自由に質問ができます。子どもが完全に理解するまで、じっくり教えられることも家庭学習の強みです。

6.事故・犯罪に巻き込まれるリスク・送迎負担がない
自宅にいられるということは、つまり不審者・交通事故に遭う心配もありません。パパママが送迎する必要もないので、時間の節約になります。

どれを選ぶ?家庭学習ツール

・市販のドリル・参考書
1,000円以下のものも多く、難易度もさまざま。子どものレベルに合わせて進めることができます。有名大手塾に興味があるけれど、諸事情で厳しい場合には塾が出版している問題集の有無をチェックしてみましょう。問題集があれば、挑戦して力試しをするのもおすすめです。

・通信教育
教材費は一部の高額なものを除いて、月額1,000円以下~10,000円。運筆練習・アルファベット・数字・読書の習慣など、幼児期に身につけたい基礎学力を網羅しているものも多いです。子どもの指導方法やおすすめレシピなどを知らせる、パパママ向けの情報誌ももらえます。

・知育パズル・学習問題の無料ダウンロードサイト
塗り絵・パズル・運筆・計算問題・小学校受験対策問題など、子どもに挑戦させたい学習内容のプリントが無料で手に入ります。自宅にパソコンとプリンターさえあれば、気になるものをすぐにゲットできるのがメリットです。

・パパママの手作り問題
紙に書いた問題でなくても構いません。ブロックを使った図形問題・決められた範囲から指定された形のものを持ってくるゲーム・1分間しりとりなど、「思考力」を鍛える手作り問題をパパママが考えます。

家庭学習のデメリットとは?

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1.学習時間中は親が側にいる必要がある
好奇心が旺盛で、じっとしていることが難しい幼児期。パパママが側で見守り、疑問に答えてあげることが家庭学習には必要です。子どもに分かりやすく・繰り返し・ゆっくり教えるには、時間と心のゆとりが親に求められます。

「パパママどちらも忙しく見てあげられない」という場合、家庭教師を利用するのも手。あるいは絵本の音読であれば、家事をしながらでも聞いてあげられそうです。

2.客観的に見ることが難しい
塾・学習教室では、先生がほかの子と比べた「相対評価」でその子の学習レベルを見極め、指導方法を決めていきます。客観的に見た学力の差を親子ともに知ることができるのです。

それに対して、家庭学習は絶対評価。親の欲目、あるいは親だからこその辛口採点で子どもの学力に対する正当な評価がしづらい面もあります。ときには友達と学習したり、塾・学習教室の公開模試を受けてみるのも良いかもしれません。

続けられる家庭学習のコツ

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・毎日決まった時間に机に向かう
小学校低学年までの集中力持続時間は、10分前後と言われています。集中して物事を考えることに楽しさを感じるには、集中力持続時間内に達成感を味わわせることが大切です。

はじめは5分でもOK。楽しく集中できる塗り絵・迷路などからスタートするのもおすすめです。おやつの前やお風呂のあとなど、決まった時間に机に向かう習慣をつけましょう。

・子どもが興味を持てる学習内容
「小学校入学前に四則計算をマスターさせたい」「アルファベットは年少中に書けるように」
など、パパママが学習させたいことを優先するのは避けましょう。子どもに興味がない内容ばかりだと、意欲が下がってしまうかもしれません。

考えることを楽しいと感じるには、まず興味のあることに集中させてあげましょう。はじめのうちは子どもの得意・興味のある学習内容に、パパママが教えたいことを混ぜ込むくらいがちょうど良いです。

・小さなことでも大きく褒める
「文字のとめ・はらいが昨日より上手になった。頑張ったね」「言われる前に間違いに気づくなんてすごい!」と、小さな変化・進化に気づいたら大げさに具体的に褒めましょう。幼児期に親から褒められることは自己肯定感を高め、自尊心を育てることにつながります。

子どものモチベーションの保ち方

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・できないときも叱らずアドバイス
大人からすれば簡単すぎる問題も、子どもにとってみれば「何がわからないのかわからない」ほどの難問であることも。何度教えても理解してもらえず、思わずイライラしてしまった経験は誰しもあるでしょう。そんなときは叱らずに、「誤った答えを導き出した理由」を聞き出します。

そのうえで「そう考えたんだね。それならこんな考えはどうかな?」と子どもの意見を受け止めてからアドバイスしてみましょう。パパママも冷静になれますし、お子さまの論理的思考力のトレーニングにもなります。

・機嫌が悪いときは気分転換
どうしても勉強したくない日は必ずあります。子どもの機嫌が悪く、とても椅子に座っていられる雰囲気ではないときは、体調が悪くないか確認しましょう。

特に問題ないようであれば、学習時間であっても自由に遊ばせてみるのも一案。外遊び・お絵描き・パパママと遊ぶなど、子どもがしたいことを思いっきりさせます。気分転換をすることで、学習意欲も復活してくるはずです。

正解よりも考える過程が大切

足し算・引き算を正確にできる、書き順通りに文字を書ける……。パパママはどうしても「早く正解を導くこと」に重点を置きがちです。できないときに否定的な態度をとる、叱りつけるといった対応は避けましょう。子どもの「考える力」が育ちにくく、勉強嫌いになってしまうかもしれません。

正解・不正解どちらにせよ、その答えを導き出した「過程」を聞き出すことがポイント。考え方を整理することで、間違えた原因・別の回答方法に気付くきっかけになります。

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この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。