保育園に入園準備が必要なこと、ご存じですか?仕事復帰を考えているなら、産休・育休の間に情報収集をしておくのがベスト。申し込み時期や入園の基準など、知っておきたいことはたくさんです。安心して復帰するためにも、保育園の申し込み準備は余裕を持ってすませておきましょう。
保育園に申し込む時期はいつ?
だいたい10~11月には申込みに必要な申請書類の配布がはじまり、12月~翌年1月には自治体へ書類提出の締め切りとなります。4月以降で途中入園、転入を希望する場合は、入園希望の前月の締め切り日までに申し込みも可能。園によって状況は異なるので、事前に問い合わせておくと安心です。
認可外保育園だと、入園の受け付けは随時おこなっている場合がほとんど。ただし定員に達していると受け付けてもらえないので、直接保育園に確認をとっておきましょう。
保育園の申し込み倍率
保育園によって募集予定人数が決まっており、募集数より希望人数が多い場合は、次でご紹介する「点数」の順位で入園できるかが決まります。
持ち点が同点だった場合や複数の保育所が入所可能だった場合、希望順位が高い方を優先的に入園させることが多いようです。お住まいの市や区で募集定員と倍率を発表している場合もあるので、気になる方は調べてみてください。
年齢別だと、1、2歳児の申し込み倍率は高い傾向にあります。比較的、0歳児は入りやすいかもしれません。
保育園の入園条件となる「点数」とは?
点数とは具体的にはどのようなものか、解説していきます。
入園の優先順位
「基準指数」とは、保護者の就労状況や保育の必要性があるかなど、各家庭の状況を数値で表したもの。就労時間によって点数は異なり、勤務時間が週40時間以上で自宅外勤務の会社員が、最も点数は高くなります。
「調整指数」とは、家庭の事情などを点数化したもの。ひとり親や生活保護世帯、第2子以降も同じ保育園に入園を希望する場合に加点されます。ただし祖父母と同居をしていると減点されることもあるので、注意してください。
具体的な申し込み方法
申し込み~入園までのスケジュール
・申請書類の提出
・入園の選考(定員を上回っているとき)
・結果の通知
認可保育園に4月から新規入園を希望する場合、10月ごろから配布される申請書類を入手することからはじまります。申し込みの締切日は、12月〜翌年1月ごろが多いでしょう。
書類を提出したあとは、選考期間。4月から利用できるかどうか、不安が混じりの気持ちで待つことになるかもしれません。入園できるかどうか結果がでるのは、2~3月ごろです。
結果は市のほうから郵送で通知されてくるので、確認できたらいよいよ入園です。
情報収集
最近少しずつ増えてきている「認定こども園」は、幼稚園と保育所どちらの機能も備えている施設のこと。幼保連携型・幼稚園型・保育所型・地方裁量型などのタイプがあり、特徴もさまざまです。施設が新しいことも多いので、気になる方はチェックしてみてください。
ちなみに、子ども・子育て支援新制度へ移行した保育園、認定こども園等を利用する場合、保育の必要性や必要量を判定する「支給認定」を受ける必要があります。こちらも必要な流れを押さえておきましょう。
必要書類の入手
また認可保育園では、就労(内定)証明書が必要です。父母ともに働いていること(就職の予定を含む)を証明するために、事業所に記入してもらう必要があります。また疾病や介護、求職活動などが理由の場合、保育の必要性を証明する書類の提出を求められるでしょう。
書類の記入
・入園申込書
・前年度の住民税納税通知書(氏名及び市町村民税所得割、均等割額、所得等・控除の明細が記載されているページ)など
・前年度分の源泉徴収票・前年分確定申告書など
・保育園に入園する子どもの母子手帳写し
・就労(内定)証明書、または保育を必要とする書類
書類には、記入の参考例が記載されている資料がついていますが、不明な点は役所の受付窓口で確認しましょう。不備があると記入の変更が必要なため、受付期間内で早めに提出するのがベターです。
また保育所に預けられる1日の時間は、親の就労時間によって決まります。仕事場所への通勤や園の送迎を含め、延長保育が必要な場合は保育園に事前に相談してみてください。
入園通知の受け取り
もし不承諾だった場合は、育児休業の延期や待機児童として引き続き入園許可を待つ必要があります。
あわてないためにも準備が大切
まずは市役所の保育課へ相談に行き、自分の通わせたい保育園の情報を集めることが大切。もし居住地以外の勤務先に近い保育園を利用したい場合は、手続きも変わってきます。利用したい保育園がある市役所へ問い合わせ、該当する条件にあてはまるかをチェックしてみてください。