綱渡りのような話題のスポーツ「スラックライン」、テレビや動画で見たことがある方も多いのでは?世界的にも注目されている新しいスポーツで、日本でも楽しむ人が増えてきています。スラックラインが体験できるスポット、上達のコツや楽しみ方をご紹介します。
スラックラインとは
日本でもスラックライン専用のラインが輸入されるようになり、遊びの様子をアップしたYouTubeを見た人、クライミング雑誌などで取り上げられた記事を読んだ人が興味を持ち、競技人口が増えてきています。
平均台の上を歩くような感覚で楽しめるスポーツですが、固定された平均台とはまるで別物。ラインは沈んだり揺れたりするため、より大きなスリルと興奮を味わうことができます。
スラックラインのメリット
体幹を鍛えるのに役立つほか、バランス感覚の強化にもつながるとされています。ほかのスポーツをメイン競技としている選手のなかにも、体幹を鍛えるトレーニングとしてスラックラインを利用しているという人も少なくありません。
スラックラインは何歳から楽しめる?
子どもを対象としたスラックライン教室では、5歳からを対象としているところが多く見られます。
スラックラインが体験できる場所は?
スポーツクラブやボルダリング施設などで、スラックライン教室が開催されていることもしばしば。近くのスポーツ施設をチェックしてみてはいかがでしょうか?最近では、小学校のスポーツ体験会として取り入れているところもあります。
自分でスラックラインを設置する方法
場所
落ちてしまったときのために、やわらかい土や芝生のある場所が理想的。周りの迷惑になっていないかを確認すること、公園を利用する場合で公園事務所がある場合には、事前に許可を取ることも忘れないようにしましょう。
市販の15mのラインを使用する場合は、木にくくりつける部分をのぞくと、10m前後の長さになります。公園や庭などで練習するのであれば、その分の広さが必要になるということです。スラックラインを遊びとして取り入れる場合は、大人のひざの高さ程度が一般的ですが、初心者さんや子どもはその高さでも恐怖を覚えるかもしれません。
まずは高さ30cm程度からスタートし、練習して上達したら徐々に上げていくようにすると、安全にステップアップできます。
道具
価格はノーブランドのもので3,500円程度、GIBBON(ギボン)やDOD(ディーオーディー)、macaco(マカコ)など人気メーカーのもので5,000円前後~数万円のものまであり、商品によってまちまちです。カラーバリエーションも豊富なので、好みのものを見つけましょう。
小さな子どもが楽しむ場合には、安全保護具としてヘルメットもあると安心です。屋外で楽しむときは、スポーツに適した履きなれた靴を用意しましょう。
設置する際の注意点
鉄柱などの人工物を探す場合は、強度が十分かどうかをしっかりと確認します。古い人工物は、見た目以上に劣化していることもあり危険です。また角張ったところにラインを張ると、ラインが擦れて切れる可能性があるためおすすめできません。
スラックラックを使えば室内でもできる
スラックラインの楽しみ方やコツは?
距離を短く、高さを低めに設置して、慣れてきたら長く高くしていきます。落ちそうだと感じたら無理をして粘らずに、ジャンプして自分から下りるようにするとケガの危険性も少なく済むでしょう。スラックラインは筋肉を鍛えるだけでなく、姿勢も良くなるためキレイな身体作りにも役立ちます。
幼児が遊ぶ時の注意点
小さな子どもの場合、保護者が横について手を引いて上げても良いでしょう。手を離して歩けるようになってもそばで見守り、万が一のときにすぐにサポートできるようにしてあげてください。
スラックラインの大会もある
主な競技種目には、
・トリックライン…ジャンプや技の難易度、技の創造性を競う
・ロングライン…歩く距離を競う
・ハイライン…ラインの高さを競う
などがあります。
アメリカを中心にスラックラインの世界的な大会も開かれており、その波は日本にも広がりを見せてきました。一般社団法人 日本スラックライン連盟(JSFed)認定の大会がスタート、2018年には全国5か所で開かれています。その代表とも言える「スラックライン全日本選手権大会」は現在、日本スラックライン連盟が主催する競技会のなかでも一番大きなものです。
スラックラインでバランス感覚を養おう
広く安全な場所と必要な道具があれば、大人も子どもも楽しめるスラックライン。体幹やバランス感覚を鍛えるために役立ててみてはいかがでしょうか?