花札と聞いて、どんなことが思い浮かびますか?トランプはするけど、花札はちょっと……と思われるかもしれません。しかし、花札はトランプに似ているだけでなく、トランプにはない魅力があります。花札の歴史や絵柄について、ご家族での楽しみ方やおすすめの商品をご紹介します。
花札に描かれているのは花鳥風月
1月 松に鶴
2月 梅にうぐいす
3月 桜に幕
4月 藤にほととぎす
5月 あやめに八つ橋
6月 牡丹に蝶
7月 萩に猪
8月 ススキに雁
9月 菊に杯
10月 紅葉に鹿
11月 柳に小野道風
12月 桐に鳳凰
花札をしていると、詩心のあるお子さまに育ちそうですね。
代表的な楽しみ方は「花合わせ」
勝敗の決め方:
札は以下の4つのグループに分けられ1、5、10、20点と点数がつけられており、手元の札がなくなった時点で得点が高かった人が勝ちです。(ルールは地方により異なります。)
光札(20点): 松と鶴、桜と幕、すすきと満月、柳と小野道風、桐と鳳凰、計5枚
タネ札(10点): 動物や昆虫の絵があるもの、計9枚
短冊札(5点): 赤や紫の短冊、計10枚
カス札(1点): 植物のみが描かれたもの、計24枚
準備:
手に持つ札は人数により7、8枚
場(床)に6枚、大人数の場合は6枚以下にする
残りは伏せて重ねておきます。
手順:
手札から一枚取り、場に置きます。場に同じグループの札があれば、2枚とも自分の足元に置きます。同じグループの札がないときは場に置きます。次に山積みの札から一枚取り、手札のときと同様、足元に置くか、場に残します。さらに複雑なルールに挑戦するなら、出来役(猪鹿蝶などのグループ)を集めて加点します。
駆け引きで勝負勘を鍛える「こいこい」
花合わせにも登場した出来役(グループ)を作り、最も得点が高い人が勝ちです。出来役は、五光(10点)、花見で一杯(5点)、赤短(5点)など全部で12あります。
手順:
ゲームの途中までは花合わせと同じですが、異なる点は役(グループ)ができた時点でゲームを終えるか、続行するか決めなければならないことです。大きな役ができそうだと思ったら「こいこい」と言ってゲームを続行しますが、自分が次の役を作る前に相手が役を形成してしまったら、得点は倍返しとなります。
まずは実用的な任天堂の花札から
メーカー:任天堂
あの任天堂が花札を作っているのか、と不思議に思われましたか? 実は任天堂は創業当時から花札を製造しており、今でもその伝統を守り続けています。丈夫で使いやすいため、はじめて買うなら任天堂の花札がおすすめです。都の花、丸福天狗などのシリーズがあり、大統領が最も高品質です。
花札の基礎やさまざまな遊び方を学べる入門書
著者 :山本 茂 (監修)
出版社 :つちや書店
これから花札をはじめる人のための入門書です。基本の用語や出来役について分かりやすく解説されています。花札には100通りもの遊び方があると言われています。一つの遊び方をマスターしたら、違うゲームも試してみたくなりますね。