2021年03月04日 公開

コロナ禍の影響は?2021年度小学校受験を振り返る(私立編)

新型コロナウィルスの影響が様々な業界に及んでいますが、小学校受験においても今までにない大きな変化がありました。実際にどんな変化があったか調べてみました。

2020年、全世界で猛威をふるった新型コロナウイルス感染症により日常が大きく変化しました。

学校にも行けない・・・。外でも遊べない・・・。友だちにも会えない・・・。
子どもたちの日常も大きく変化しましたが、小学校受験においても同様に劇的な変化がありました。
ママミーヤの知人も何人か受験していたのでヒアリングをしてみたところ、従来の「常識」と大きく異なっていたことに大変驚きました。

2021年もまだまだ感染拡大が収まらない中、2022年度小学校受験もコロナ対策を十分に行って準備していく必要があるため、今回どのような変化があったのかをレポートしたいと思います。

小学校受験の大きな変化

東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県といった首都圏での主な小学校受験は無事に終了しましたが、その日を迎えるまでの間は受験生・塾・学校ともにイレギュラーの連続。
しかも受験者は幼稚園・保育園児です。ようやく習慣づいてきたお勉強のスタイルを変えざるを得なかったりと家庭のサポートもより重要になりました。

具体的にどんな変化があったのでしょうか?

受験準備の変化

オンライン授業になって少しつまらない・・・

一般的に小学校受験の場合は対策用の塾に通います。
まだ5・6歳の子どもですから手取り足取り教える必要がありますが、非常事態宣言が発布されたことで通常の学校と同様に塾もオンラインに切り替えて授業を継続させていました。
一人ひとりの顔を見ながらじっくりと指導していく従来のやり方と異なり、親子ともども戸惑う方が多かったようです。

知人のお子様はオンラインになってからペーパーの取り組みが鈍くなってしまったため個人指導の先生にお願いしたそうですが、こちらもオンラインでの指導となるためお子様は「つまらない・・・」とやる気を失ってしまったそう。親がしっかりと関与していかないと厳しいと考えを改めたそうです。

学校の変化

行動観察が中止になってショック・・・

従来どおりの受験をそのまま行う学校はなく、様々な取り組みを念入りに行なっていたのが印象的でした。
説明会の開催もWEBでの申込みに変更させるだけではなく、オンラインでの開催となった学校も多くなりました。
また、試験の時間を大幅に変更することを公表した学校もありました。

試験内容変更で話題になったのは神奈川県の「横浜雙葉小学校」です。
こちらの学校は試験の中でも行動観察を非常に重視しており、ペーパー以外にお弁当持参で6時間じっくりとお子様の様子を見る試験を長年行ってきましたが、今年度は行動観察の試験を中止するという発表がなされました。

横浜雙葉小学校の対策クラスの内容もメインは「お弁当試験」を含む行動観察がメインですから、今年は塾側も戸惑いが大きかったことでしょう。
他の学校も行動観察で子どもたちが密になることを恐れて中止にしたり、距離を取りながらコミュニケーションを図るやり方に変更したところも増えました。

受験者数の変化

全体的に首都圏の出願者数は増加したそうです。
まだまだ感染症対策を施しながら日々の生活を行っていく必要があります。
入学した場合電車通学となる児童も多い中、それでも私立・国立に通わせたいという希望を持ったご家庭が増えているのは、上記にも上げましたように出願などの細かい手続きがオンラインへ移行していることも一因となっています。

さらに、コロナ禍で子どもたちが学校に行けない日々が続いた中、私立小学校はいち早くオンライン授業などに対応し、独自の教育を担保した学校も多かったため緊急時の対応を見て私立小学校への進学を視野に入れたご家庭も増えたという話も聞きました。

サンデーショック

例年と併願パターンに違いが!

東京都において主な私立小学校の受験日は11月1日からスタートします。
初日となる11月1日には第一志望とされる学校が多いのですが、11月1日は日曜日でした。
例年キリスト教プロテスタントの学校は日曜日が受験日にならないように入試の日をずらします
中学受験においてもよく聞く言葉なのですが、このことを「サンデーショック」と呼びます。

昨年は東洋英和女学院小学部・青山学院初等部が試験の日程を例年から変更しました。

それにより、受験できる学校が増える人も多くなったことも全体の受験者数の底上げにつながったと考えられます。

面接の変化

父母のどちらが面接に参加するか悩む

面接においてどの学校でも「コロナ禍において家族全員ですごす時間をどのように考え過ごしていたか?」などという家族のあり方について確認されるような質問が多かったそうです。
「密」を防ぐため、試験時間が短くなったり、試験項目が減ってしまっている中、面接試験は距離をとってじっくりと家庭の様子を確認できる機会としてより重要なものとなりました。

密を防ぐという観点で、面接も父母のうちいずれか一人という学校もあり、私の知人も父母のどちらを面接に参加させるかでたいへん悩んだそうです。

学校側も考査で子どもたちの評価を行う際に、試験内容や時間の変更など通常通りには行かない点が多かったため、待ち時間にどのようにしているかなど試験以外の様子からもしっかりと観察することに務めていたようです。
2022年度もどうなるか状況はまだわかりませんが、本年度と同様に普段の生活から整えていくことをより意識していくことが大切なのだと思います。

今回は私立小学校の変化についてまとめてみましたが、国立小学校も非常に大きな変化がありました。
国立小学校については次回お伝えいたします。

次回もお楽しみに。

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この記事のライター

ママミーヤ
ママミーヤ

フルタイムではたらくママ(時に数日にわたる徹夜あり)。 会社員から脱却し、フリーランスになるが前より忙しくなる誤算に悩む。 0歳から保育園に通う娘が一人。昨年、塾なしで小学校受験に挑戦して無事に入学。 0歳からの幼児教育・お受験の勉強を自宅で行うためのコツ・時間のやりくりなどをお伝えします!