2026年05月11日 公開

休みが多すぎる!?イギリスの学校のスケジュール【英国すくすくレポ】

イギリスで子育てをしていると、「え?また長い休みが来るの?」と驚きます。今回の英国すくすくレポでは、『春休み・夏休み・冬休み』に加え、波のようにどんどんやってくる『ハーフターム』という休暇についてレポートします。頻繁にある休みの影響・子育て家庭の悩みなどのデメリット、そしてメリットについて正直な気持ちをお話しします。

イギリスで子育てをしていると、学校の休みが日本と比べて多いことに気づきます。日本にいる家族にも、「え?また休みなの。この前も休みだったよね?」と驚かれるほどです。そう、イギリスの学校には日本と同じような春休み、夏休み、冬休みに加えて、ハーフタームという1週間ほどの休みがあり、長期の休みとハーフタームの休みが約6週間ごとにやってきます。

さらに、それに加えてインセット・デー(INSET Day)と呼ばれる休み(生徒は休みだが、先生方や学校関係者は仕事の日)も年に5回あり、なんか頻繁に休みがあるな~という気持ちになるわけです。

今回の英国すくすくレポでは、波のように押し寄せてくる(体感)イギリスの学校の休みについて、レポートします!

6週間ごとに長い休みがあります!

上のイラストのように、イギリスの学校はまず9月に新学年が始まり、年間に3回の長期休暇と3回の『ハーフターム』の休暇があります。ハーフタームはそれぞれ土日を入れての1週間が一般的ですが、学校によってはもっと長いこともあります。ちなみに、各長期休暇の時期や長さは、日本の『春休み・夏休み・冬休み』とほとんど同じです。

去年(2025年)、娘たちの学校からメールがあり、「2026年から、ハーフタームを1週間以上に延長するため、1日の就学時間を少し伸ばすことにした」という連絡がきました。その結果、今年の2月のハーフタームは2月11日から2月22日までとなり、10月のハーフタームは2週間の予定だそうです。2月22日にこんな長めの休みがあったかと思ったら、3月28日(土)を皮切りに、4月12日までまた休み(イースターホリデー)になります。子どもたちが羨ましい!と思わざるを得ません。

このように長めの休みが数週間に一度やってくるイギリスでは、働くママ&パパ達はスケジュール調整に苦労することがあります。というのも、仕事があるからと言って、子どもを置いて仕事に行くことが難しいのです。(鍵っ子は一般的ではありません。)実は、12歳未満の一人の留守番は良しとされず、法律として年齢が決まっているわけではないものの、「子どもを危険にさらす形で一人にした」と判断されて、犯罪になる可能性も。また、NSPCC(イギリスの児童保護団体)のガイドラインも社会に浸透しているため、子どもを一人で留守番させるケースは非常に稀です。

そういう背景もあり、ハーフタームやインセット・デー、長期の休みに有休を取得したり、子どもが家にいる日を在宅ワークに切り替えたり、学校のホリデークラブ(学童のようなもの)を利用する家庭が多いです。また、学校関係の仕事を選択するママも多いです。(学校関係の仕事内容と言ってもいろいろありますが、こういった長期休みに仕事が休みになるので、仕事の日程調節の心配がないので人気があります。)

ちなみに、筆者は自営業として家の中で働いているため、子どもたちだけで留守番させることはありませんでしたが、(もっと子どもが幼いころは)元気な子どもたちが走り回る中のオンライン通話や作業は、毎回なかなかストレスフルでした…。

とはいえ、こういった長めの休みがあるイギリスでは、子どもたちが(そして、きっと先生方も)リフレッシュできたり、家でのんびりと心身の疲れをいやすこともできるので、学び方・働き方としては、人間らしくてとても良いことだと思います。

学校を休むと罰金!?

春夏冬の長期休暇もそうですが、このハーフタームに旅行に行く家庭も多くみられます。イギリスからは他のヨーロッパ諸国へも足を延ばしやすいので、これらの休暇を利用して海外旅行へ行くことも珍しくありません。
フランスやスペイン、ちょっと足をのばしてギリシャなどへ行くご家庭も。

また、海外旅行だけでなく、国内旅行も人気です。AirBnBなどに宿泊して、イギリスの都市や田舎を楽しみます。またイギリスといってもイングランドだけではなく、ウェールズやスコットランドや北アイルランドへの旅行も人気です。

ただし…、このハーフターム(&長期休暇)で問題になるのが、旅費や宿泊代です。国内・国外共に、こういった長めの休暇シーズンは、ピーク料金として旅費・宿泊代ともに値段が割高になるのです!過去にあった実際の報道ではハーフタームの航空券が通常の9倍になったケースも。

ハーフターム前や後なら通常料金、またはお得な料金になること(また同時に、観光地が空いているという理由など)から、以前は学校を休ませて旅行へ連れて行くという家庭も多々あったようです。しかし、出席率の低下や学力格差の拡大が問題になり、2013年の法改正で学校無許可の欠席が一定数に達すると親一人当たりの罰金が厳しく課されるように変わったため、学期中に旅行に行く家庭が激減しました。

旅行のために学校を休ませるというのは、それはそれでどうかなぁ…という気もしますが、(病欠や学校が認めたやむを得ない事情以外での)学校の『欠席に罰金』を払わなければならないというイギリスの法律については、日本の学校と比較すると、その厳しさに正直驚きを隠せません!
そういった罰金システムもあり、休み中の旅行の需要がさらに高まったことから、強気の値段設定が多くなってしまっているようです。そのため、周りの多くのご家庭では、半年前くらいには、旅行の予約をするようにしているご家庭が多いようです。

子どもたちを喜ばせてあげたい・子ども時代の思い出を作ってあげたいという願いVSピーク料金の現実は、物価高のイギリス在住者の親として、葛藤を感じてしまいます。

イギリスにご旅行の際には、春・夏・冬休みだけでなく、ハーフタームの時期もリサーチしてからお越しいただく方が、お得かもしれません!(休み期間と1日違うだけでも大きく変わります。)

ハーフタームの過ごし方は、家庭それぞれ

ハーフタームは1週間ほどの休みということもあり、子どもたちは始まる前から、毎回とても楽しみにしています。たとえ特別な旅行を予定していなくても、家でのんびり過ごせるのがうれしいようです。

子どもが幼いころは、天気がいい日には公園に遊びに行ったりピクニックをしたりして過ごすことが多かったです。家では、ポップコーンを作って家族で映画鑑賞をしたり、一緒にゲームをしたり、クラフトをしたり…。あっという間に大きくなってしまう子ども時代なので、このように家族で一緒に過ごせる時間が多くあったことは、ありがたかったです。(今は子どもたちもだいぶ大きくなって手がかからなくなり、友達と出かけたり、自分で時間を過ごすことも多くなりました。)

ところで、ハーフターム中(や春・夏・冬の長期休暇中)は、子ども・家族向けのイベントが増える傾向にあります。博物館やレジャー施設、ナショナルトラスト、各都市やエリアなどで「ホリデー・アクティビティ」や「ファミリー・ワークショップ」などが開催されます。

特にロンドンのような都市部では、屋内・屋外それぞれのイベントが充実していて、楽しめそうなものがいっぱいあります。ジャンルも多岐にわたって紹介されていますから、それぞれの家庭に合ったものを選べます。

5月ハーフタームのロンドンのイベントを見てみる↓
https://www.visitlondon.com/things-to-do/event/45450249-may-half-term-in-london

筆者は郊外に住んでいるので、都市部のようなイベントの数はありませんが、自治体が子どもたちの心身の健康を考えて、スポーツイベントやアートなどの芸術系のイベントを開催してくれます。
大々的には告知されないもの多いので、もうすぐ次の休みがやってくるな…と思ったら、「May half-term activity」などのキーワードで検索して情報収集したり、周りのママ友と情報交換するのが必須。きっと、このあたりは日本の子育て中ママパパと同じですよね。

今回の英国すくすくレポでは、日本と比べて、ハーフタームや長期休暇が多めのイギリスの学校システムについてお話ししました。メリット・デメリットともにありますが、子どもがだんだんと大きくなってきた今となっては、小さいころから今まで振り返って考えても、ハーフタームがあってよかったなぁと思います。

「子どもたちとの思い出の時間を、できるだけたくさん記憶の中に残していきたい。」日々の生活でいっぱいになると、つい忘れてしまいそうになる気持ちですが、子どもたち巣立ってしまう前に、一緒に過ごせる時間を大切にしたいと、今回の記事を執筆しながら改めて感じました。

■いしこがわ理恵さんのイギリス漫画レポートの記事はこちら↓↓↓

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この記事のライター

いしこがわ理恵
いしこがわ理恵

在英16年目の2児の母。現在は日本語教育に携わる仕事とライター・イラストレーターとして活動中。興味の範囲が幅広いので、常にいろいろな方向にアンテナをはりつつ情報収集が日課です。ハッピー子育てに役立つ情報をみなさまにお届けできれば嬉しいです。Instagram 無料プリント @uk_warakado プライベート @rie_emily2023