言葉の理解がどんどん進む3歳以降は、子どもにとってもパパママにとっても知育の大チャンス!絵本は読んでいてたのしい上に最高の知育教材です。たのしいクリスマスをむかえる時期、外国の素晴らしいクリスマスの絵本で、英語をたのしく学習してみましょう!
「魔術師」エリック・カールの作品で夢見るクリスマス
著者 :Eric Carle
出版社 :Philomel Books
貼り絵の魔術師、エリック・カールさんの作品です。
他の作品同様、この絵本にも美しい色彩の作画とたのしい仕掛けが隠されています。
絵本のキャストは、農家のおじいさんと、おじいさんが飼っている5頭の動物たち。
クリスマスの前夜、雪の降る夜におじいさんは夢を見ます。
この場面でまず一つ目の楽しい仕掛けが待っています。
ラストシーンは、おじいさんが愛する動物たちにクリスマスプレゼントをあげます。
そこでは素敵なもう一つの仕掛けが。
動物たちの名前を「1、2、3、4、5」と数字で呼んでいたり、全体にこれといったストーリーが存在せずふわふわした感じだったり。
エリック・カールらしい不思議な魅力に満ちた絵本です。
正統派のクリスマスを美しい挿絵と英文で学べる絵本
著者 :Gail Gibbons
出版社 :Holiday House
キリスト教圏の人々が一般に理解している「正統派のクリスマス」について、美しい挿絵と、スラングの一切ないきれいな英文だけでつくられた重厚な絵本です。
最初から最後まで、「Christmas Is…」というパターン化した英文を用い、クリスマスから連想されるたくさんの事柄が説明されていきます。
キリスト、神の使いである羊たち、聖ニコラスといった聖書に登場する人物たちの物語や、「サンタさんが暖炉の煙突から入ってきて、靴下にプレゼントを入れるのはなぜか?」も明らかにされていますよ!
使われている英文は比較的平易ですが、ところどころ高度なところがあるので、パパママが必要に応じて日本語に解釈してあげるといいですね。
ラストは涙……「小枝のとうさん」の冒険劇!
著者 :文 Julia Donaldson,絵 Axel Scheffler
出版社 :Arthur a Levine
『Stick Man』は、擬人化された「木の枝」のお話。
日本でも「こえだのとうさん」として翻訳されている人気の1冊です。
大きな木で妻、3人の子どもと暮らしていたStick Man。
ジョギングをしていたら、犬に追いかけられて木から離れてしまいます。
そこからはじまるさまざまな冒険!
もうすぐクリスマス、外は雪。
疲れ果てたStick Manは、人間に拾われて暖炉のまきになってしまいます。
「もうダメだ」とあきらめかけたとき、そこにやってきたのは……。
イギリスの世界的な作家とイラストレーターがコラボしたこの力作は、クリスマスにふさわしい演出と、「木の枝」一家のあたたかな家族愛を描いた傑作として、英語圏では大ベストセラーになっています。
100年前から伝わる詩を題材にした美しい仕掛け絵本
著者 :文 Clement C. Moore,絵 Cheryl Harness
出版社 :Random House Books for Young Readers
『The Night Before Christmas(クリスマスの前夜に)』は、英語圏で古くから伝えられてきた有名な詩。たくさんの作家がこの詩に挿絵をつけて絵本にしています。ご紹介する絵本もそのうちの1冊です。
子どもたちとコーギー犬がじゃれあう様子やサンタさんが登場するシーンなどが、味わい深い作画で表現されています。
絵本のあちこちに「仕掛け」がほどこされているので、子どもは絵本にたくさんタッチしながら楽しむことができますよ!
本格的な英語の絵本でクリスマスを知る楽しみを!
乳児用にくらべると英文はかなり高度です。「うちの子どもにはちょっとむずかしいかも」と心配されるかもしれませんね。
でも大丈夫。このクラスの英語絵本は丁寧につくりこまれたおもしろい作品ばかり。少しくらい言葉がわからなくても十分楽しめますよ!