小さな子どもは、大人の仕事に興味津々。洗濯物をたたんでいると、「ぼくもやる!」と手を挙げてくれることがあります。そのやる気を損なってしまわないように、上手にたたみ方を教えてあげたいですね。小さな子どもでも失敗しにくい、洋服のたたみ方を紹介します。
洋服をたたんで「指先をていねいに使う」ことを教える
忙しい毎日の中では、つい「子どもにたたませると余計に時間がかかる」と腰が引けてしまいがちです。でもシンプルなたたみ方を教えてあげると、3歳くらいの小さな子どもでも、きれいにたためるようになりますよ。
洗濯物をたたむという行為は、生活力を身につけるだけでなく、指先を使う練習にもなります。子どもでも失敗しにくいたたみ方を教えて、日常生活の中で指先をていねいに使う力を育てましょう。
長袖Tシャツのたたみ方
STEP1:洋服を平置きにする
STEP2:両袖を身頃に向けてたたむ
STEP3:上下・左右に半分に折る
収納スペースに合わせてコンパクトにしたいときは、ここからさらに半分に折っても良いでしょう。
半袖Tシャツのたたみ方
STEP1:洋服を平置きにする
STEP2:左右から袖と身頃を折る
STEP3:上下に半分に折る
ズボンのたたみ方
STEP1:洋服を平置きにする
STEP2:両足部分を重ねる
STEP3:上下に2回、半分に折る
きれいにたたむためのコツ
子どもには難しい動作なので、焦らせずにじっくり見守ってあげましょう。最初のうちはぐちゃぐちゃになってしまいますが、慣れると上手に端を合わせられるようになります。
「折り紙に折り目をしっかりつけるような感じで押さえてみて」と説明すると、子どもにもわかりやすいようです。
まずは小さなものからたたんでみよう!
徐々にステップアップして、自分の衣類を自分でたためるようになると、親も楽になります。
子どもが練習の機会を増やせるように、洗濯物をたたむときはなるべく「一緒にやろう」と声をかけてみましょう。
洋服をたたむのを手伝ってくれたら、きれいにたためていなくても、1枚だけだったとしても、「ありがとう」という言葉を忘れずに。親の力になれたという喜びが、子どものやる気を育てます。
わが家の3歳の次女も、筆者が洗濯物をたたんでいると「自分もやる!」と言ってきてくれます。最初はタオルさえきれいにたためなかったのですが、お手伝いをはじめて半年ほどたった今は、時間は少しかかりますが長袖も器用にたたんでくれます。
洗濯物をたたむという家庭の仕事を通して、生活力を身につけ、指先のていねいな使い方をおぼえ、「自分でできる!」という前向きな姿勢を育てることができます。ぜひ親子で取り組んでみてくださいね。