2015年シンガポールにオープンした、超大型美術館「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」。体験型の子ども向けアート施設も用意されており、家族旅行で訪れるのもおすすめです。遊びながら本物のアートに触れられる子ども向け施設について、現地ライターがレポートします。
ナショナル・ギャラリー・シンガポールとは?
東南アジアの文化やアートを中心に幅広い展示を行っており、常設展示のほか、企画展示も開催されています。
もともとは美しいコロニアル建築のシティ・ホールと旧最高裁判所だった建物が美術館として改装され、その外観はとても美しく、歴史を感じることができます。
【Kepple Centre For Art Education】で遊ぼう!
子ども向けに特化した体験型のアート施設で、子どもの想像力や好奇心を刺激する工夫が髄所に散りばめられており、体と頭をバランスよく使って楽しむことができます。
童話の世界で遊べる!?
森の中をイメージし、床も壁も色鮮やかに彩られた空間で、まるで童話の世界に迷い込んだような気分になれます。小さな魚の冒険を描いたファンタジーとなっており、その冒険の足あとを見つけるのも楽しいかも。
特に女の子は目をキラキラさせること間違いなし!
外を覗いたり、パイプを使って外と会話をしたり、飽きることなく遊べますね。
床には池が描かれていて、カエルになった気分で葉っぱの上をジャンプしたり。ちょっとした椅子や絵本もあるので、休みながらゆっくり遊べます。
海の中でリラックス?
貝のような不思議な物体が吊るされ、天井にゆらゆらと光が揺れ、幻想的な空間。本当に水の中にいるような雰囲気でリラックスできます。子どもたちは、物体に触ろうとジャンプしてみたり、天井を見上げて寝転んだり、思い思いに過ごすことができました。
想像力をかきたてる、創作ゾーン
こちらは版画の部屋。並んでいる版画を順番に押していくと、徐々に絵が重なって、1枚の絵が完成するという仕組みになっています。仕上げに色鉛筆で自由にカラーリングして、世界に1つだけの自分の作品が完成。持ち帰れるので旅の思い出にもなりますね。
設定されているテーマに沿った材料が用意されていて、やり方を教えてもらいながら、親子で創作に取り組みます。シンガポールならではの多国籍な子どもたちと触れ合える貴重な経験にもなりますね。
テーマや開催日時はwebサイトに掲載されています。
デジタルで遊ぶゾーン
操作画面上で回るろくろを指で触って自由に陶器の形を変形させ、選んだ色で好きなように色付けができます。続いてバーチャルな焼き窯に入れられ、焼かれて、完成すると正面の画面に飾られる仕組みです。
子どもたちは、自分の作品がすぐに画面に飾られるのが不思議なようで、その仕組みが知りたいと想像力を働かせるようです。
完成した動物は、すぐに正面の画面に現れて実際に動くので、子どもたちは夢中になって何匹も作りたがります。小さい頃からデジタルに触れている子どもたちは、感覚的に操作方法を理解できますよね。
旅行の合間でも、子どもを思いっきり遊ばせよう
本物のアートに触れながら身体と頭を使って遊ぶことができ、創作した作品を持ち帰ることもできます。思い出作りにぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ナショナル・ギャラリー・シンガポール
日曜日~木曜日 午前10:00~午後7:00
金曜日・土曜日 午前10:00~午後10:00
【入場料】
美術館入館料 大人S$20 6歳以下無料
【所在地】
1st Andrew's Rd.
【アクセス】
MRTシティ・ホール駅から徒歩5分