最近話題の甘酒に、どんなイメージをお持ちですか?「健康にいいらしい」と聞いたことはあっても、詳しくは知らない方が多いかもしれません。「酒」ということは、子どもや妊婦さんは飲めないのでしょうか?今回は甘酒の栄養価や手作りレシピなど、役立つ情報をご紹介します。
甘酒とは
甘酒には2種類ある
ひとつは酒粕をベースに、砂糖などで甘味を付けたもの。もうひとつは原材料が米麹のものです。米麹から作る甘酒は砂糖無添加なので、お米の自然な甘みを楽しむことができます。
市販の甘酒は「お酒」?
甘酒のアルコール度数
アルコールが飲めない人は、米と米麹から作るノンアルコールの甘酒を楽しみましょう。アルコール度数0%なので、誰でも安心して飲むことができます。
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365295.htm
※2 日本産婦人科医会「飲酒、喫煙と先天異常」
http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm
甘酒の栄養成分や効果は?
栄養成分
甘酒に含まれるアミノ酸は、グルタミンやシステインなどさまざま。そのなかでもアルギニンは、乳幼児期に不足しやすいアミノ酸です。大人も体力を消耗したときや高齢になると不足しがちになるため、甘酒などの食品から補ってあげるようにしましょう。
気になるカロリーは、コップ1杯(200ml)で約162kcal。これはご飯茶碗1/2杯強、6枚切りの食パン1枚と同じくらいのカロリーです。1日1杯程度にとどめて、飲み過ぎには注意します。
甘酒の効果
そのほかにも腸内環境を整える善玉菌、各種ビタミンなども作られます。これらによって免疫力のアップや、お腹の調子を整えて便秘を改善する効果が期待できるでしょう。また、女性には嬉しい美肌効果も見込まれます。
酒粕を使った甘酒にも、脂質やたんぱく質を代謝するビタミンB群、食物繊維などが含まれています。月桂冠総合研究所の発表により、酒粕には身体をポカポカと温める効果があることも判明しました(※3)。
http://www.gekkeikan.co.jp/company/news/201610_03.html
子どもが甘酒を飲めるのはいつから?
赤ちゃんや妊婦さんが飲んでも大丈夫?
たとえば、離乳食期の赤ちゃんは胃腸の発達が未熟です。甘酒を飲ませると胃腸に負担がかかり、下痢をしてしまう可能性があります。甘みも強いので、味に敏感な赤ちゃんにそのまま飲ませることは、あまりおすすめできません。砂糖やみりんの代わりに、調味料として利用してあげましょう。
少し先の話になりますが、子育てがひと段落してからも適量を守ることを忘れずに。なんでも飲みすぎ食べすぎは、身体の調子を狂わせるもとになってしまいます。あくまで嗜好品として、甘いものが欲しくなったときに1日1杯を目安に摂り入れるのがおすすめです。
甘酒さえ飲んでいればOKと思わずに、普段の食事でいろいろな食材を食べることを心掛けてみてください。
子どもでも飲める甘酒の作り方
【材料】
ご飯 200g
米麹 200g
水 600ml
【作り方】
1. 水筒に熱湯を注ぎ温めておきます。1.5l程度の容量があり、保温性の高いものがベストです。
2. 鍋にご飯と水を入れて火をつけ、60度になるまで温めます。麹菌は60度以上で死滅してしまうので、沸騰させないように温度計を使うことがポイントです。
3. 2にほぐした米麹を入れて、60度になるまで再び過熱します。
4. 水筒のお湯を捨てて3を入れ、軽くかき混ぜましょう。
5. 蓋をして、そのまま7~8時間くらい経てば完成。夏は冷やして飲んでもおいしいです。
手作りの甘酒は雑菌が繁殖しやすいので、できるだけ早めに飲み切りましょう。
甘酒の作り方~ひな祭りを自家製甘酒でお祝いしよう – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
甘酒を上手に活用して楽しい食卓を
いろいろな食材を食べて多くの食経験を重ねることが、子どもの健やかな発育につながります。甘酒を上手に活用しながら、たくさんの食材を使った料理にチャレンジしてはいかがでしょうか。