ペットとして犬を飼っているご家庭は多いのではないでしょうか。飼っていなくても、「犬が好き」というお子さまも多いかもしれません。今回は、そんな「犬」が活躍する絵本をご紹介します。お子さまの心にそっと寄り添ってくれそうな、犬の絵本を集めました。
イヤイヤ期のお子さまに
著者:ジーン・ジオン(文)、マーガレット・ブロイ・グレアム(絵)、渡辺 茂男(訳)
出版社:福音館書店
主人公のハリーは、黒いぶちのある白い犬。ある日ハリーはおふろに入るのをイヤがり、家を飛び出してしまいます。外をあちこち歩くうち、ハリーは真っ黒に。おうちに帰るものの、家族はハリーだとわかってくれず……。
ハリーの心情に自分を投影し、「パパやママの言うことは聞かなくちゃ!」という気持ちになるかもしれません。パパママとお子さまの絆がさらに深まるのではないでしょうか。
弟や妹がいるお子さまに
著者:島田ゆか
出版社:白泉社
ぶーちゃんはそんなお兄ちゃんのことが大好き。お兄ちゃんの真似ばかりします。そんなぶーちゃんをお兄ちゃんはちょっぴりうっとうしく思い、意地悪をしてしまうのですが……。
この絵本の作者は、大人気シリーズ「バムとケロ」を描いた方です。「バムとケロ」シリーズ同様ユーモラスであたたかいストーリー。読み終えた後にほっこりとした気持ちになるでしょう。
弟や妹がお兄ちゃんお姉ちゃんに憧れる気持ちがわかり、弟や妹に対してちょっぴり優しくなれるかも?
おうちで犬を飼っている方に
著者:きたやまようこ(作)
出版社:あかね書房
犬目線のストーリーのこの絵本は、「ゆうたくんちのいばりいぬ」というシリーズのひとつ。シリーズ名のとおり、犬の口調がちょっぴりえらそうなのが楽しいポイントです。絵本を読み終えたら、「うちの犬も実はこんな風に思っているのかも?」と思わず想像が膨らむことでしょう。
この絵本の中では、犬の目線で犬と人間の違いがユーモアたっぷりに語られます。そして「おれと おまえ ぜんぜん ちがう。 だけど すき。 だから ともだち。」と締めくくられます。それぞれの個性を認め合うことの大切さも伝えることができるのではないでしょうか。
かわいい子犬の姿にいやされる
著者:ジョアンナ・コール(文)、ジェローム・ウェクスラー(写真)、 坪井 郁美(訳)
出版社: 福音館書店
子犬のかわいい姿がたくさんおさめられており、写真を眺めているだけでも楽しめます。小さなお子さまから大人まで、年齢に応じた楽しみ方ができる絵本です。
想像力をくすぐられる
著者: 谷内 こうた (絵)、蔵冨 千鶴子 (文)
出版社: 至光社
言葉が少ないため、イラストから想像がかきたてられることでしょう。観る人によって違った感じ方ができそうな絵本です。お子さまと一緒に感想を話し合ってみるのもおすすめ。大人とはまた違った視点からの感想が聞けるのではないでしょうか。
絵本をお子さまの成長の糧に
お子さまの健やかな成長を願いつつ、親子で絵本の世界を楽しんでみてください。