2017年03月09日 公開
フランス発!乳幼児のお世話に欠かせない「ジゴトゥーズ」の魅力
子どもの寝相ってすごいですよね。コロコロ転がるし、布団をかけても蹴とばすし、親が注意していても、結局何も羽織らず寝ていることも……。今回は、子どもが寝ている間も親が安心できるアイテムとしてフランスで人気の「gigoteuse(ジゴトゥーズ)」を紹介します。
子どもの寝相ってすごいですよね。コロコロ転がるし、布団をかけても蹴とばすし、親が注意していても、結局何も羽織らず寝ていることも……。今回は、子どもが寝ている間も親が安心できるアイテムとしてフランスで人気の「gigoteuse(ジゴトゥーズ)」を紹介します。
フランスで乳幼児育児に欠かせないアイテム「ジゴトゥーズ」
「gigoteuse(ジゴトゥーズ)」とは、簡単にいうと乳幼児用の「着る布団」のことです。日本ではスリーパーや赤ちゃん用寝袋と呼ばれたりもしているものが近いです。
日本では、赤ちゃんが寝る時は、温度調節のために裸足がいいともいわれていますが、フランスでは足元までしっかりかぶせるタイプの服が一般的。ジゴトゥーズも、全身をすっぽり覆うような袋状のワンピースのものが主流です。
ほぼどの家庭でも新生児から乳幼児に使用しており、スーパーのベビー用品コーナーから、有名子ども服ブランド店まで、どこでも買うことができるアイテムとなっています。
赤ちゃんも一人ねんね。だからジゴトゥーズが大活躍!
日本では赤ちゃんが小さい頃は添い寝をするのが当たり前だと思いますが、フランスは新生児の頃から自分の部屋で一人で寝かせる習慣があります。寝かせる時は、お布団は敷かずにジゴトゥーズを着せた赤ちゃんを直接ベッドに。赤ちゃんと親が別々の部屋で寝るため、お布団を使うと顔にかかってもすぐに気づかず、窒息するリスクがあります。また、寝ている間にだんだん動くようになって、布団を着ずに寝てしまい、身体を冷やしてしまいます。そうした心配事を防ぐためにもジゴトゥーズが大活躍なのです。
どうしてこんなに普及しているのか
筆者は日本で出産したので、出産準備品としてジゴトゥーズは用意しませんでしたが、フランスで出産した友人は、新生児の頃から使い始めている人がほとんど。というのも、出産準備で持ってくるものの中に「新生児サイズのジゴトゥーズ」を指定する産院もあるからです。そして、実際に使ってみて、ちゃんとお布団の中で眠っているか、お布団が顔を覆っていないかなどを確認しにいく必要もないので、忙しいパパやママにはとても便利ということで、使い続ける人が多いようです。
毎日使うものだからこそ、汚れも気になりますよね。でも、ジゴトゥーズなら簡単に家庭の洗濯機で丸洗いできます。お布団よりもお手入れが簡単なところも人気の理由なんでしょうね。
親からは絶大な人気のジゴトゥーズですが、子どもは好き嫌いがはっきりわかれるようです。自分からすすんで中に入る子もいれば、うつ伏せで寝る子や寝返りが多い子にとっては少し窮屈に感じるため、嫌だということもあるようです。
気候や子どもの成長に合わせていろいろ選べる
どのベビーブランドのジゴトゥーズも、新生児から3歳くらいまでのサイズ展開があります。子どもの成長にもよりますが、だいたい6カ月ごとに買い替える方が多いようです。値段は安いもので2,000円くらいから、ブランドものだと15,000円くらいまでと幅があります。デザインによっては、足元の部分が折り返して留められるようになっているものもあり、これなら身長が伸びても長く使えるので買い直しの必要がなく助かる、とフランスの友人たちは言っています。
そして形も、真ん中ファスナータイプ、サイドファスナータイプ、袖なしのノースリーブタイプ、袖付きタイプ、取り外し可能な袖付きタイプ、足元袋状タイプ、足股を分けることができるタイプと選択肢はいろいろ。また夏用・冬用とあるので、季節に合わせて1年を通して使うことができます。
お気に入りのジゴトゥーズを見つけて子育てを楽しもう
筆者はまだ持っていませんが、今、どのジゴトゥーズを買おうかいろいろと探している最中です。街中のお店やネットでは、デザイン性の高いものや思わず寝ている子どもの写真を撮りたくなるような可愛いものがたくさんあることを発見しました。
赤ちゃんをふんわり包み込んでくれ、安心して寝かせられるジゴトゥーズ。日本でもベビー服等を扱う海外ブランドやインターネットなどで買えるようですよ。お気に入りを見つけて、ぜひかわいいわが子に着せてみてはいかがでしょうか。子育てが楽しくなりそうですね!