スイーツ大国フランスの高級チョコレート「ヴァローナ(Valrhona)」。フランス・ローヌ地方にはヴァローナのチョコレート博物館があり、 スイーツについて、子どもから大人まで楽しんで学べる展示物がたくさん。グルメなフランス人の背景をレポートします。
チョコレート好きなフランス人
パリなどの大都市だけでなく、小さい田舎の街にチョコレート屋さんがあるのも珍しくありません。
ヴァローナのチョコレート
チョコレートの原料となるカカオの原産地や種類にこだわり、厳選された素材を使用した最高級品質のチョコレートは、世界中のグルメたちに愛されるとともに、数多くの有名パティシエにも選ばれ、使用されています。
ヴァローナ | ヴァローナ ジャポン株式会社
チョコレート博物館 Cite de Chocolat(シテ・ドゥ・ショコラ)
この博物館があるのは、フランス・ローヌ地方。ワインの産地で有名な閑静な街、タン=レルミタージュの丘のふもとにあります。こちらを訪れれば、きっとヴァローナの世界観を知ることができるでしょう。
グルメなカップルや老夫婦、親子連れのファミリーまで、フランス各地からあらゆる年齢層の人が訪れています。
Cité du Chocolat – Espace Découverte du Chocolat Valrhona
チョコレートが食べ放題
試食できるのはミルクチョコレート、ブラックチョコレート、ホワイトチョコレート、スパイス入りのチョコレートなどなど……。まるでワインのテイスティングをするように、ミルクの風味やらカカオの苦み、渋みなど、味覚を最大限に使ってそれぞれのチョコレートの個性や特徴を比べられるようになっています。
味覚だけでなく、五感を刺激する展示物がたくさん
展示されているカカオの実には、見るだけでなく、実際に触ってみることもできます。
魅惑のスイーツの世界
設置されている穴に手を入れると、ムースチョコレートやガナッシュなどチョコレートを使ったお菓子の感触を体感できる展示は、何の感触なのか当てるクイズ形式になっており、子どもも大興奮!
より詳しく理解できるアトリエ
筆者が驚いたのは、参加している子どもたちのその知識の豊富さ。アトリエの先生から出される質問に、積極的に答えていて大変びっくりしました。
お菓子作りに関するボキャブラリーにしろ、食材を嗅ぎ分ける味覚の鋭さにしろ、大人顔負けの博識さ!これは、フランスの子どもたちが食に関して興味、関心が高いからこそ、といえるのではないでしょうか。グルメ大国フランスは、こういった子どもたちによってこれからも支えられていくのでしょう。
アトリエの最後には、ご褒美ともいえるお待ちかねの試食タイム。頭もお腹もいっぱいになれる、大満足の時間でした。
チョコレートで子どもの味覚と好奇心を刺激
チョコレート博物館は、甘いものを危険視して排除するのではなく、子どもの味覚と好奇心を刺激して、上手く付き合っていく方法を教えてもらえるような空間でした。
「食べること」を親子で楽しむ
感じ、学び、楽しみながら食べることで、よりよい人生を送る……。ヴァローナのチョコレート博物館は、フランス人の人生哲学が詰まったような場所、といえるかもしれませんね。