理科が得意な子どもに育てるには、さまざまな体験を通じて「どうして?」と考える機会を増やすことが効果的だといわれています。自宅でできる簡単な実験を行って、子どもの好奇心を育ててみませんか。今回は水中にシャボン玉を作る実験を紹介します。
水中シャボン玉を作ろう!
実は家庭にあるものを使って、水中にもシャボン玉を作ることができます。
10分程度でできる簡単な実験なので、小さな子どもも集中力を切らさず楽しめますよ。
水中シャボン玉実験:用意するもの
・容器(透明のコップがおすすめ)
・ストロー
・水(約200ml)
・台所用洗剤(10滴程度)
STEP1:台所用洗剤と水を混ぜる
実験を成功させるために、
・台所用洗剤が多すぎるとうまくいかないので、最初は少なめに入れる
・水が泡立たないように、水面を確認しながらそっと混ぜる
この2つのことを注意しましょう。
STEP2:ストローで水を吸い上げる
そのままストローを持ちあげて、水を吸い上げます。
STEP3:溶液を落としてシャボン玉を作る
うまくいかないときは?
水面にシャボン玉ができてしまう場合はストローの位置を高くし、逆にシャボン玉がコップの底に当たって割れてしまう場合は、ストローの位置を低く(ただし水面に当たらないように)調整してみるのが良いでしょう。
水面が泡立ってしまうとシャボン玉ができにくくなるので、その場合は再度溶液を作り直してくださいね。
なぜ水中にシャボン玉ができるの?
食器用洗剤を混ぜた水をたらすと、その水滴は「水になじむ部分」を内側に、「油になじむ部分」を外側にして落ちてきます。
一方、コップなどの容器に入れた溶液も、「水になじむ部分」は水中側に、「油になじむ部分」は水面側に向いています。
「油になじむ部分」は、水をはじく性質を持っています。
そのため、水滴と水面が触れ合う瞬間に、「油になじむ部分」が水を押しのけるため、空気の膜ができます。
水滴が重く、勢いがある場合は、その空気の膜をまとったまま、水滴は水中に入っていきます。これが水中シャボン玉の正体です。
身近な材料を使って科学実験を楽しもう!
手軽に不思議な現象を体験できますし、「なぜこうなるの?」「別の液体や洗剤でも同じことができるの?」といった疑問を持つことで、子どもの好奇心を育てることができます。
小学生のお子さんであれば、実験の手順や観察したことを写真に撮ってまとめて、夏休みの自由研究にするのも良さそうです。
このほかにも、ペットボトルや空き缶など、身近にあるものでさまざまな実験ができます。
週末や長期休暇中などに、子どもと一緒に「おうち実験」に取り組んでみてはいかがでしょうか。