外出先でのちょっとした待ち時間など、「すきま時間」は子どもとのコミュニケーションのチャンスです。保育士の筆者が紹介する、ぜひ一度試してほしい簡単で楽しいすきま時間の即席遊び。今回は用意するものゼロの基本の基本、「ゆびふにふに」です!
お出かけ先でもどこでもたっぷりスキンシップ♪
かわいいおててをおでかけ先でも、どこでも味わいつくしたい!そんな願いをかなえるべく、子どもが嬉しいのはもちろん、ママ、パパの癒し効果も抜群なゆびふにふにをご紹介します。
ゆびふにふには0歳のほんの小さい時からできるスキンシップ遊びです。ゆび遊びは遊びの基本中の基本。以前の記事でご紹介したボールペンと手だけで出来る「おてて人形」よりもっとお手軽、簡単。用意するものはありません。
手をひらいてちょっとリラックス
①子どもの手を握って、触って、愛でる。
②「○○ちゃんのおててかわいいねぇ」と優しい言葉を声に出す。
ただこれだけです。
お膝だっこのときでも、向かい合って座っているときでも、寝かしつけ中でも、体勢はお好みで。ゆびをひらいてじっくり眺めながらふにふに、すりすり触ってあげましょう。
子どもの手がグーになって「緊張してるのかな」と思うときは、手を包み込みながら手の甲を優しく指に向かって撫でてみてください。続けると、子どもも大人も不思議となんだかホッと力がぬけてリラックスできますよ。
ゆびを1本、1本可愛がろう!
「ひとーつ、ふたーつ、みっつ、いつつ」とゆっくりかぞえながらもみもみ、ふにふに。片手が終わったらもう片方も。好きなペースで楽しんでください。お顔もあわせてあげてくださいね。
時々、「可愛い!食べちゃいたい」なんていって指をパクっとする真似をして変化をつけると喜んでくれますよ。
赤ちゃんのほうは、「あれ、これはなんだ?」という顔をしたりします。そこで「○○ちゃんの指だねえ、かわいいねえ」と言ってあげると、「なるほど、これは指というものか」と赤ちゃんなりに気づくのです。不思議そうに指を眺めたりする子もいますよ。
実は、こんな風に気付いて意識することが、触ること、握ることなどの次の運動の発達に繋がっていったりします。スキンシップ遊びは心を満たすだけでなく、体の発達にも関わってくるんですね。
数え歌でいろいろアレンジ
【手遊び動画】 いちじくにんじん
ママ、パパにも効果あります
私も保育中、子どもがワーワー落ち着かないときなど、「まあまあ、ちょっとお座りよ」と膝にすわってもらい、ゆびふにふにを実践します。そうすると、「あ、なんだ子どもが落ち着かないのでなくて、自分の方がイライラしてたんだ」と気づくこともしばしば。
お出かけ中でも、一日疲れた~!な寝入りばなでも、レッツゆびふにふに!子どものおててを愛でて癒されてください。