出産前は年間100冊以上はビジネス書を読んでいた筆者。出産後はなかなか読まなくなってしまいましたが、久しぶりに以前読んだビジネス書を読み返して「これは育児に応用できる!」という名言を多数発見。今回は、育児にも役立つピーター・ドラッカーの名言についてご紹介します。
経営学・マネジメントの父 ピーター・ドラッカー
著者 :P.F.ドラッカー(著) ジョセフ・A・マチャレロ(編) 上田惇生(訳)
出版社 :ダイヤモンド社
ドラッカーは会社やチームなどの組織のマネジメント、経営について、時代を経ても通用する深い示唆に富む名言を残した偉大な著者です。
ちなみにドラッカー、実はChiik!でもおなじみの【モンテッソーリ教育】をオーストリアで受けていました。
では、ドラッカーの【育児にも応用できる名言の数々】をご紹介していきましょう。
育児に応用できる名言①固定概念にとらわれない
“21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである。それ以外はすべて時間と共にすたれてゆく”
私たちの親の時代に子どもによいとされていたことが、今現在ではよくないとされていることもあります。
親として【新しいものを学ぶスキル】は、子育てに欠かせない重要なスキルといえるでしょう。
“昨日を捨てよ”
育児で、昨日まで上手くいっていた方法が突然通じなくなってしまった経験はありませんか?
せっかくイチから試行錯誤して見つけた育児法でも、日々成長し続ける子どもにこれからずーっと活用できるという保証はありません。
【昨日は捨てる】という覚悟を親として持たなければならないかもしれませんね。
名言②現実に忠実に、情報が肝
“現実が主人である”
育児に置き換えてみると、「有名な学者や育児の専門家が述べていること、先輩パパママや育児本がいっていることに対し、現実(あなたの子どもの現状)が膝を屈することはない」。
つまりは、育児において親が大切にすべき姿勢は、育児のカリスマとされている人々の言葉を大切にするのもよいですが、最終的には自らの【子どもを見よ】【子どもと向き合うべき】と、唱えていると解釈できるでしょう。
“経営者と知識労働者にとっての 唯一のツールは情報である”
Chiik!を読んでいるみなさんはもう既に実践していると思いますが、育児に関する情報に常にアンテナを張り、「コレは使える」という情報を仕入れることが、育児において不可欠といえるでしょう。
名言③欲張りすぎず、寛大に
“やめても問題ないことに対して、【ノー】という”
「忙しい人たちが、やめても問題ないことをいかに多くしているかは驚くほどである。なすべきことは自分自身、自らの組織、ほかの組織に何ら貢献しない仕事に対しては、ノーということである」。
掃除、洗濯、ごはんの用意、子どもがいると「コレもやらなきゃ」「アレもやらなきゃ」とやらなきゃいけないことに終わりがありません。
「これは本当にやらなきゃいけないこと?」と自分自身に問い直し、「やらなくても実はそんなに困らない」ことに対しては【ノーと言う=やらない】ことも大切です。
無駄なことは極力排除して、「やめても問題ない」ことをしない姿勢も、子育てで大変なパパママには重要といえるでしょう。
“成果とは常に成功することではない。 そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならない”
間違いや失敗をしながら、成果をあげていくのが育児。間違い失敗はつきものです。おかしてしまったミスについては、自分自身に対しても、子どもに対しても、許してあげましょう。
“コミュニケーションで最も大切なことは、 相手が語らない部分を聞くことである”
親が「子どもがいわんとしていること」を上手く読み取ってあげる姿勢が、親子のコミュニケーションをはかるのに最も大切なことではないでしょうか?
名言④山あり谷ありの子育てだからこそ……
“人に教えることほど、 勉強になることはない”
一定の年齢になるとあらゆることに疑問・関心を持つ子どもたち。いざ聞かれると上手く答えられない子どもの疑問に触れる機会も多いですよね。
親として【子どもたちに教えることほど、(親自身が)勉強になることはない】といえませんか?
“将来についてわかっている唯一のことは、 今とは違うということだ”
【子どもの将来についてわかっている唯一のことは、今とは違うということ】と肝に銘じて、育児の荒波を楽しみつつ乗り越えていくことが重要なのではないでしょうか?
最後に
仕事にも子育てにも役立つ名言が詰まったドラッカーのビジネス本、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。