赤ちゃんの離乳食が終わったら、幼児食がスタートします。「幼児食って何?」というパパママのために、幼児食への切り替えの目安時期や進めるときのポイント、おすすめメニューなどをご紹介します。子どもが食べる楽しさを理解できるよう、上手にサポートしてあげましょう。
幼児食とは?
離乳食の時期は、母乳やミルクから必要な栄養を摂取することができますが、卒乳後は全ての栄養を幼児食から摂ることになります。幼児食を始めるのと同時に卒乳する子も少なくありません。幼児食をスタートさせたら、栄養バランスも考えた食事作りをしてあげましょう。
幼児食はいつから?
離乳食から幼児食に切り替える時期の目安
離乳食の回数が1日3回で安定している
奥歯が生えて乳歯が10本揃っている
物を噛むときに使う歯に偏りがなく、全部の歯で噛めるようになっているかも見てあげてください。
幼児食のポイント
味付けと栄養
幼児食をスタートする頃は、母乳やミルクも卒業の時期です。幼児食のみで成長に必要な栄養やエネルギーがしっかりと補えるように、バランスの取れた献立を立てましょう。
分量
厚生労働省が発表している「離乳食の進め方の目安」や、東京都福祉保健局が発表している「東京都幼児向け食事バランスガイド」などを参考にすると、イメージを掴みやすくなるはずです。
・「離乳食の進め方の目安」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-10_21.pdf
・「東京都幼児向け食事バランスガイド」東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/ei_syo/youzi.files/teisei_youzimukeshokujiposuta.pdf
食材の大きさと硬さに気を付ける
子どもが喜ぶようなクッキー型で形を作ってあげると、見た目から食事が楽しくなるきっかけを作ることができます。食欲アップにも繋がるような工夫を凝らしてみてください。
苦手なものを作らないように工夫
楽しく食べられる雰囲気作り
幼児食におすすめのレシピ・献立
取り分けメニュー
例えば肉じゃがは、柔らかくなった野菜やお肉を味付けする前に、子どもの分だけ取り出して一口大にカットします。大人と別の小鍋にカットした具材とスープを入れ、大人よりも薄味に調味するだけで完成です。
クリームシチューを作るときも同じように、ルーを入れる前に具材を取り出してカット。別の小鍋に移してからスープを足して、牛乳で調味してあげましょう。
かぼちゃ入り煮込みうどん
かぼちゃ 30g
椎茸 10g
ほうれん草 10g
ゆでうどん 1/2玉
油揚げ 5g
鶏肉 適量
だし汁 1/2カップ
しょうゆ 小さじ1
砂糖 ひとつまみ
【作り方】
(1)かぼちゃは1cm角、ほうれん草は2cm程度、うどんは3~4cmに切る。椎茸と鶏肉は年齢に応じて食べやすい大きさにカット。油揚げは1cm角に切って熱湯で油抜きをしておく。
(2)だし汁でかぼちゃが柔らかくなるまで煮て、その他の食材を入れてさらに煮込む。しょうゆと砂糖で調味する。
出汁をしっかりひくと、味付けが薄くてもおいしく食べることができます。調味料は味見をしながら量を調整してください。
じゃがいものツナ入りチーズおやき
じゃがいも 1個
ツナ 大さじ1
粉チーズ 適量
片栗粉 大さじ1/2
油 少々
【作り方】
(1)じゃがいもは茹でてつぶしておく。
(2)(1)に片栗粉、油を切ったツナ、チーズを入れて混ぜ、一口サイズに分けて小判状に丸める。
(3)油を熱したフライパンに(2)を入れ、弱火で焼き色が付くまで両面を焼く。
コンソメパスタ
パスタ 30g
ベーコン 1/4枚
たまねぎ 20g
プチトマト 2個
バター 5g
水 3/4カップ
コンソメ顆粒 ひとつまみ
ケチャップ 小さじ1
【作り方】
(1)ベーコン、たまねぎは5mm幅に、プチトマトは4等分に切る。
(2)沸騰した分量外のお湯にパスタを半分に折って入れ、表記時間より1分ほど長く茹でる。
(3)パスタを茹でている間にフライパンにバターを熱し、玉ねぎとベーコンを加えてしんなりするまで炒める。プチトマト、水、コンソメ、ケチャップを加えてひと煮たちさせる。
(4)茹であがったパスタを(3)に入れて混ぜ合わせる。
くるくるロールサンド
サンドイッチ用食パン 2枚
①卵サンド
茹でたまご 1/2個
マヨネーズ 小さじ1/2
プレーンヨーグルト 小さじ1/2
②ハムサンド
ハム、チーズ、レタス 各1枚
【作り方】
(1)茹で卵はフォークで荒くつぶして、マヨネーズとヨーグルトで和える。
(2)ラップの上に食パンをおいて、それぞれの具材を乗せて端からくるくると巻く。
(3)しばらくラップに包んだまま置いて形がなじんだら、ラップを外して一口大にカットする。
おやつはどうする?
おやつは1日に1~2回程度、食事に響かない時間帯に与えることが基本。1歳半~2歳頃は100~150kcal程度、3~5歳頃になると運動量も増えるため、150~200kcal程度を目安におやつの量も増やしていきましょう。
幼児におすすめのおやつ
・おにぎり
・ホットケーキ
・蒸しパン
・サンドイッチ(ハム、チーズ、卵などのタンパク質食品や野菜を使ったもの)
・果物
・野菜スティック
・プチトマト
・焼き芋
・茹でかぼちゃ
・牛乳
・ヨーグルト
・キャンディチーズ など
幼児食で大人と一緒に楽しく食事を
栄養が偏らないように、好き嫌いをできるだけ作らない工夫をしながら進めることも大切です。家族で一緒に食卓を囲みながら、楽しい食事の時間を過ごしましょう。