英語の本は、日本の絵本では見られないような美しい絵だったり、楽しいストーリーのものがたくさんあります。でもたくさんある中からどんな絵本を選べば英語力UPにつながるか、迷ってしまいますよね。そこでおすすめの英語の本とともに、本の選び方のポイントをまとめました。連載【小1から英検チャレンジ】vol.27です。
語学習得には「読む力」が大事!
日本語もそうですが、語学力を身につけるには会話だけではなく「読む力」が重要です。
家庭での英語学習において、語学力を身につけさせるのに最も有効なのが「読書」です。
英語での読書なんて難しいと思われるかもしれませんが、できるだけ早く英語の本に触れさせることをおすすめします。
なぜなら、まだ英語に抵抗感がないうちに、英語の本を開いて読んでしまうことを当たり前にしてしまいたいからです。
抵抗感があるのは親だけかもしれません。特に幼児は親が楽しそうに読んでいるものには興味をもちます(実体験から)。
英語って難しい、つまらない、できない!そんな固定観念を持ってしまう前に英語の本を一緒に見てみましょう。
どうすれば英語の本を読めるようになる?
まず、最初に日本語の本を読んだときの子どもの様子を思い出してください。
いきなり本を読めますか?
どんな天才でも一人でいきなり文字を読むことはできません。かならず「読み聞かせ」からスタートするはずです。
英語の本もそれで良いのです。まずは、親が一緒に読みましょう。
本の内容は「親が理解できるもの」でOKです。
子どもに選ばせなくてもいいと思います。妙に難しいものを持ってこられても困りますよね……(笑)
幼児を対象とした絵本なら、単語も文章も簡単なのであまり心配はいらないと思います。親も内容を理解できれば感情を込めて読めますし、子どもにもわかりやすく伝えることができるでしょう。
子ども用の英語の本の選び方のコツ
最初は、何が気に入るかわかりませんので、とりあえず数撃ちゃ当たるの精神でたくさん読み聞かせをしてみました。
問題は洋書の値段の高さです。日本の絵本よりもずっと高いです。絵はとてもきれいですが……。
なので、私は英語の本は基本的に図書館で借りていました。たまたま近所の図書館に英語の絵本コーナーがあったのでよく通っていました。そこで日本語の本と合わせていろいろな本をまとめて借りて、娘のミヤピーに読み聞かせをしたのです。
また、海外にお友達がいて、ラッキーなことに本をまとめて譲ってくれたこともありました。その中にはCD付きのものもあり、大変役立ちました。書店や図書館で読みたい本が見つからなかったときは、ときどき古本屋やオークションサイトを覗くこともありました。
繰り返し読み聞かせを行うと、子どもの反応から、食いつきが良い本とそうでない本がわかってきます。
気に入った絵本が見つかればしめたもの。
気に入った本と同じ作者の別の本を借りるなど、よりミヤピーが好きそうな本を探していきました。
娘のミヤピーが特に気に入っていた英語本
いろいろな本を読んでみましたが、ミヤピーが最も食いついた本の傾向は
・笑える内容
・見たことがないような景色の写真がふんだんに使われているもの
でした。そういえばテレビ番組でもお笑いとドキュメンタリーばかり録画しています……。
中でも、こちらで紹介する2冊はとっても気に入っていたようです。
1.An Elephant & Piggieシリーズ(Mo William)
Mo William作の「An Elephant & Piggie」シリーズは愉快な文章とイラストが子どもの印象に残りやすく、大人も楽しめる本です。
その中の「Should I Share My Ice Cream?」はミヤピーが大好きな1冊。象のGerardと豚のPiggieのユーモラスなお話で、心配性な象と正反対の性格の豚とのやりとりがとても面白く、大笑いできるポイントがいくつもあります。
この本はシリーズで揃えて何度も読み聞かせをしました。ミヤピーが英語が読めるようになってからは、一人でもよく読むんでいました。
大人でもホロッとくるようなお話もあり、言葉も絵もシンプルでわかりやすいです。
2.National Geographic Readersシリーズ
未知の地球を知る「National Geographic Readers」シリーズのキッズ版。こちらは図鑑が好きなお子さんにはぴったり!科学や動物、自然現象など、子どもが興味を持ちそうなテーマごとに詳しい内容を知ることができます。
ミヤピーがよく読んでいたのは「Weather」です。さすがNational Geographicだけあって、写真が非常に臨場感あふれるものばかりで、子どもも釘付けになります。
文章量はそこそこあるので、読み聞かせではなく、自分で読めるようになったほうが楽しめそうです。興味のある内容だったら、自分でどんどん調べて読んでいくと思います。
内容は当時のミヤピーには少し難しかったので、完全に理解はできていなかったと思うのですが、写真がとてもきれいなので興味を持ってじっくり見ていました。そして、写真に関連する単語の意味を質問してきたミヤピー。それで少しずつ読めるようになっていきました。
「Oxford Reading Treeシリーズ」もおすすめ
もう1冊ぜひ紹介したいのが、「イギリスの小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」です。イギリスの小学校で教科書として使われている本が10冊収録されている本です。
Biff・Chip・Kipperの三姉弟を中心に、家族や友達・街の人々のさまざまな日常を描いています。
どのお話も短く、必ずわかりやすいオチがあるので子どもにも理解しやすいでしょう。学校や家の中のシーンも多く、子どもにとって身近な内容なので親しみやすいです。
英語が苦手な私ですら、だんだんと語彙が増えていくのを実感しました。登場人物が個性的で楽しいのですが、何よりストーリーが面白いです。
シリーズで本が出ていますが、全部揃えると費用的にも大変かもしれません。レベルに合わせて少しずつ集めてもいいですね。
公式サイトに行けば、本に書かれているアクセスコードを入力することで音声をストリーミング再生させることもでき、読み聞かせに自信がない場合でも安心です。
今回紹介した絵本や方法のほかにも、英語の本に楽しく触れるためのさまざまな読書の方法を試してきました。またいつか詳しくご紹介しますね。
次回もお楽しみに。
■執筆者プロフィール
ママミーヤ
フルタイムで働く1児の母。ワーキングママ×保育園児で塾に通うことなく小学校受験をパス。英語学習は子どもが0歳の頃から聞き流しを開始。小1で英検5級・4級に、小2で3級・準2級に、小3で2級に合格。現在準1級を目指し英語学習を継続中。連載【小1から英検チャレンジ】では、自宅でできる子どもの英語学習法を紹介しています。お受験の経験を綴ったコラムはコチラ→連載『お受験』はじめました!