幼いころから気付くといつも一緒。寝ても覚めてもそばにないと落ち着かず、大人になってもそれなしに眠れない……。そんな、分身のようにぬいぐるみを大事にしている人、実は結構いませんか?今回まさに「愛されすぎたぬいぐるみたち」と題した写真集が発売され、話題のようです。
マーク・ニクソン著「愛されすぎたぬいぐるみたち」
著者:マーク・ニクソン、翻訳:金井真弓
出版社:オークラ出版
そんな誰かの愛着にあふれたぬいぐるみたちを紹介した、「愛されすぎたぬいぐるみたち」という写真集がオークラ出版より発売されました。
さまざまなぬいぐるみの写真とともに、それぞれエピソードが紹介されており、持ち主の愛情の深さがうかがい知れます。
ピンク・テディの場合
最初は真っ赤なベストを着ていて、鮮やかなピンク色だったそうです。
このぬいぐるみは生後6か月の時に、アシュリン・ハーレーさんがプレゼントされたもの。以来数日も離れずに一緒に過ごし、大学の寮にも連れて行ったほどに大事にされました。そんなにも愛されていたピンク・テディにも最大の悲劇が訪れます。それはクリスマス休暇の帰省直前のホームパーティーでのこと……。果たして、どのような災難に見舞われたのでしょうか?
この大きな災難を乗り越え、今も愛され続けるピンク・テディ。まさに、アシュリンさんのピンク・テディへの心情が伝わってくるようなエピソードです。
ビリーの場合
なんとこのビリーは102歳。元々はアラン・シンクレアという人が4歳の時にプレゼントされたぬいぐるみですが、大人になり仕事でイギリスに引っ越すことになった際に、姪っ子のジューンとその弟ダレルが譲り受け、今に至るとか。
年月を経ても、つぶらな瞳は健在。可愛がられてきた歴史もまた感じますね。
フィリップの場合
見事に目も鼻もなくなっていますが、元はアイルランド・ダブリンの高級デパート製。サテンのリボンがかかった、いかにも高級そうな箱に入って届いたのだそうです。
34年の歴史を持つこの【フィリップ】。かつてウェールズ大学に行き、アメリカのサマーキャンプに行った際に誘拐され、海賊として冒険することになる……、と波乱万丈な生涯だったようです。ぬいぐるみでも、なかなかないエピソードですよね。
ぬいぐるみも波瀾万丈!多種多様な人生が垣間見える
今回ご紹介した【愛されすぎたぬいぐるみたち】は本書のほんの一部。中には、ミスター・ビーンがTVシリーズで愛用していたぬいぐるみも収録されています。
そんなさまざまなぬいぐるみを通して、多種多様な人生をのぞいてみても興味深いのではないでしょうか。