3月になると、人も、鳥も、動物も、植物も、一斉に春に向かっている感じがしますね。そんなときに冬のような寒さが戻ったり、まだ残っている雪を見つけたりするのも3月のよいところです。親子で話題にしたくなる3月のお天気を表す言葉を紹介します。
渡り鳥が越冬地から帰ってくる「春の渡り」
また、冬になると日本にやってきて越冬し、春になると繁殖しに戻っていく冬鳥には白鳥、オオワシなどがいます。
3月には渡り鳥たちの春の渡りが多くみられるので、空を注意してみていると、鳥たちがまとまってで空を飛んでいく様子が見られるかもしれません。お子さまがそんな鳥の様子をみつけたら「春の渡りというのよ。」と教えてあげましょう。
冬に逆戻りしたと思える日は「寒のもどり」
同じような言葉に「花冷え」という言葉がありますが、それは桜の花が咲く頃に異常に寒くなる様子を表したもので、寒の入りが終わって立春を過ぎた後にとても寒くなるようすを「寒のもどり」と表します。
天気予報を見ていて明日がとても寒いとわかったら、「明日は寒のもどりになりそうね。薄着だと寒いから、暖かくしようね。」などと、お子さまに話しかけてみてはいかがでしょうか。
急に黒い雲で覆われて雷が鳴り出す「春雷」
また、春雷により土の中で眠っていた虫たちが起きて活動をはじめるという意味で、虫出しの雷とも呼ばれています。春雷をきっかけに「眠っていた虫たち起きたんじゃない?」「いよいよ春がきたんだね。」と会話が弾みそうです。
「残雪」の形をいろいろ探してみましょう
日本一有名な山富士山には、農鳥という可愛らしい鳥の形がみられます。また、津軽富士と言われる岩木山や北アルプスには、種まき爺さんが見られます。農鳥が現れる頃は農作業をはじめる頃だといったように、昔から農作業を開始する目安とされていました。
近くに山を見ることができる場合には、お子さまと一緒に3月の雪形を探してみてください。どこがどんな形に見られるのか説明するのが大変なので、写真を撮ってお子さまに見せながら、「ここがくちばしで、ここが足の部分」と説明してあげると楽しく雪形探しができますよ。