離乳食には必ずと言っていいほど登場するおかゆのメニュー。おかゆは赤ちゃんの発達や成長に合わせて硬さを簡単に調整でき、アレンジもしやすいのが魅力です。今回は、赤ちゃんの月齢に合わせたおかゆの硬さや作り方のポイント、おすすめレシピをご紹介します。
おかゆを食べさせていいのはいつから?
おかゆを与え始めるのは生後5~6カ月頃から。よだれが増えたり、パパママの食事に興味を持つようになったら離乳食を開始します。
離乳食のスタート時は、10倍がゆをすりつぶしたものを与えましょう。水分が多く、まだ上手に噛んだり消化したりできない赤ちゃんでも、これなら安心して食べることができます。
時期によって異なる最適なおかゆの硬さと量
離乳食初期の生後5~6カ月頃は、10倍がゆをなめらかになるまですりつぶしたものを与えます。初めての離乳食では、小さじスプーン1杯からスタート。ステップアップするときは、様子を見ながら少し粒が残る程度につぶしていきましょう。
・離乳食中期
中期の7~8カ月頃は7倍がゆからスタートし、8カ月の終わりごろには5倍がゆを目標にすると良いでしょう。分量は1日50~80g程度です。様子をみながら水分を徐々に減らしていきます。
・離乳食後期
9~11カ月頃の離乳食後期に入ると、ずいぶんと食べることが上手になってきます。5倍がゆからスタートし、11カ月の終わりごろには軟飯程度の硬さのものまで食べられるようにすると良いでしょう。おかゆのときは水分が多いため1日90g程度ですが、軟飯は水分が少なくなるため、1日80g程度(子ども茶碗軽く1杯程度)まで減らします。
・離乳食完了期
12~18カ月頃は離乳食完了期です。軟飯からスタートし、様子を見ながら大人と同じごはんが食べられるようにステップアップしていきます。軟飯は1日90g程度、ごはんになると1日で80g程度(子ども茶碗軽く1杯程度)が目安です。
おかゆをおいしく作るためのポイント
食べるときは使う分量だけ取り出し、お鍋やレンジで加熱して解凍します。吹きこぼれやすいので注意しながら加熱してください。
ここでは手軽にできる3つの作り方をご紹介します。状況に応じて作り方を使い分けてみてくださいね。
基本はお米から作る
時間がない時はご飯からでも良い
最初は強火で煮ますが、沸騰したら弱火にしましょう。フタをして蒸し煮にすると出来上がり。吹きこぼれ防止のために、フタを少しずらしておくことがポイントです。
電子レンジで作る
初めの頃は丁寧に裏ごししてお米をつぶす
離乳食初期~中期に食べさせたいおかゆの作り方
初期【しらすがゆ】
10倍がゆ 大さじ2
しらす 5g
・作り方
(1)しらすは熱湯で茹でて塩抜きをし、茹であがったら水気を切って細かくきざみます。
(2)(1)を10倍がゆに入れて、赤ちゃんの様子に合わせてすりつぶしましょう。
初期【じゃがいもミルクがゆ】
10倍がゆ 大さじ2
じゃがいも 15g
溶いた粉ミルク 大さじ1
・作り方
(1)じゃがいもは皮をむいて茹で、すりつぶします。
(2)10倍がゆに溶いた粉ミルクと(1)のじゃがいもを混ぜて、さらにすりつぶしてください。
(3)耐熱容器に(2)を入れてラップをして、途中混ぜながら電子レンジで40秒ほど加熱します。
このとき、ラップはふんわりとかけるのがポイントです。
中期【きなことブロッコリーのおかゆ】
ごはん 大さじ2
きな粉 小さじ1
ブロッコリー 少々
野菜の煮汁 1/2カップ
・作り方
(1)ブロッコリーは柔らかく茹でてすりつぶしておきます。
(2)鍋に野菜スープ、ご飯、きな粉を一緒に入れて弱火で煮ましょう。
(3)(2)を赤ちゃんの様子に合わせて粗くつぶして(1)と混ぜれば完成です。
離乳食後期~完了期に食べさせたいおかゆの作り方
後期【そぼろがゆ】
五倍がゆ 大さじ6
鶏肉のだし煮 大さじ1
白菜(葉先のみみじん切りにしたもの)大さじ1
野菜スープ 大さじ3
・作り方
(1)野菜スープに白菜の葉先のみをみじん切りにしたものを加え、電子レンジで40秒加熱します。
(2)おかゆと鶏とり肉のだし煮を(1)に加えて混ぜたら出来上がりです。
完了期【枝豆の卵とじ丼】
枝豆 50g
人参 15g
全卵 1/2個分
ごはん 80g
だし汁 大さじ4
しょうゆ 少々
砂糖 少々
水溶き片栗粉 小さじ1
・作り方
(1)枝豆は茹でて薄皮を取り、人参は千切りにしておきます。
(2)鍋にだし汁と(1)を入れて柔らかく煮ましょう。少量のしょうゆと砂糖で調味します。
(3)煮立ったら水溶き片栗粉をとろみを付け、溶き卵を加えて火を通したら完成です。
※赤ちゃんの舌はとても敏感なので、砂糖などの調味料は少量からスタートしましょう。