イタリアのマリア・モンテッソーリが考案した教育法である「モンテッソーリ教育」。最近ではさまざまな幼稚園や保育園でも取り入れています。自立・自律・集中力を育む「モンテッソーリ教育」を1歳からでもおうちで気軽に行うことができる「おしごと」をご紹介します。
「モンテッソーリ教育」の「おしごと」って?
「おしごと」って何のこと?
疑問に思うこともあるかと思います。
この幼児教育の基本的な特徴としては、「子どもが自由に個別活動する」、「子どもの自発性を尊重する」、「協調性を促す」といった特徴があります。
それらを踏まえた活動を「おしごと」と呼んでいて、「日常生活の練習」、「感覚教育」、「言語教育」、「算数教育」、「文化教育」の5分野に分かれています。
日常生活からすぐにできる「つまむ」おしごと
ご家庭で食事するとき、お子さまの食事はどのように用意していますか?
子どもの分は最初から子ども用のお皿に用意しているご家庭も多いのではないでしょうか。その用意の仕方を変えるだけで立派な「おしごと」を行うことができます。
パンやおにぎりなどを大皿で用意して、その大皿から子ども自身に小皿に移してもらって食べていきましょう。
おやつであげたりする卵ボーロなどでも構いません。
たったそれだけでも子どもにとっては指先の運動になり、集中力を高めることができます。
どの家庭にもあるものを使って「はさむ」おしごと
用意するものは洗濯ばさみと画用紙のみです。
・画用紙を丸く切っておく。
・切った画用紙に目や口などを描く。
・お子さまに画用紙の周りに洗濯ばさみを挟んでもらう。
大人なら何気なくできる洗濯ばさみの開閉ですが、握力のない小さなお子さまにとっては難しい動作です。
繰り返し行うことによって「できた」達成感を感じさせてあげましょう。また、挟んだ画用紙はライオンや太陽に見えたりしてかわいいものですよ。
夢中になる子が続出!「落とす」おしごと
用意するものは穴をあけるためのドライバーやはさみ、ストロー、タッパーです。
・ドライバーなどでタッパーの蓋に穴をあける。
・ストローをさまざまな長さに切る。
(このとき、お子さまが飲み込めない程度の長さに切ってください。)
・蓋を閉めてできあがり!
蓋にあけた穴から、ストローをタッパーに落としていきましょう。手先を動かすことによって脳の発達を促し、集中力を高めることができます。
また、用意するストローを一色だけでなくさまざまな色を用意すると色の概念を教えることもできますよ。