離乳食を進める中で、パンはとても便利な食材です。お出かけ先でも食べやすく、メニューのレパートリーも多い強い味方。ただ小麦が使われているので、アレルギーが心配……というパパママもいますよね。離乳食でパンを使うときの注意点やおすすめメニューをご紹介します。
赤ちゃんがパンを食べられるのはいつから?
パンをそのまま食べさせて良い時期は離乳食後期
調理が簡単で、冷凍・解凍もしやすいパンは、離乳食を進める上での強い味方ですよ!
離乳食でパンを食べさせる時の注意点
小麦や卵アレルギーの有無に注意
まだ卵のチェックをしていない場合は、卵不使用のパンを選ぶようにしましょう。材料にこだわるパパママの中には、ホームベーカリーなどを使って「卵、塩を使わないパン」を手作りしている人もいます。
筆者はパン作りができる自信(と時間の余裕)が無かったので、市販のパンの成分表示をしっかり確認して購入。街のパン屋さんの食パンもおいしそうなのですが、卵が使われていることが多かったので諦めました。
また、はじめて食べるときには、かならず少量から。万一の時にすぐ病院に行けるよう、病院が開いている時間にスタートするようにしてください。
食品添加物の少ないものを選ぶと安心
離乳食期のパパママがよく購入しているのが、Pascoの「超熟」シリーズ。イーストフードや乳化剤が不使用で安心して食べられます。「超熟 国産小麦」のシリーズなら、国産小麦&バターを使っているので、より離乳食向けといえるかも。ただ、Pascoは地域によって取り扱いがないというデメリットがあります(通販することも可能)。
他にも、フジパンの「本仕込み」もイーストフード・乳化剤不使用。北海道産のバターや砂糖を使っていたり、瀬戸内産の塩を使っていたりと素材にこだわりのある商品です。
トップバリュのプライベートブランド「パン・ド・ミ」の食パンは、イーストフード不使用で、バターの代わりにオリーブオイルを使用している商品。お値段もお手ごろなのがうれしいです。
食パンを買うときには、ちょっと立ち止まって裏面の表示を見比べてみましょう。
離乳食初期から中期におすすめのパンメニュ―
パンがゆの基本の作り方や時短ワザ、アレンジメニューをご紹介します。
パンがゆの基本の作り方
【材料】
・食パン 20g(みみを取った8枚切り食パン半分程度)
・お湯 大さじ2
【作り方】
1: パンを細かくする(ゴックン~モグモグ期は、包丁で刻むと食べやすいです。慣れてきたら、手でちぎると簡単!)
2: ふやけるまで、お湯にひたす
3: ゴックン期は、すり鉢でなめらかにすりつぶす
時間がないときには、電子レンジを活用すると簡単に作れます。耐熱容器にパンをちぎって入れ、かぶるくらいの水分を入れて、ラップを掛けて熱々になるまで加熱(1分くらい)。そのまま蒸らすと、完成です。
パンがゆのおすすめアレンジ
アレンジの例としては、
・パンをふやかす水分を、牛乳・粉ミルク・豆乳・ヨーグルト・野菜スープにする
・かぼちゃペーストを加えて、とろとろパンがゆ
・にんじん+きなこをプラスして香ばしさUP
・ヨーグルト+いちごでとろとろデザート
・ブロッコリー+固茹で卵の黄身でおかずパンがゆ
など。
いろいろな組み合わせが可能なので、赤ちゃんのお気に入りメニューを探すのも楽しいですよ。
離乳食後期から完了期におすすめのパンメニュー
野菜やタンパク質と組み合わせることで、栄養たっぷりのメニューを作ることができます。
どれも、大人が食べてもおいしいものばかり!
多めに作って、赤ちゃんと一緒に食べると、食事がもっと楽しくなるかもしれません。
カボチャのくるくるサンド
【材料】
・サンドイッチ用食パン 1枚
・カボチャ 30gくらい(冷凍のカボチャペーストがある場合は、それを活用してください)
・粉チーズ 小さじ1
【作り方】
1: カボチャの皮と種を取り除き、ラップでくるんでレンジで1分加熱する
2: やわらかくなったカボチャを潰し、粉チーズを混ぜる
(硬かった場合は、もう一度レンチンしてください)
3: 食パンをめん棒で伸ばし、かぼちゃペーストを塗って端から丸める
(ラップの上で行うと、持ち運びも簡単&清潔です)
4: 一口大に切る
ツナコーントースト
【材料】
・8枚切り食パン(耳を切り落とす) 1枚
・クリームコーン 大さじ1(ベビーフードを使ってもOK)
・ツナ水煮 水気を切って大さじ1
【作り方】
1: クリームコーンとツナ水煮を混ぜる
2: 1を食パンに塗り、トースターで焼く
3: 食べやすい大きさ(一口大やスティック状)に切る
離乳食のパンメニュー作りに便利な調理器具
【おろし金】
【めん棒】
余ったパンは冷凍保存で上手に活用
フリージングの基本は、フリーザバックに入れること。1回分ずつラップに包んで保存袋に入れておくと、風味が落ちにくくなります。スティック状にしておくと、パンがゆを作るときもラクですし、そのまま手づかみ食べにも使えます。ちなみに、一口大のサイズに切りたいときには、凍ったままのほうがきれいなサイコロ状にカットできます。
解凍する際は、室温に戻すだけでOK。数分でふっくらと元通りになります。レンジ加熱すると水分が飛んで固くなってしまいます。朝すぐに食べたい!というときは、前日に食べる分だけ冷蔵庫に出しておくと良いかもしれません。パンがゆにする場合は、冷凍したままおろし金でおろすと手早いです。また、トーストして食べるときは、解凍不要!そのまま焼けばOKなのでとってもお手軽です。
また、パンがゆを作って冷凍することもできます。おかゆと同じように、製氷皿に入れて保存すると、1回分ずつ取り出しやすいです。アレンジパンがゆの冷凍も可能ですが、粉ミルクや牛乳を使った場合の冷凍保存はやめましょう。
離乳食の主食に、パンをおいしく食べよう
パンがゆはすぐにできるので、赤ちゃんを待たせることなく準備できるのもうれしいですよね。筆者も、常に食パンを常備し、離乳食に活用しています。
赤ちゃんと一緒に、おいしくパンを食べてくださいね!