お子さまに読み聞かせをしたり、一緒に書店や図書館へ行ったりして、たくさんの本と親しんでいるご家庭も多いでしょう。普段はどんな本を選ばれていますか?お子さまの喜びそうな本選びに悩んだら、パパママも楽しく読んだ懐かしい本を読んであげるのもいいですよ。
寺村輝夫「ぼくは王さま」シリーズはいかが?
著者 :寺村輝夫(作)/和歌山静子(絵)
出版社 :理論社
1956年初版の「ぞうのたまごのたまごやき」からはじまる「ぼくは王さまシリーズ」は、ある国のある王さまが起こす騒動のお話です。
たまごやきが大好きで、いたずらで、自分勝手、うそつきで、わがままで、気分屋で……でもちょっと抜けていて憎めない、そんなキャラクターの王さまが、大臣はじめ周りの人々を振り回しながら楽しく過ごしています。
和歌山静子・画のふといフェルトペンのような線画の挿絵に見覚えのあるパパママもいることでしょう。パパママの懐かしい思い出のお話はどのお話でしょうか?
たまご焼きが食べたくなる『おしゃべりなたまごやき』
著者 :寺村輝夫(作)/和歌山静子(絵)
出版社 :理論社
ぼくは王さまシリーズの代表作と言ってもいいでしょう、『おしゃべりなたまごやき』です。たまごが大好きでわがままで自分勝手でいつも大臣たちを困らせる……だけどかわいらしくておちゃめな王さまの本領発揮!
このお話は、文藝春秋漫画賞を受賞しているそうです。劇遊び版も出版されているので幼稚園や保育園のお遊戯会で取り上げられることも多いですね。
勉強をすませた王さまが、お城のまわりを一回り駆けていくと、にわとり小屋がありました。
たくさんのにわとりがぎゅうぎゅう詰めになっているのを見て、かわいそうに思った王さまは扉を開けてやると、にわとりは逃げ出してしまいました!さぁ王さまは大好きな目玉焼きを食べることができるのでしょうか?
ことばあそびが楽しい『あいうえおうさま』
著者 :寺村輝夫(作)/和歌山静子(絵)
出版社 :理論社
王さまシリーズでも物語ではなく、「あさの あいさつ あくびを あんぐり」五十音順に並んだもじとことばが呪文のように並んだこの本は、お子さまが平仮名に興味を持ちはじめたご家庭や、おしゃべりをはじめたご家庭にオススメです。言葉の練習やひらがなを読む練習にもなりますよ。
かるただけじゃない遊び方もしよう『王さまかるた』
著者 :寺村輝夫(作)/和歌山静子(絵)
出版社 :理論社
1988年に発売された『王さまかるた』がリニューアルされました。
絵札も読み札も大きめなので、ちいさなお子さまも楽しめますね。こちらも短いことば遊びのようなかるたなので、少し大きくなったお子さまなら覚えてしまうことでしょう。
『王さまかるた』のマネをして、語呂のいい言葉を作ってみたり早口言葉にしてみたり、遊び方を広げてみてはいかがでしょうか。
『王さまとあそぼう「ぼくは王さま」のすべて』
著者 :寺村輝夫(作)/和歌山静子(絵)/王さま編集部
出版社 :理論社
王さまが大好きになったら、こちらがおすすめです。
たくさんの王さまシリーズが読めて、かるたもすごろくもついています。また作者による王さま誕生の秘話やたまご料理のレシピ、描き下ろし絵本「王さまABC」や全作品のリストまで読めるのでとってもお得です。