音の出る絵本は子どもが大好きでご機嫌になるおもちゃの一つ。たくさんの音や歌に触れることができるので、いい刺激をたくさん与えることができます。ただ、種類も豊富なので、どうやって選べばいいか迷ってしまいますよね。そこで、音絵本の選び方とおすすめ商品をご紹介します。
音の出る絵本の選び方
選び方としては、絵本に書かれている対象年齢を参考にしながら、子どもの興味に合わせて選んであげるのが基本です。その上で、乳幼児期に選ぶ上では「できる限り、シンプルなもの」を選ぶことをおすすめします。ついつい大きくて多機能なものを選びたくなりますが、我が家の場合、一見シンプルなもののほうが食いつきがよく、長く遊んでくれました。
インターネットで注文する機会も多いと思いますが、できれば、本屋さんやおもちゃ屋さんで実物を触って、子どもの食いつきを見てから購入したほうがいいと思います。絵本によっては、ボタンが固く感じるものもあります。また、フラットなボタンのものよりも、しっかり「押した」感覚のあるボタンの方が、低月齢でも操作がわかりやすかったようです。
特に、子どもが小さいときは、少しの違いで押せたり押せなかったりするので、実際に試して音が鳴らせるものを選ぶと、喜んで遊ぶ姿が見られるはずです。
また、個人的な体験談ですが、いつでも持ち歩けるよう、小さいサイズの音絵本(アンパンマンのお歌が流れるものを愛用)を持っているとお出かけに重宝しました。ボタンの数が少なく、一見物足りなく感じますが、少しだけでも子どもの気がひけるので本当に助かりました。今でも、お出かけカバンの中には常備していて、周りの迷惑にならない程度に大活躍しています。
選ぶ際の注意点
音量調節ができるか
電池交換のしやすさ
安全性・耐久性
我が家では、判断に迷った際は、次の3点に注意するようにしていました。
・絵本部分が、破れにくいか
厚紙で作られている絵本(ボードブック)は、ページが破れにくいので、誤飲する可能性が低いです。小さいうちは、紙の絵本はすぐに破ってしまっていたので、必ず厚手のものを買うようにしていました。丈夫で長持ちするのもポイントです。
・角が面取りしてあるか
角が尖っていない絵本のほうが、ケガをするリスクが減ります。
・取れそうなパーツはないか
誤飲が怖かったので、簡単に取れてしまうようなパーツはないか、しっかり確認していました。
どうようクラシック名曲ピアノえほん 改訂版
著者 :イラスト/はっとり ななみ イラスト/かいち とおる イラスト/カワシマ ミワコ
出版社 :ポプラ社
鍵盤部分が折りたたみ式で、37鍵あるのがポイント。これは他の絵本と比べてかなり多く、本格的なので、いずれ本物のピアノに移行するのにもスムーズにいきそうです。両手で弾いたり、パパやママと一緒に連弾したりと使い方も広がります!
ピアノは折りたたみ式で、開閉によって電源オンオフが切り替えられるので、電池の無駄がなく安心ですね。「むすんでひらいて」など童謡のほか「ほしに ねがいを」などのアニメソング、「BINGO」などの英語の曲、「エリーゼのために」など有名なクラシック曲全50曲が収録されています。
音絵本というより、本格的なピアノ遊びも楽しめる絵本なので、ある程度大きいお子さま(幼稚園児くらい)のほうが楽しめそうです。
光る★音でる♪知育絵本 ピカピカひかるピアノ
著者:朝日新聞出版 編
出版社:朝日新聞出版
こちらは鍵盤をたたくと光るのが特徴。子どもにとって聴くだけでなく、視覚でも楽しめます。音も光も子どもが興味を持ちやすいので、お気に入りのおもちゃになりそうですね。
楽譜が読めなくても、光るガイドに従って遊びながら楽しく弾けるのも魅力。「ハッピー バースディ トゥ ユー」など定番の楽曲のメロディが21曲入っています。
ピアノの音声が動物の鳴き声になる遊び機能も付いていますよ。
アンパンマンピアノえほん―ピアノであそぼう
著者 :やなせたかし(原作)、トムス・エンタテインメント(作画)
出版社 :フレーベル館
子どもが好きなキャラクターの音絵本なので、ピアノタイプの絵本がはじめてでも、かなり興味を持ってくれます。鍵盤数は17鍵と少なめですが、同時に4つの音を鳴らすことができ、十分に楽しめます。また鍵盤サイズも少し小さく、小さなお子さまにちょうどいいです。
「アンパンマンのマーチ」や「ゆうきんりんりん」などアンパンマンの歌の他、「ちょうちょう」「ぶんぶんぶん」などおなじみの童謡が全10曲収録されています。
絵本自体が小さめなのでどこにでも持ち運べるのも便利です。
両手でひける ピアノえほん デラックス
出版社 :宝島社
37鍵、3オクターブの鍵盤数があるので両手で弾けます。サイズも大きいので、持ち運びできる絵本というより、本格的にピアノ遊びができるおもちゃという感じです。付属の楽譜と鍵盤は同じ色音符を使ってあるので、音符が読めなくても楽譜(色)を見ながら弾くことができますよ。ピアノに興味が出てきたら、試してみるのにぴったりの絵本ですね。
「となりのトトロ」「エリーゼのために」など人気の歌やクラシックが全40曲収録されており、自動演奏の操作も簡単です。音量調節ができるのも嬉しいポイントです。
すてきなピアノえほんDX
出版社 :ベネッセコーポレーション
小型のピアノえほんで、持ち歩きもできるサイズです。曲にあわせて、ピアノ、てっきん、ドレミモード、わん、にゃん、ケロ♪の6種類の音色が楽しめるのが魅力。
鍵盤タイプの音絵本の中でも、キーが軽く、生後半年の赤ちゃんでも簡単に押せました。定番の童謡から、「となりのトトロ」などの人気メロディ、やさしいクラシック、赤ちゃんの脳の成長を促す「脳すくすくメロディ」まで33曲が収録されており、音符や休符の基本がわかるやさしいピアノレッスンつき。成長したらメロディを流すだけでなく楽譜を見ながら弾いてみることもでき、長く楽しめそうです。
ピアノ (ポカポカフレンズのおんがくえほん)
著者 :さつき ねむ(イラスト)、島谷久代(デザイン)
出版社 :三起商行(ミキハウス)
ミキハウスの音楽絵本で、デザインがとても可愛いです。たまひよの絵本と似たような感じですが、比較すると、キーボードがやや固めという印象を受けました。
鍵盤の上のボタンにはそれぞれ絵が付いていて、雪の絵なら「ゆき」、ショートケーキの絵なら「ハッピー バースディ トゥ ユー」と曲が流れます。この部分はとても押しやすく、0歳児も音楽を鳴らすのを楽しんでいました。
収録されているのは誰でも知っているようなやさしい童謡のメロディが15曲、楽譜は20曲収録されています。ボリュームも調整できます。
でんしゃもくるまものりほうだい! たのしいのりものえほん
著者 :東京書店(編集)
出版社 :東京書店
いろいろな乗り物の音が楽しめる絵本です。新幹線、電車、パトロールカー、消防車、救急車、バス、乗用車など、それぞれの車の説明に合わせて操作できます。
ボタンで音を鳴らせるだけでなく、ハンドルやマスコン(電車の運転で使うもの)、マイクがついているので、運転手になりきって遊べます。信号や踏み切りもついているので、交通ルールに親しむこともできそうです。
車に乗る際に持っていると、子どももドライブ時間を楽しめそうですね。
アンパンマン音えほん はたらくくるま
著者 :やなせたかし/原作 トムス・エンタテインメント/作画
出版社 :フレーベル館
5種類の乗り物の音と、1曲のメロディが収録された、シンプルな音絵本です。コンパクトなサイズで、価格も比較的手頃なので、お出かけグッズとしても使いやすいです。
アンパンマンのイラストで、子どもも喜んで遊んでくれます。
乗り物以外に、どうぶつの鳴き声を楽しめるバージョンの絵本もあるので、シリーズで揃えても楽しいと思います。
脳科学からうまれた あなぽこえほん
著者 :岡田 浩之 (監修)、かいち とおる (絵)
出版社 :ポプラ社
赤ちゃんの脳を、視覚、聴覚、触覚から刺激できる絵本です。ボタンの形状が特殊(突起があるタイプではなく、タイトルの通り”穴ボコ”に指を突っ込んで押すタイプ)なのが特徴です。表面の加工も違うので、手触りも楽しむことができます。
10個のボタンには、それぞれ動物の鳴き声が隠されています。絵本で紹介されている動物の鳴き声はどこかな?と、あてっこ遊びもできますよ。鳴き声をシャッフルするボタンも付いていて、ゲーム感覚で楽しめます。
また、「チェッチェッコリ」のお歌も流すことができ、メロディが流れている間は、動物の鳴き声ではなくラッパや鈴の音を鳴らしてリズム遊びをすることができます。何度でも楽しめる音絵本です。
なきごえきけちゃう! どうぶつ ずかん
出版社 :ベネッセコーポレーション
41種類の動物が収録されていて、絵本にタッチすることで動物の名前や鳴き声を楽しむことができます。動物の名称については、英語でも教えてくれ、とってもお得感のある1冊です。
動物は写真で紹介されているので、まるで動物図鑑を見ているような気分になります。
また、日本語・英語のお歌と、クイズやゲームも楽しむことができるので、年齢が上がっても夢中で遊ぶことができます。
お気に入りの一冊を見つけましょう
この記事では、おすすめの絵本を紹介しましたが、音の大きさや収録曲、鍵盤の押し具合などそれぞれ違っていますので、実際に店頭で手に取ったり、レビューを参考にしたりして選ぶといいですね。
おうちで弾いたり歌ったりするだけでなく、鍵盤絵本はお泊まりや車での移動中でも楽しめますので、おでかけの際にも一冊鞄に忍ばせておいてはいかがでしょうか。