おままごとにお父さんごっこ、電車ごっこにお店屋さんごっこ…。なんでも大人のマネをしたい子どもたちにとって、ごっこ遊びは自分が主人公になれるとびきり楽しい時間のようです。付き合う親もときには手を抜いたり、一緒に楽しめたりするような、遊び方のバリエーションをまとめました。
登場人物を増やしてごっこ遊びを盛り上げよう
参加者は、人じゃなくても、ぬいぐるみやレゴの作品などなんでもOK!
親だと「おいしくない!」とは言いにくいですが、他の登場人物が言うなら、「にが~い」「あら、ペンギンさん(折り紙)は人参ちょっと苦手みたい」と、会話の幅が広がります。
また、「お人形さんの分もケーキを焼いてくださいな」「お皿やコップも並べた~?」など、お子さまに作業を与えて時間を稼ぐ?ことも…。
何でも擬人化して参加させちゃう!
筆者がよくやるのは、指でうさぎさん(ピース)、かたつむりさん(チョキの上にグーを置く)などのグーチョキパーの歌に出てくる動物。そして影絵の要領でちょうちょやワシにもなりきります。
腕をぐにょぐにょすればへび。親指と人差し指でしゃくとり虫。一時期これに没頭し、息子と2人で何も持たずに怪しげな動作&会話をしていたところ、パパが唖然としてこちらを見ていたことも…。
病院の待ち時間なども、手ぶらでも楽しく遊べるようになったというメリットもありました。
おうちの中で「外遊び」をしてみる
続いて、『おもちゃと一緒にお外に出て遊ぶ設定』はいかがでしょう?息子たちが好きなのは、かくれんぼ。おうちの中は、意外と隠れる場所が多いため、電車をあちこちに隠して見つけては大盛り上がり。
おもちゃ達もどんどん参加させて、「だるまさんころんだ」や「いろおに」をするのもエキサイティング!鬼役が数えている間に、たくさんの人形や電車をこそこそっと動かすのは、なかなか面白い時間になります。
ちなみに、こういったルールのある外遊びは、おうちの中で人形などを使って説明すると分かりやすいので、まず外で遊ぶ前の練習にももってこいですよ。
時には変化球を投げてみる
お買い物ごっこで「袋がやぶけちゃった~」と泣いてみせると、「テープで止めましょうね」「もう1枚あげますよ」など受け答えもさまざまな息子たち。いつもよく見ているのだなと驚かされます。けんかのシーンでは、「ごめんね、痛かったね」など、社会生活の疑似体験や思いやりの育成にも。
本物に学べ!ごっこ遊びを極める
お母さんごっこなら、実際に本物でお手伝いをさせてみたり、お店屋さんごっこならスーパーやレストランに、出かけてみるのもよいでしょう。体験できない対象であれば絵本を見ながら、動作や身に着けるアイテムなどをまねしてみるのがおすすめです。
消防車ごっこが大好きな息子は、消防署に通いつめ、あこがれる消防士のお兄さんたちを見つめる日々。最初はハシゴを伸ばしてマンション(に見立てた棚)の人(の役の人形)を救出するだけだったのが、絵本をいろいろ読んでからは、訓練や消防車の点検もという具合に、消防士さんになりきって遊んでいます。
終わりに
そんな反省や後悔の気持ちから、次男のごっこ遊びには徹底的に付き合おうと決心。どうしたら自分が楽しめるかを考えていたら、いつの間にごっこ遊びの面白さと深さに、こちらがはまっていました。
というのも、ごっこ遊びは本当に自由度が高い!遊び方の決まっている他のおもちゃと違い、発想力、想像力、コミュニケーション力などが培われます。また、子どもの反応を見て合わせることができ、成長や考えていることが手に取るように分かるのも魅力のひとつです。はまりすぎると周囲の方に怪しがられるのですが…!おすすめですよ。