2017年02月20日 公開

SNSに子どもの写真をあげるその前に!ちょっとだけ考えたいコト

小さなお子さまを持つパパママにとって、かわいらしいわが子の様子をスマホで撮影することは、忙しい子育て中の楽しみのひとつ。ですが、SNSに投稿する前に、ちょっとだけ考えておきたいことがあります。海外のできごとから、親として学びたいことをご紹介します。

小さなお子さまを持つパパママにとって、かわいらしいわが子の様子をスマホで撮影することは、忙しい子育て中の楽しみのひとつ。ですが、SNSに投稿する前に、ちょっとだけ考えておきたいことがあります。海外のできごとから、親として学びたいことをご紹介します。

幼い子どもの姿はかわいい!けれど……

Free image of baby, boy, kid - StockSnap.io (40444)

小さいお子さまを子育て中のパパママにとって、わが子のかわいい姿をスマホで撮影することは、楽しみの一つともいえるもの。時には、変なポーズをしたり、かんしゃくを起こす姿すら、大人から見ると愛らしく思えることも……。

よい画像や動画が撮れたら、FacebookやYouTubeにアップして、友人に見せたい!と思うのも自然な流れ。親がわが子の様子をソーシャルメディアやSNS(以下SNS)に投稿することは、すっかり身近になりました。

しかし、海外ではそのかわいい画像を投稿する前に……ちょっと考えよう!という声が、上がっています。

SNSに投稿した画像はずっと残る

Free image of people, woman, back - StockSnap.io (40449)

幼い子どもの画像をSNSに投稿する親は、世界的に見ても多いようです。

webの特徴として、SNSで投稿した内容はサービスが終了しない限り残ります。また、ダウンロードされ、どこかにアップされ直されてしまえば、誰がいつどんな形でアクセスするか、予測できない点が問題だといえます。

今は小さい子どもたちも、成長し、いつか自らネットを使う年齢になるでしょう。その時、過去に親が何気なく投稿した画像が問題になることもあり得ます。

親にとってはただただかわいい写真でも、子ども自身は「人に見られたくない」「恥ずかしい」と思うケースもあるのでは?と注意喚起する、子どもの問題を扱う専門家も多いようです。

実際に問題となった例とは……

Free image of iphone, ipad, tablet - StockSnap.io (40460)

筆者の住むオーストラリアで過去に行われた調査によると、親の投稿が原因で「子どもが恥ずかしい思いをした」「いじめにあった」など、深刻なケースにつながっていた場合もあるそうです。

また、オーストリアでは2016年、ある18歳の女性が、幼い時に親が投稿したFacebookにある自分の写真の削除を求めて、親を相手どり訴訟を起こしました。

フランスでは、子どもとはいえ親が本人の許可なしに、子どもの写真をSNSに投稿した場合、法に触れる可能性がある、と政府が警告しています。

親としては「そんなつもりはないのに……」と思うかもしれません。それでもやはり、人権意識の高い西欧諸国のできごとから、学べる面もあるのではないでしょうか。

投稿する前に、ほんの少し考えること

Free image of young, girl, daughter - StockSnap.io (40469)

毎日の子育てに大忙しのパパママにとって、まだ上手に自己主張できない小さなお子さまは、限りなく自分に近い存在かもしれません。ですが、今は幼くても、確実に日々成長していきます。いずれは自分の意志で人生を歩み始めます。

このSNSの問題は、わが子であっても、一人の人として尊重することの大切さを気づかせてくれると感じます。

大事なわが子の将来を、親はみな真剣に考えます。子どもの成長を見通した上で、今現在を親としてどうふるまうか、考える場面もあるでしょう。

「SNSに投稿する」という何気ない行動についても、ほんの少し、そのような視点を持つことが大切なのかもしれません。

最後に~SNSはメリットもある

Free image of coffee, laptop, breakfast - StockSnap.io (40479)

SNSの危険性ばかりを書き連ねたようですが、もちろんメリットだってあります。

子育ては答えがなく、親も戸惑うことばかり。同じ年齢の子どもを持つ家庭の子育てを知ることで、参考になったり元気づけられたりすることも多いでしょう。

核家族化し、家庭が孤立しがちな現代において、「SNSは親にとって大変心強いコミュニケーションツールである」ともいえます。

だとすれば、「学びながら上手に使っていくこと」が何より重要かもしれませんね。

筆者自身もSNSを使用しています。こうした問題を知るようになってから、自分の投稿の影響の大きさを意識するようになりました。今後も親として学びつつ、SNSの活用の仕方についても考えていきたいと思います。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター