2025年05月13日 公開
美術館で絵を見る後ろ姿

2025年春〜初夏 親子でいきたい都内の展覧会7選

2025年春〜初夏に親子で行きたい都内のおすすめ展覧会を7つ厳選してご紹介します。春のお出かけにぴったり!科学や美術・歴史、様々な世界に子どもと一緒にひたりましょう。

美術館で絵を見る後ろ姿

春〜初夏のお出かけといえば? お花見やピクニックなど楽しいレジャーはたくさん。でも、たまには親子で展覧会に出かけてみませんか。
春〜初夏には、貴重な展示や体験のできる展覧会が都内各地で開かれます。なかには親子で楽しめるものがたくさん。

この記事では、2025年春〜初夏、親子で楽しめる都内のおすすめの展覧会を紹介します。お出かけの参考に、ぜひチェックしてみてください。

親子で展覧会に行くってどんないいことある?

子供の想像力を育てる

子どもと展覧会に行くのは少しハードルが高いと感じるかも知れませんが、子どもも楽しめる工夫がされている展覧会もありますし、得られるメリットもたくさんあります。

近年、文部科学省も推進している「STEAM教育」の「A」はArt(芸術・一般教養)を指します。さまざまな芸術や文化に触れることでは、Artを学ぶ一つの手段です。展覧会でいろいろなものに触れることで、豊かな感性や創造力が育まれます。
展覧会をきっかけに、新しいものへの興味や関心を持ち、知的好奇心が刺激されることも期待されます。知的好奇心が育まれると、自然と学習意欲も高まるはずです。文化施設に子どもを連れて行く行動を親が取っている場合ほど子どもの学力が高いという研究結果もあります。

子どもと楽しめるイベントが企画されている展覧会もたくさん!あまり構えずに親子の楽しいお出かけの選択肢に入れてみてくださいね。

2025年春〜初夏 親子で楽しむおすすめの展覧会7選

展覧会といえばどんな印象をお持ちですか? 堅苦しい?子どもには難しい?気疲れする?
実は親子で楽しめる展覧会はたくさんあるんですよ!学ぶもよし、ただその空間を楽しむもよし。気軽に足を運んでみましょう!

それでは早速、2025年春〜初夏に開催される、親子で楽しめる都内の展覧会をご紹介していきます。

世界中の生き物のうんちが大集合「うんち展」

うんち展 No UNCHI, No LIFE

子どもが興味を持つこと間違いなし、「うんち」に焦点をあてた科学展です。約150点の実物のうんちが展示され、その形成や違い、自然界での役割などを知ることができます。
注目したいのは、人気の「うんこドリル」とコラボした、うんち展でしか買えないドリル。ドリルを持って展覧会会場や東京ドームシティをまわってクイズに挑戦することで、楽しみながら深く学べる仕組みになっています。

うんち展 No UNCHI, No LIFE

遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」や都内最大級の屋内遊戯施設「ASOBono!(アソボーノ)」もすぐ側にあるので、1日中遊べます。

名称うんち展 No UNCHI, No LIFE
施設名東京ドームシティ Gallery AaMo (ギャラリー アーモ)
住所東京都文京区後楽1-3-61
アクセスJR/都営地下鉄三田線「水道橋駅」徒歩約3分
開催期間2025年3月18日(火)~ 5月18日(日)
開館時間10:00~17:00 ※最終入館は閉館30分前
休館日会期中無休
入場料大人(一般・大学生) 1,700円、こども(4歳~高校生) 800円
※前売・当日一律
公式HPhttps://www.event-td.com/unchiten/

アニメの世界に没入し、宇宙について学ぶ「チ。 ―地球の運動について― 地球(いわ)が動く」

特別展「チ。 ―地球の運動について― 地球(いわ)が動く」

「地動説」を命懸けで探求する人々を描いた人気アニメ「チ。 ―地球の運動について―」。その世界観の中で、楽しみながら地動説を学べるのが特別展「チ。 ―地球の運動について― 地球(いわ)が動く」です。
作中の名シーンを体験できるフォトスポットや、アニメの登場人物が見た金星の満ち欠け体験など、作品の世界観に没入しながら天文学を身近に感じることができます。

特別展「チ。 ―地球の運動について― 地球(いわ)が動く」

日本化学未来館は、特別展が開催される1階から7階まで、最新のテクノロジーや宇宙、地球環境などに関するさまざまな展示や体験が用意されているので、1日中楽しむことができます。

名称チ。 ―地球の運動について― 地球(いわ)が動く
施設名日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン
住所東京都江東区青海2丁目3番6号
アクセス新交通ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル駅」徒歩5分、「テレコムセンター駅」徒歩4分、東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」徒歩約15分
開催期間2025年3月14日(金)〜 6月1日(日)
開館時間10:00~17:00
休館日火曜日(ただし、3/25、4/1、4/29、5/6は開館)
入場料大人(19歳以上) 2,200円、18歳以下(小学生以上) 1,500円、未就学児(4歳以上)500円、3歳以下は無料
※前売券あり
公式HPhttps://chi-special-exhibition.jp

「火の鳥」の世界を眺望と一緒に楽しむ「手塚治虫『火の鳥』展」

手塚治虫「火の鳥」展 キービジュアル ©Tezuka Productions
手塚治虫「火の鳥」展 キービジュアル ©Tezuka Productions

手塚治虫の最高傑作「火の鳥」を読み解く初の大型展覧会「手塚治虫『火の鳥』展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-」。貴重な原画を中心に、映像や関連資料など800点以上を展示。全面ガラス張りの展望台には「火の鳥」の世界観を表現したシアタールームが展開され、眺望も一緒に楽しめます。

「COM」創刊号 表紙 ©Tezuka Productions
「COM」創刊号 表紙 ©Tezuka Productions

展覧会に合わせ、「火の鳥」が描くテーマ「生と死」「生命とは何か」について誌面とポスターを使用し、子どもたちに考えてもらう企画を実施。展覧会会場でも参加型のコーナーが用意されるほか、都内1300校の小学校へもこの企画のポスターが配布されるそうです。

壮大なテーマを子どもにもわかりやすい絵本にした「火の鳥 いのちの物語」が2024年に刊行されています。絵本を読んで予習していくのも良いかもしれません。

名称手塚治虫「火の鳥」展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-
※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記です。
施設名東京シティビュー
住所東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
アクセス東京メトロ日比谷線「六本木駅」徒歩3分、都営地下鉄大江戸線「六本木駅」徒歩6分、都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」徒歩9分、東京メトロ南北線「麻布十番駅」 徒歩12分
開催期間2025年3月7日(金)〜5月25日(日)
開館時間10:00〜22:00(最終入館21:00)
休館日会期中無休
入場料一般=平日:2300円、土日祝:2500円、学生(高校・大学生)=平日:1700円、土日祝:1800円、子ども(4歳〜中学生)=平日:800円、土日祝:900円
、シニア(65歳以上)=平日:2000円、土日祝:2200円
※前売り券あり(各−200円)
公式HPhttps://hinotori-ex.roppongihills.com/

日本初上陸のエジプト政府公認展覧会「ラムセス大王展」 没入型のVR体験も

ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金

日本初上陸のエジプト政府が公認する史上最大級の巡回展「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」。エジプト史上「最も偉大な王」と言われるラムセス大王(ラムセス2世)とその時代にまつわるエジプトの至宝180点が、最新のデジタル体験や音響・照明を使った新しいスタイルで展示される体験型の展覧会です。
ラムセス大王が建設に関わった最も有名な建造物「アブ・シンベル神殿」とラムセス大王の妻の墓を巡るVR体験もできます(8歳以上推奨)。

ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金
本物の遺物・芸術品がこれだけ集まるのは極めて異例なことで、一生に一度の機会かもしれません。
バリアフリーの館内はベビーカーでの入場も可能です。

名称ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金
施設名ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo(豊洲)
住所東京都江東区豊洲6-4-25
アクセスゆりかもめ「市場前」駅徒歩3分、有楽町線「豊洲」駅徒歩17分
開催期間2025年3月8(土)~2025年9月7日(日)
開館時間平日=大人(18歳以上)4,100 円、中・高生(12歳以上) 3,100 円、子ども(6歳以上)2,400 円
土・日・祝日・特定日=大人(18歳以上) 4,300 円、中・高生(12歳以上)3,300 円、子ども(6歳以上)2,600 円
VR2,500円(別途チケット)
入場料一般=平日2,300円、土日祝2,500円、学生(高校・大学生)=平日1,700円、土日祝1,800円、子ども(4歳〜中学生)=平日800円、土日祝900円
、シニア(65歳以上)=平日2000円、土日祝2200円
※前売り券あり(各−200円)
公式HPhttps://ramsesexhibition.jp

親子でゆっくり鑑賞できるキッズデーあり「ミロ展」

カタツムリの燐光の跡に導かれた夜の人物たち
《カタツムリの燐光の跡に導かれた夜の人物たち》1940年 水彩、グアッシュ/厚い水彩用網目紙 フィラデルフィア美術館 Philadelphia Museum of Art: The Louis E. Stern Collection, 1963-181-46
Successió Miró Archive © Successió Miró / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2025 E5746

ピカソと並ぶ巨匠ミロの初期から晩年までの大回顧展「ミロ展」。ミロの傑作と称される「星座」シリーズをはじめとする、世界中から集められた選りすぐりの作品が展示されます。
特に注目したいのは3月31日の「キッズデー」。小学生以下の子どもとその保護者を対象に、休室日が特別にオープンされます。親子でゆっくり鑑賞できるこの機会をお見逃しなく。

名称ミロ展
施設名東京都美術館
住所東京都台東区上野公園8−36
アクセスJR「上野駅」(公園改札)徒歩7分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」(7番出口)徒歩10分、 京成電鉄京成「上野駅」徒歩10分
開催期間2025年3月1日(土)〜 7月6日(日)
開室時間9:30~17:30、金曜日は20:00まで
キッズデー:3月31日(月)9:30~15:00
※入室は閉室の30分前まで
休室日月曜日、5月7日(水)※ただし、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開室
入場料通常券 一般2,300円、大学生・専門学校生1,300円、65歳以上1,600円
※18歳以下、高校生以下は無料
公式HPhttps://miro2025.exhibit.jp/

最新の研究からわかった古代日本人の暮らしや文化を知る「古代DNA」

特別展「古代DNA―日本人のきた道―」

最新の考古学とDNA研究から古代人の謎に迫る「古代DNAー日本人のきた道ー」。
近年の技術の発展によって、遺跡から発掘された古代の人々の骨に残るDNAが解読され、ホモ・サピエンスの起源や世界への広がりの道筋、人類集団の形成過程などが明らかになってきているそうです。

DNA情報に基づいて作成された船泊23号(北海道の縄文人)復顏
DNA情報に基づいて作成された船泊23号(北海道の縄文人)復顏

会場となる国立科学博物館は、「日本館」と「地球館」に分かれた常設展示も充実。子どもとその保護者を対象とした、館内をめぐるプログラム「かはくたんけん隊」セットも販売されています。4〜6歳対象の展示室「コンパス」もおすすめです。

名称古代DNAー日本人のきた道ー
施設名国立科学博物館
住所東京都台東区上野公園7-20
アクセスJR「上野駅」(公園口)徒歩5分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」(7番出口)徒歩10分、京成線「京成上野駅」(正面口)徒歩10分
開催期間2025年3月15日(土)~6月15日(日)
開館時間9:00〜17:00(入場は16:30まで)
毎週土曜日、4月27日(日)~5月6日(火・休)は19時まで延長(入場は18:30まで)。
常設展示は4月26日(土)~5月6日(火・休)は18時閉館(入場は17:30まで)。
それ以外の期間、常設展示は17時閉館(入場は16:30まで)。
休館日月曜日、5月7日(水)。
ただし3月31日(月)、4月28日(月)、5月5日(月・祝)、6月9日(月)は開館。
会期・開館時間・休館日等は変更になる場合あり。
入場料一般・大学生2,100円(前売券2,000円)、小・中・高校生600円(前売券500円)
公式HPhttps://ancientdna2025.jp/

初めての西洋絵画鑑賞におすすめ「西洋絵画、どこから見るか?」

アメリカのサンディエゴ美術館と国立西洋美術館の所蔵品計88点から、作品をどのように見ると楽しめるかという観点で鑑賞のヒントを提案してくれる「西洋絵画、どこから見るか?」。子どもはもちろん、西洋絵画にあまり触れたことがないという保護者の方にもおすすめです。

2025年4月12・26日、5月10・24日は、常設展の絵や彫刻を、子どもと大人がいっしょに楽しむファミリープログラム「どようびじゅつ」が開催されます(6~9歳と同伴する大人が対象)。事前申し込みは締め切られていますが、毎年この時期に開催されているようなのでご興味がある方は来年も情報チェックしてみてくださいね。
西洋美術館の周りには、上述した国立科学博物館や上野動物園など、遊べるスポットがたくさんあります。

名称西洋絵画、どこから見るか?
施設名国立西洋美術館
住所東京都台東区上野公園7-7
アクセスJR「上野駅」(公園口出口)徒歩1分、京成電鉄京成「上野駅」徒歩7分、東京メトロ銀座線/日比谷線「上野駅」徒歩8分
開催期間2025年3月11日(火)〜2025年6月8日(日)
開館時間9:30 〜 17:30(毎週金・土曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日月曜日、5月7日(水)。
ただし、3月24日(月)、5月5日(月・祝)、5月6日(火・休)は開館
入場料一般:2,300円、大学生:1,400円、高校生:1,000円
※前売券あり。販売期間:1月2日~3月10日
公式HPhttps://art.nikkei.com/dokomiru/

春〜初夏は親子で展覧会に出かけよう

春のお出かけ

今回紹介した展覧会は、ただ鑑賞するだけでなく、楽しみながら学べるものばかりです。最初は興味がないものでも、実際に足を運んで触れてみることで、子どもの好奇心を刺激したり、新たな興味を引き出したりするきっかけになるかもしれません。
気になる展覧会を見つけて、ぜひ春〜初夏の楽しいお出かけに親子で一緒に訪れてみてください。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

かすみ
かすみ

東京都在住、2016年生まれ女児の母。大学卒業後は料理教室、食品マーケティング会社に勤務。出産を機に専業主婦となったものの、子どもと2人きりの日々から抜け出したく、地域のママ向けフリーペーパーの製作に携わるように。そこからライター・デザイナーとして活動中。